《『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……》10話 破格の召喚士シグレ
10話
「ほな、改めて自己紹介しよか。あたしは、シグレ。見ての通り、召喚士や」
シグレは、そう言いながら、ハルスの向かいの席に腰をかけて、腕の中にいるニーをギュっと抱きしめる。
「召喚士……ねぇ」
ハルスは、その単語に耳をピクっとさせた。
逆なでされる響き。
反的に、心拍數が高まったが、すぐに自分を律して鼓を落ちつかせる。
「テイマーじゃねぇのか?」
「この子は捕獲したノラやなくて、ちゃんと契約した召喚獣やで。ウチんとこのニーをそこらのスライムと一緒に考えんといてや? 格とかケタとか々ちゃうから。なんせ、存在値89億のスラ神やからな」
(……おいおい、だいぶキマってんな。もしかして、どえらいジャンキーに絡まれたパターンのやつか、これ)
心の中で呟きながら、ハルスは、サードアイを使って、シグレが抱えているスライムを覗き見る。
(……何の力もじねぇ。やはり、この、気にラリったヤバいヤツか……この時期、多いとは聞くが……さて、どうしたもんか……流石の俺様も、飛んでるヤツは相手にできねぇ)
どうやって逃げようかと、また、思考が振り出しに戻ったその時、
シグレの手の中にいるスライムが、スルっと目を合わせきて、ニコっと微笑んだ。
(ん? …………なっ?!)
突如、そのスライムから、強大なオーラが噴出しだした。
「……ぅ……っっ!!」
ハルスの額に汗が出る。
とてもスライムとは思えない、膨大な波。
決して禍々しくはないが、その深い圧力に押されて脂汗が滲んだ。
(フェイクオーラを使っていやがったか。生意気な――てか、こいつ、強ぇ! もちろん、カースソルジャーとくらべればクソだが、あのイカれた例外を除けば、このスライムの強さは、召喚獣としては破格中の破格……)
世界一の召喚士であるラムドが召喚するバケモノ共は、『例外なく例外』なのだ。
『実際のラムド』が召喚した『最強の召喚獣』の存在値は驚愕の『60』。
それは、ほとんどありえない數字。
もちろん、魔王や勇者など、存在値60を超える者はいるのだが、
召喚獣というくくりでその數字は異常。
この世界で召喚される召喚獣の平均存在値は、20を切っている。
召喚出來る召喚獣の存在値が15を超えていれば及第點、25以上を使役できれば達人と呼ばれ、30を超えていれば歴史に名を殘せる。
――ちなみに、『本のラムド』が本契約をわしている召喚獣は全部で7いるのだが、すべて、存在値30を超えており、2は50を超えている。
召喚獣とは、契約さえわしてしまえば、いつでもどこでも、多の魔力を消費するだけで召喚出來て、おまけに絶対服従で維持費もかからないという便利な味方。
その使い勝手のよさは圧倒的だが、當然、強大な魔を召喚するのは凄まじく難しい。
だからこそ、『最高位の召喚獣をアホみたいにポンポン召喚できるラムド』は、各國の上層部から『最大級の脅威』として警戒されているのだ。
(このスライムの力は……サーバンと同等……いや、流石に、サーバンよりはし弱いか……しかし、ほとんど差はない。仮にサーバンの存在値を10とした場合、このスライムの存在値は9・5ってところか……はっ……)
ハルスはそこで、キっと、シグレを睨みつける。
(ハンパねぇモンを使役してんじゃねぇか……)
サーバンの強さは、冒険者の中でも、上から數えた方が早いレベル。
そのサーバンに限りなく近い力を持った召喚獣など、ラムドでも數しか使役していない。
(スライムの姿は擬態だろうな。……おそらく、本來の姿は、龍か鬼……まあ、となれば、擬態してねぇと々めんどうだわな)
龍を連れて街にる訳にはいかない。
セファイル王國の場合、『龍を連れての國が法律違反になる』という訳ではないが、それは、『そんな當たり前の事まで明文化されてはいない』というだけで、『國で龍を連れまわしても問題にならない』という訳では決してない。
※ もちろん、セファイルの法律の中には、『國の許可なく高位の魔を』を國にれてはならないというのもあるのだが、龍や召喚獣を、『魔』とひとくくりにするべきなのかという問題が生じるため、まっこうからの法律違反になるかと言えば否となる。
(だが、スライムの姿なら、その手の面倒事は全てなくなる)
テイマーは便利な中級職なので、修めている者は多い。
そして、テイマーの大半が、スライムを手懐けている。
スライムは攻撃手段が皆無に等しく、魔法に弱い上、狀態異常もかかりやすいが、HPが多く、理攻撃に対して高い耐を持っているため、戦士相手の盾としてはそれなりに使えるモンスター。
何よりも、捕獲しやすく、どこにでもいる。
(存在値89億ってのは、ちょっと何言っているのか分からねぇが……確かに、このスライム、そこらのモンスターとは格とケタが違う)
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