《DREAM RIDE》2:平凡な日常
中學三年の冬。
高校進學を控えた俺に一本の電話がかかってきた。
相手は特待生で俺が學する予定の高校の監督だった。
監督「晴矢くん。ウチにる前に一度テストだけさせてもらってもいいかな?
君がチームを辭めてからどれだけ長したのか見てみたいから來週ウチの練習に來てくれ。」
俺は分かりましたとだけ伝え電話を切った。
そしてテスト當日。
結果は散々だった。
半年間練習もろくにしていなかった俺は、ゆう事を聞かない重いを必死にかしたが、思った所にボールが行かず監督の目ばかりを気にしていた。
コーチ「118キロです。」
監督の呆れた顔を見た俺は、結果も聞かず走って逃げてしまった。
験勉強もしていなかった俺には、れるような高校も無くその後擔任と相談し定員割れが予想されていた地元の高校に學した。
そして月日は流れ高校2年のある日。
両親は、特に俺を叱る事も無く卒業するまでは好きなようにやればいいと言ってくれていた。
だが俺にはその言葉さえも落ちこぼれた息子に、興味すら無くなったと思われているのだと思っていた。
それでも學校では友達も多かった俺は中學の頃の事は気にしなくなり充実した學校生活を送っていた。
そして七月になり部屋でアイスを食べながらテレビをつけると真夏に照らされながら大聲を出す高校球児達がいた。
晴矢「もう甲子園の時期か。」
あの時のことを考えれば、今頃自分もここにいたのかも知れないと考えるとけなくなったが深くは考えていなかった。
彼らを見るまでは…。(続)
平和の守護者(書籍版タイトル:創世のエブリオット・シード)
時は2010年。 第二次世界大戦末期に現れた『ES能力者』により、“本來”の歴史から大きく道を外れた世界。“本來”の世界から、異なる世界に変わってしまった世界。 人でありながら、人ならざる者とも呼ばれる『ES能力者』は、徐々にその數を増やしつつあった。世界各國で『ES能力者』の発掘、育成、保有が行われ、軍事バランスを大きく変動させていく。 そんな中、『空を飛びたい』と願う以外は普通の、一人の少年がいた。 だが、中學校生活も終わりに差し掛かった頃、國民の義務である『ES適性検査』を受けたことで“普通”の道から外れることとなる。 夢を追いかけ、様々な人々と出會い、時には笑い、時には爭う。 これは、“本來”は普通の世界で普通の人生を歩むはずだった少年――河原崎博孝の、普通ではなくなってしまった世界での道を歩む物語。 ※現実の歴史を辿っていたら、途中で現実とは異なる世界観へと変貌した現代ファンタジーです。ギャグとシリアスを半々ぐらいで描いていければと思います。 ※2015/5/30 訓練校編終了 2015/5/31 正規部隊編開始 2016/11/21 本編完結 ※「創世のエブリオット・シード 平和の守護者」というタイトルで書籍化いたしました。2015年2月28日より1巻が発売中です。 本編完結いたしました。 ご感想やご指摘、レビューや評価をいただきましてありがとうございました。
8 158家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら
◇SQEXノベルさまより書籍全3巻発売中!3巻は完全書き下ろしで、WEB版の続きになります。幸せいっぱい、糖分過多のハッピーエンドです。 ◇ガンガンONLINEさまにてコミカライズ連載中! コミックス2巻が発売中です。 ◇ 書籍ではWEB版のラストを変更しています。 伯爵家に引き取られたジゼルは、義母や妹に虐げられながらも、持ち前のポジティブさと亡き母に貰った『やさしい大魔法使い』という絵本を支えに暮らしていた。 けれどある日、自身が妹の身代わりとして変態侯爵に嫁がされることを知り、18歳の誕生日までに逃げ出す計畫を立て始める。 そんな中、ジゼルは奴隷市場でムキムキの青年を買うつもりが、ついうっかり、歳下の美少年を買ってしまう。エルヴィスと名乗った少年は、ジゼルをクソガキと呼び、その上態度も口もとんでもなく悪い。 ──実は彼こそ、最低最悪の性格のせいで「人生をやり直してこい」と魔法を封印され子供の姿にされた後、神殿から放り出された『大魔法使い』だった。 魔法によって口止めされ、自身の正體を明かせないエルヴィス。そんな彼に対しジゼルは、あまりにも辛い境遇のせいでひねくれてしまったのだと思い、逃亡計畫の傍らひたすら愛情を注ぎ、更生させようとする。 (あれ、エル、なんだか急に身長伸びてない?魔法が少し使えるようになったって?ていうか距離、近すぎるのでは……?) 世話を焼き続けるうちに、エルヴィスに少しずつ不思議な変化が現れ始める。彼に掛けられた魔法が、人を愛することで解けることを、二人が知るのはまだ先で。 家を出たい心優しい少女と、元の姿に戻りたい優しさの欠片もない魔法使いが、幸せになるまでのお話です。
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