《暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが》第22話 〜ボス〜
サラン団長が用意してくれていた食料は約三十日分。
何らかの理由で荷を紛失した時のために、大は魔のを焼いてそれを食べているが、時々パンなどの炭水化がしくなったときは取り出して食べている。
だが、魔のはある意味、牛や豚、鶏などよりも遙かに味い。
ゴブリンなどの人型魔のを食べるのは未だに出來ないが、食糧が盡きて獣型の魔がいなくなったらきっと普通に食べるだろう。
人間とはそんなものだ。
「・・・さて、進むか。」
休憩を終えて立ち上がり、前に進む。
サラン団長殺しの濡れを著せられて、迷宮に潛ってからもう十日は過ぎていた。
もっとも、迷宮は當然ながら太がなく、いつからいつまでが一日か分からないが、俺の腹時計的には十日だ。
その間進んだ階層は三十。
今は六十階層に居る。
十階層毎にボス戦があり、既に五回のボス戦を消化してきたが、どいつも厄介なやつばかりだった。
そして、俺の目の前にそびえ立つでかい扉は六十階層のボス部屋だ。
ここまでのボスはゴブリンジェネラル、オーク、レッドウルフ、ゴブリンキング、フェンリルだ。
ゴブリンジェネラル、オークは前の時も倒したので弱點などが頭にっており、倒しやすかった。
まあパーティーで倒すような魔なので、々手こずったが、最終的に俺が勝った。
レッドウルフは赤い並みをした狼なのだが、まさかと思って観察していると、案の定火魔法を使ってきた。
危機察知で回避できたが、そのスキルがなければ今頃俺は消し炭となっていただろう。
手強かったので、あまり使いたくなかったが、気配隠蔽で姿を消して後ろから首を刎ねた。
暗殺者の職業上、本來後ろから襲うのが正解なのだが、やはり正々堂々と勝負したい男のである。
でも命には変えられず、安全マージンをとった。
ゴブリンキングはとても太ったゴブリンで、巨の割に俊敏な作も見せて、興味深かった。
ただ、キングなので他のゴブリンも従えており、一人ではキツかった。
なのでキングをサクッと倒してから、他のゴブリンは影魔法で喰らい盡くした。
フェンリルは一気にレベルが上がったようにじた。
ゴブリンキングまでは、苦戦すれどもまあ普通に一人で倒せる魔だったのだ。
だが、フェンリルはとても苦戦した。
フェンリルとレッドウルフ四と、五対一でただでさえ不利なのに、フェンリルの號令のもと、頭で考えて罠を仕掛けてくる。
四十九階層までし気を抜いてでも倒せていた魔も、神経を張り詰めていないと倒せなかった。
どころか、死にかけたのも一度や二度ではない。
フェンリルもやむなく気配隠蔽で後ろから首チョンパしたが、早急に対策を考えなければいけないようだ。
もし、魔法とスキルを封じられた狀態で、自分の剣技だけで相手を倒さねばならないとき、死なないように。
59階層まで、ずっと影魔法もスキルも使わずに進んだ。
階層ごとに強力になっていくトラップも、スキルを使わずとも見ただけで分かるようになった。
スキルレベルは上げたいので気配察知は常に使ったままだが、もはや他の冒険者に會うこともない。
この六十階層のボスはどんな魔なのだろうか。
しワクワクしている。
扉に手を押し當てると、重量のない様に扉が勝手に開く。
中にると勝手に閉まった。
ボッ
壁にかけられているランプが燈り、赤いで部屋を照らす。
ボス部屋は総じて同じで、直徑二百メートル程の闘技場となっている。
扉は二つしかなく、った扉は閉ざされ、もう一つの下へ降りる扉はボスを倒さないと開かない。
つまり、この場では俺が死ぬか、ボスが死ぬかのどちらかしかない。
部屋の中央に、今回のボスが鎮座していた。
「・・・キメラ・・・か?」
ライオンの頭に羊の、毒蛇の尾。
長はざっと五メートル程だろうか。
一対一らしく、周りに他の魔は居ない。
〝夜刀神〟を抜いて、構えた瞬間にそれは來た。
『グォォォォォォォ!!!!!!!』
それだけで、がピリピリする。
聲に咆哮、作に威圧をのせて相手の戦意をそいでいく。
普通の人間ならこれだけでショック死してもおかしくない。
「・・・ちっ!」
俺がし怯んだその隙に、キメラはその距離を一気にめてくる。
目前に迫った、俺の腕ほどもある牙を間一髪で避ける。
「さあて、どうしたもんか。」
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