《異能があれば幸せとか言ったヤツ誰ですか??》戦略
「〈等重変換Equal Dead-Weight〉!!」
ぶと同時にれていたタイルが一枚消え、左手から半明の盾が出來上がる。
「盾なんか作っても!波は回折して伝播するのよ!!あんたの行は無意味になるわ!!」
ヒカリは聲高にそうぶ。これがただの盾ではないとも知らずに。
そして、そのままヒカリの程圏へと突する。
「あんまり手間取るのもイヤだし、片付けさせてもらうわ!!」
ヒカリは嘲笑しながら俺の眼前の盾に弾丸を三発打ち込む。盾の破片が中に付著する。
そして防を失った俺はそのままヒカリの程圏に突する。
「私の勝ちよ!!!!」
「それはどうかな」
ヒカリは自慢げにそうぶ。だが、それも計算のうちだ。
俺は再び屈んで、足元のタイルをもう一枚消し飛ばす。そして生み出した明のを頭からおっ被る。
「なんでッ!?マイクロ波を當ててるのに!!」
ヒカリは嘆した。それも當然だ。普通であれば強いマイクロ波を浴びれば短時間で人は脳まで茹で上がって死んでしまう。だが、俺も無策で突するほど阿呆ではない。
「お前が熱するなら、俺は冷ますだけだ」
そう言い放った俺の手は小刻みに震えていた。恐怖はない。単純に凍えていたのだ。
俺がマイクロ波を浴びても死なない理由は、『作った盾』と『被った』にある。
まず、俺が作った盾は特殊な素材でできている。
その質の名前は“硝酸アンモニウム”だ。
そして頭から被ったは“ただの純水”だ。
最初に作った硝酸アンモニウムの盾はヒカリの弾丸によって砕かれてしまった。しかし、これこそが良かったのだ。俺はその破片をに浴びたまま、頭から純水を被った。
そして、硝酸アンモニウムと水がれ合うと“吸熱反応”を起こす。つまり、硝酸アンモニウムと水が反応した周囲の空気やの溫度は一気に下がるのだ。
そうすれば、マイクロ波で溫まった俺のの熱を硝酸アンモニウムと水の吸熱反応に転換することで、俺の脳は茹で上がらずに済んだのだ。
「チッ!なら、共振でアンタの頭蓋骨を破壊するまでよ!!」
ヒカリはそうび、大きく息を吸い込んだ。恐らく周囲の音に加えて自分の聲を上乗せすることで、圧倒的な音量を生むつもりだろう。だが、それもすでに読んでいた。
「――――!なんでっ!?振數は頭蓋骨と同じはずなのに!!」
彼はそうぶと同時に、自分自の聲が早送りの音聲のようにとても高くなっていることに気が付いた。
「お前の程圏の空気を、ヘリウムガスに作り変えた。音は異常に高くなるんだぜ」
音の高さを左右するものの一つに、質がある。軽い気であれば音は高く、重い気であれば音は低くなる。ヘリウムガスを吸って高い聲が出るのは、ヘリウムが空気中の窒素や酸素よりもずっと軽い気だからだ。
また、空気にも重さがある。
重さがあるということは、俺の能力が適用されるということである。俺はさっきまで、右手でれた空気と同じ重さのヘリウムガスを生み出し続けていた。
そして、城嶺は空気中での音の周波數作に慣れ過ぎていたため、突然気が軽くなったことに対応しきれずに俺の頭蓋骨を破壊。否、周囲の音を俺の頭蓋骨と同じ振數の音に変換できなかった。
そしてヒカリが戸っている隙に一気に薄し、俺はナックルダスターの著いた左手でヒカリの鳩尾に思い切り掌底を叩き込んだ。
それもただの掌底ではない。纏っていた水と硝酸アンモニウムを右手で消し、左手から同じ質量の水素を生したのだ。
著していた左手と鳩尾の挾間に一瞬で莫大な積の期待が発生するため、ヒカリへのダメージは決して小さくない。覚で臓までダメージが屆いたとじた。
ヒカリのは勢いよく後方へと吹き飛び、電線の埋め込まれている壁へとがぶつかった。
を毆るということには抵抗があったが、こうでもしなくては俺の方が死んでいた。こればかりは命に関わる戦いなのだから致し方がない。
壁に埋め込まれた電線からは稲妻が走っており、ヒカリは壁にもたれて俯いたままかなくなった。
「悪いが、勝たせてもらうぜ……」
一人呟き、ヒカリの方へと足を運ぶ。
そして、ヒカリのアテスターを破壊しようとしたその時だった。
気絶していたはずのヒカリに右腕を摑まれ、強く引かれた。
「まだ!勝負は!!著いちゃいないわ!!!」
そうびながら引っ張られた先には…。
「電源だとッ!?」
そこにあったのは、壁に埋め込まれていたコード。その切り口からしきりに稲妻が走っている。恐らくこれで俺を電させるつもりだろう。
人間を電死させるのに必要な電流量は約50mAだが、一般的な家庭用電源からの電流量は15Aである。つまり、あのコードが一般家庭用の電源だとしても、れれば一溜りもないということだ。
そして、電気にも周波數が存在する。それは、流電流におけるプラスとマイナスのれ替わりの速度である。一秒間に一度電源がれ替わる速度を1Hzと定義されており、その周波數は低ければ低い(0を除く)ほど電しやすい。
恐らくあのコードはヒカリが周波數を本來の50Hzよりも下げているため、この電流は元來よりもかなり危険な狀態である。
「先に戦闘不能になった方が負けなら、アンタがアタシよりもしでも先に電流を浴びてぶっ倒れれば私の勝ちよ!」
ヒカリは俺を睨め付けながらそうび、より一層引き込む力を強めた。
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