鎌？死神の能力と何か関係があるのか？

いや。考えるのは後だな。とりあえずはー。

優「俺は大丈夫だ」

それに奈は上目遣いで

奈「本當か？」

優「本當だ」

奈「本當の絶対か」

優「本當の絶対だ」

奈「うむ。噓だったら許さぬからな！」

と言って、無理に笑っているような顔を作った。そして、部屋を出て行った。

ふぅー。と息を吐き安心した瞬間だった。

そっと何かが背後に立っているのがわかる。

何故かがかない。恐怖からではない。がを守ろうと直している。

だが、ふっとがく。しかし、それは自分の意思ではない。が勝手にくと行った方が適切だ。

どこから持ってきたのか真っ黒なコートを勝手に著る。そして、仮面を付け、窓から飛び出す。そのきに音はなく、昔からやってきたかのような覚だ。

そして、屋に飛び移り音もなくく。

しばらく移した後、薄暗い路地裏で男が誰かと話しているのが目に映った。そこからは一瞬だった。

屋を蹴り、男達との距離を詰める。そして、急に現れた鎌を持ち、一閃。

「え？」

ともう一人が言ったところでもう一度振るう。それで全てが終わった。

生まれて初めて人を殺した。

あぁ。こういう事か。がなくなったのは、この仕事に必要だからだ。人を殺しても何もじない。

そして、その現場を素早く離れる。

部屋に戻り、コートをぐそして、またいつのまにかコートは消えていた。そのまま眠りについた。その間とくに何も思い出すことを考えることもしなかった。

朝起きて部屋を出る。部屋の前では奈が待っていた。そして、俺を見ると嬉しそうに笑った。

奈「優おはようなのだ！」

優「おはよう。わざわざ待ってたのか？」

奈「その、だな。心配だったのだ」

優「そうか。それよりも食堂に行こう」

奈「うむ！」

と鼻歌でも歌いだしそうなテンションで食堂に向かった。

食事をしていると、周囲から視線をじる。その視線を無視して食べていると柊冬馬が近づいて來た。

柊冬馬「お前不味くないのか？」

そこで初めて気付く。味がしないことに。

優「あぁ。これしか食べもないしな」

柊冬馬「…隣いいか？」

と言って柊冬馬は、隣に座ると黙々と食べ始めた。それにクラスメイトも意を決したように食べ始めた。

昨日の広場に集まると昨日と同様にロイさん達がいた。ロイさんは前に立つと

ロイ「えぇ。これより訓練を行う。じゃあ名前を呼ぶから、それぞれ呼ばれた人のところに行ってくれ」

そう言って、名前が呼ばれていく。次々といなくなるクラスメイト達。そして、殘ったのは、柊冬馬、瀬一、小桜奈、そして、俺？

なんだこのメンツ。こいつらどう考えても最強メンバーじゃねぇか。

ロイさんが俺たちのところにくると

ロイ「お前らは俺が擔當することになってる。呼ぶときはロイ団長で構わない」

それに俺が手を挙げると、まるでこちらの質問を初めから理解していたかのように続けた。

ロイ「なお。ここのメンバーは、俺が適當に選んだ。強い3人と奇妙な年ってところだ。質問はあるか？」

柊冬馬「俺は俺のやれることをやるだけだ」

瀬一「ここにいる奴らも含め俺が全員ぶっ潰す！」

奈「よろしくなのだ！優」

と全員がこちらを見る。ロイ団長の奇妙な年っと言う言葉で何かしらじるものがあったのだろう。一人を除いて。

こうして俺らの異世界生活は、幕を開けた。