「とりあず、課題は二つ！ あのムカつく空気をぶち壊すこと！ もう一つは……」

「育祭の企畫を考えること、です」

…………。

龍生と吹留をまじまじと見つめる。

人はいつまでも見ていられる、を実踐しているわけではなく、ちょっと不思議なことが聞こえた気がしたからだ。

「わんもあぷりーす」

「お兄ちゃん、そんな発音じゃ英語のテスト點數取れませんよ」

「わんもあ！」

「ムカつく空気をぶち壊すっつってんだろーが、あ"あ？」

「違う違う。吹留が言った方」

「育祭の企畫を考えること」

え、おかしくない？

「育祭って何日後だっけ？」

一言一言噛み締めながら問いかける。

ここ、重要なところだからな！

気になったことがあれば、勇気を持って聞いてみよう！

「10日後だろ。そんなことも覚えてらんねーのかよ、あ"あ？ 頭空っぽにして味噌詰めてやろーか」

「先にお前の頭につぎ込め！ あと10日でまだ企畫終わってないとか舐めすぎだろぉぉおお！！」

窓がビリビリと震えた。

発聲練習しなくてもそこそこ出るもんだよな。

の、前に。

二人に蔑んだ目を向けると意味が分からない、という顔をされた。

そんな如何にも途方に暮れました、なんて雰囲気を醸し出されて、俺は何と言えばいいのだろうか。

今日の放課後は提出する企畫書の〆切を守ること、何でも事は手早く終わらせておくことが吉ーーそんな基本中の基本を説くことになりそうだった。

これでほんとにキングなのかよ……。

〜＊〜＊〜＊〜＊〜

まずは謝罪、ですね。

昨日、Twitterを始めて楽しくってつい、サボってしまいました！

すいません！

表紙書いてくれる方求む←←

そろそろ育祭実行委員の方々登場していただくのでお楽しみに。

ではまた次回ノシ