柊冬馬は、ノックをし扉を開けると、クローゼットを抑えている優がし息を荒げながらこちらを見ていた。

そして、冬馬はあたりをし見回した。

それにつられ、優もその視線を追うようにあたりに目を向けると、破れた紙があたりに散らばり、椅子が倒れていて、し前まで暴れていたようにも見える。

數秒間お互いに無言で見つめると

冬馬「悪い。邪魔したな。」

そう言ってゆっくりとドアを閉めようとしている冬馬に向かって優は口を開いた。

優「ま、待て！な、何か、用があったんじゃないのか？」

それに冬馬はきを止めると

冬馬「いや、大したようじゃない。怪我がないのか確認したかっただけだ。無事ならいい。」

そう言ってそっと扉を閉めた。

それに一息つくと、クローゼットの扉が中から押され、扉を抑えていた優はそれに吹き飛ばされる。

そして、何事もなかったように中からエリザベートが出てくる。そして、扉を見つめ

エリザベート「今のが勇者か？」

と、倒れている優に問いかけた。

優「…あぁ。なんでそう思ったんだ？」

エリザベート「マナが特質なものだったからな。」

そう言いながらベッドに腰掛け、ベッドの橫に倒れている優の頭を踏みつけると

エリザベート「この私をあのような場所に押し込むとは、なかなかにいい度ではないか？ん？」

と言いながら後頭部を踏む。

顔だけを橫に向け考える。今すべきことを

今の俺は知らないことが多すぎるそう思い口を開いた。

優「この世界の、今の現狀を教えてくれないか？」

それにエリザベートは、やれやれと言うような顔をし、一度だけ窓の外に目を向けた後に視線を戻した。

エリザベート「…特別だぞ。私の寛大さに謝をしろ」

と言いながら続けた。

エリザベート「お前達人間側と私たち魔族側、そして、その他で睨み合ってる狀態だ。だが…人間達は絶的だな。」

そう言って、目を伏せた。

優「…そんなに戦力差があるのか？」

エリザベート「馬鹿か貴様は？自分たちだけで対応出來るなら、危険な貴様ら異世界人など召喚する必要がない。」

そう言いながら頭に乗っけている足の爪先を上下にかす。

優「危険？」

エリザベート「當然だ。裏切る可能だってあるのだ。強力な異世界人が敵になどなれば、それこそ本當に終わりだ。」

そう言ってエリザベートは、続ける。

エリザベート「と言っても私達がその気になればいつでも落とせるはずなのだが、できてないのが現狀だ。」

優「その他が攻めてくるからか？」

エリザベート「それもあるが、、、。人間側にロイと言う男がいるからと言うのが大きい。」

それに優はピクッとすると、

優「ロイさんはそんなに強いのか。」

それにエリザベートは、わざとらしく肩をすくめた。

エリザベート「それだけならまだ良いのだが、私の國もまた絶的なのだ。」

優「は？」

と言うような間の抜けた聲がつい出てしまった。

エリザベート「私の國はもっと大きく、沢山の魔族がいたが、、、。気づけば腹の中に怪が紛れ込んでおった。」

自嘲的に言うエリザベートに優が聞き返す。

優「怪？」

エリザベート「あぁ。そうだ。ある日突然だ。突然町の魔族が苦しみだし、ものの數十秒で死人とかした。結果。數萬人いた魔族が2千にまで減った。」

そんな強力な能力が？そいつも神話級の職業なのか？でも、そんな職業って、、、。

そこでエリザベートは足を退けると立ち上がり、

エリザベート「ついてこい」

そう言って窓から隣の屋に飛び移った。

優「ま、待てっ！」

優はそう言って慌てて移すると

優「ここ最近はロイさんが見回りをしているからーっ！」

そこで優のにエリザベートは人差し指を立てた。

エリザベート「奴なら別の場所に馬車を使って移したのを確認した。」

そのままエリザベートは、移し、著いた場所は優たちが訓練をした森だった。

エリザベートは、それはそれは楽しそうな顔をすると

エリザベート「私と勝負してみないか？」

と口元を怪しく歪めながら優を見た。