《異世界転生で神話級の職業!死の神のチート能力で転生》12格の違い
がずっしり重い。額の汗が止まらない。
そんな事をじながら、慣れない片腕、それも利き手ではない左手で攻撃を繰り出す。それを相手の魔族は、片手で弾き鼻で笑うと
「どうした?慣れない左手では、不利か?大振りばかりで隙だらけだぞ。」
そう言って蹴りを腹にくらう。口から吐しながら転がり前方を睨む。
優「お前らの目的はなんだ?」
相手はこちらを観察するように眺めると
「時間稼ぎか?…そう言えば先ほど生えるなんて事を言っていたな。虛言にしか思えないが、本當であれば興味深い。お前の戦略に乗ってやる。」
そう言って魔族はこちらを全く警戒してないかのように、その場に片膝を立てて座った。いや、実際してないのだろう。
「目的についてだったな。だが、それについては、語る必要はない。…貴様ら人間に聞こう。お前らの敵は誰だ?」
優「なくとも、今の俺の敵はお前ら魔族だ。先に攻撃仕掛けといて、私達は敵ではありません。なんて言わないよな?」
それにフッと相手は笑うと
「當然だ。私達は、お前らの敵だ。だが、先に攻撃を仕掛けといてと言う発言には、思うことがあるが、まぁ、いいだろう。では、お前らの味方は誰だ?」
それに一瞬考える。この言い方だと…
優「その言い方だと…ロイ団長達は、味方じゃないって言ってるように聞こえるぞ。」
「どうやら利用されてることに気づいてないようだな。貴様ら異世界人は、この世界で人間なのか、それとも別の生きなのか。お前達にとっての味方は、誰なんだろうな。もし、人間ではなく、魔族に召喚されていれば、違う答えになっていただろう。」
そして、自嘲するように笑うと
「いや。意味のないifだな。結果として、こうなっているのだ。」
そこまで言って、優の右腕を見て、ため息を吐き、こちらに歩みを進めると
「やはり虛言だったようだな。」
それに優はにっと笑うと
優「あぁ。殘念だ。」
そう言った時だった。
踏み出した魔族の足元がり、魔法陣が浮かび上がる。
そして、上に向かって火柱が上がった。
しの間それを見屆け、優は後ろに餅をつく。
それにから奈が飛び出してくる。
奈「優!しっかりするのだ!ち、を止めねば!」
そう言って慌てて手をかざして魔法を発させる。
その様子を見つめ、生きている事を改めて自覚する。
そして、立ち上がると
優「奈。とりあえずここから離れるぞ」
「いや。その必要はない。」
そう言った時。すぐ橫に魔族が立っていた。優は顔面に裏拳をくらい吹き飛ぶ。グアッと苦悶の聲がれる。
奈「優!」
と奈がぶ。その奈を魔族が見つめる。そして、手を奈にばす。
その時。優が突然魔族の背後に現れる。
そして、左手の鎌を振ろうとした剎那。蹴りをくらう。
そして、近くにあった木に背中が當たる。
すると、目の前に魔族が立っており、足で腹を抑えられ、そのまま、上に上げられる。その時に木で、背中の皮がむけ、が流れる。
そのまま、魔族は足の押す力を強める。木がバキバキと音を立てる。
「どうした?しでも勝てるなど考えたか?私達と同じ土俵に立っているなどと思い上がっていたか?」
さらに押される。口からが大量に吐き出る。そして。木がしずつ凹んでいくのご分かる。だが、それよりも苦しくて、痛くて、ジタバタとく。
「私らからしたらお前らなど相手にならん。お前らはたしかに強い力を持っている。が。それにおんぶに抱っこされ、たった數日の鍛錬で死に狂いでこれまでやってきた私達と同じ土俵に立てたと思っていたのか?まったく…蟲唾が走る!」
奈「その足を退けろ!」
奈は手を突き出し、魔族に向ける。
それに魔族が奈の方に振り返ると
「魔法を打ってもいいが、私には當たらずに、こいつに當たるぞ。」
それでも、奈は魔族を睨んだまま手を構えている。が、その手は小刻みに震えている。
それに、魔族は右手を払うと奈のはその手の方向に吹き飛ぶ。そのまま木にあたり、木をなぎ倒しながら吹き飛ぶ。
優「み、、な!」
かすれる聲でぶが、ほとんど聲が出ない。
魔族はそのまま、力をれ、木ごと吹き飛ばす。
地面に倒れ、起き上がろうとするが足がガクガクと震えて言う事を聞いてくれない。
「どうした?もう、限界か?」
そんな聲が聞こえて、慌てて振り返る。振り返った瞬間グラっと制が崩れる。しずつ落ちているそんな気がした。今度は左脇腹を蹴られ吹き飛ぶ。自分のが軽いのか、今まで以上に吹き飛ぶ。
視界がかすれる。意識が遠のいていく。魔族は両足のなくなった優に歩みよる。
「これが私とお前の格の違いだ。」
そう言った次の瞬間。魔族は後ろに下がる。
魔族が先ほどまでいた場所に炎の塊が落ちてくる。それが形をし、上半だけの燃えている大男になる。
それを見つめ、魔族は振り返り木によりかかり、かろうじて立っている奈を見る。
「この短期間でこれほどのを。貴様、まさか賢者か。…優先順位変更だ。」
そう言って大男に背中を見せた瞬間。大男が毆ろうとした時。そこにはすでに魔族はおらず奈の目の前にいた。
奈の首を絞め、上に上げる。奈は苦しそうにジタバダとし、手を振りほどこうとするが、力が圧倒的に違う。全く振りほどけていない。
その瞬間。大男は、きを止め、徐々に崩れていった。
「賢者は、我々にとって厄介だ。」
そう言って、首を絞める力を強める。
その時、奈が何かを口にする。あまりにも小さい聲で。
奈「や、、め、る、のだ」
その時、奈にだけは見えていた。優の後ろに立つ人がゆっくりと鎌を引くところを。
そして、鎌は引かれ、優の頭はゆっくりと地面に落ちた。
星の家族:シャルダンによるΩ點―あるいは親友の子を引き取ったら大事件の連続で、困惑する外科醫の愉快な日々ー
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