《異能があれば幸せとか言ったヤツ誰ですか??》區分
「ですから、塚田君の寮室はこの507號室です。城嶺さんと相部屋です」
「ち、ちょっ、ちょっと待ってください!!」
「なんでよりによってコイツなのよ!」
ヒカリとコウジが口々に浜曷へ不平を言う。
「ですが。現在、相部屋が可能なのは城嶺さんのみなのです」
浜曷は落ち著いた様子でそう言う。
「コイツと相部屋になるくらいなら死んだほうがマシよ!」
ヒカリが怒りながらそう言うと、浜曷が途端に真剣な口調で言う。
「なら、死んでみますか?あなたの固有武で、自分のこめかみを撃ち抜けば簡単に死ねます。あなたは今死にますか?」
「そ、それは………」
「最近では『死』と言う言葉が風化していると思います。“死ね”とか“殺す”とか、あまりにも命を軽くみていると思えます。そして、そんな言葉を口走る者に限って、その最期を迎える時に“死にたくない”と喚くのです」
浜曷の真剣な様子に二人は押し黙る。
「“死ね”や“殺す”と言った言葉を軽々と口に出す人間は、神的にとても弱いと言えるでしょう。人間の持つ最大の力は『言葉』です。言葉はあなた方の才華を凌駕する力を持っています。その『言葉』でしか相手に威嚇や攻撃ができないのは、他に何も力を持たない無力な者なのです。簡単に命を終わらせる発言をしないでください。もしそんな言葉を使うのなら、それは“私は無力なクズです”という自己紹介とけ取っておきます」
時間にしてわずか1分にも満たないその言葉には、どこか哲學じみたものが込められていた。
「もう一度言います。本日より507號室は、塚田コウジ・城嶺ヒカリの両名の相部屋となりました。拒否権はありません。相互に協力し、生活してください」
そう言うと、浜曷は背を向けて立ち去ってしまった。
「なあ………ってもいいか?」
コウジがヒカリへ尋ねる。
「………………ほら、寒いからさっさとりなさいよ」
ヒカリに促されリビングルームにると、大きなシャンデリアがそこにはあった。テーブルは大理石調で、床に敷かれたカーペットはペルシャ絨毯を彷彿とさせるデザインで全てが高級にあふれた空間だった。
「………………すげぇな」
「それより、部屋の區分をするわよ」
「あ、ああ」
コウジとヒカリは、テーブルにて対峙する様に座った。
「SSランクの寮はキッチン、バス、トイレ2つ、ダイニング、他に5つの部屋って構造になってるわ」
ヒカリが雑紙の裏にサラサラと略的な見取図を記す。
「贅沢だな……」
「そう。アンタには贅沢すぎるから、アンタは玄関とトイレ。私はそれ以外。それじゃ」
「待て待て待て!!おかしいだろ!!なんだよ玄関って!」
玄関とトイレという極限スペースのみで生活を行うことは不可能であるし、何よりもヒカリの言った通りに事が進むのが癪だった。
「なに、不満でもあるの?」
「不満しかねえよ!玄関だけで生活できるわけねえだろ!!」
コウジはんだ。
「トイレもあるじゃない」
「そういう事じゃねえよ!」
激しい論爭を続けた結果、コウジは2部屋、ヒカリは3部屋という區分になった。トイレはそれぞれ別のトイレを使うことに決定し、そのほかのスペースは共用という形になった。
こうして、ヒカリとコウジの珍妙な相部屋生活が始まった。
外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。
【一話1000字程度でスマホの方にもおススメです!】 主人公は魔導學校を卒業し、スキル【即死《デストラクション》】を手に入れる。 しかしそのスキルは、発動すれば自分が即死してしまうという超外れスキルだった。 身一つで放り出され、世界を恨む主人公。 だが、とある少女との出會いをきっかけに、主人公は【即死】の隠された能力に気付く。 「全て、この世界が悪いのよ。この世界の生きとし生けるもの全てが」 「……ふうん。で、仮にそうだとして、君はどうするんだ」 「私の望みは一つだけ。ねえ、私と一緒にこの世界を滅ぼさない?」 「すっげー魅力的な提案だね、それ」 最強の力を手に入れた主人公は、少女と共に自分を見捨てた世界に復讐を果たすことを決意する。 隠れ最強主人公の、復讐無雙冒険譚。 ※カクヨムにも改稿版の投稿始めました! ご一読ください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454407/episodes/1177354054893454565
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【本編完結済】 2022年4月5日 ぶんか社BKブックスより書籍第1巻が発売になりました。続けて第2巻も9月5日に発売予定です。 また、コミカライズ企畫も進行中。 これもひとえに皆様の応援のおかげです。本當にありがとうございました。 低身長金髪ロリ魔女が暴れまくる成り上がりの物語。 元チート級魔女の生き殘りを賭けた戦いの記録。 212歳の最強魔女アニエスは、魔王討伐の最終決戦で深手を負って死にかける。 仲間を逃がすために自ら犠牲になったアニエスは転生魔法によって生き返りを図るが、なぜか転生先は三歳の幼女だった!? これまで魔法と王國のためだけに己の人生を捧げて來た、元最強魔女が歩む第二の人生とは。 見た目は幼女、中身は212歳。 ロリババアな魔女をめぐる様々な出來事と策略、陰謀、そして周囲の人間たちの思惑を描いていきます。 第一部「幼女期編」完結しました。 150話までお付き合いいただき、ありがとうございました。 第二部「少女期編」始まりました。 低身長童顔ロリ細身巨乳金髪ドリル縦ロールにクラスチェンジした、老害リタの橫暴ぶりを引き続きお楽しみください。 2021年9月28日 特集ページ「今日の一冊」に掲載されました。 書籍化&コミカライズ決まりました。 これもひとえに皆様の応援のおかげです。ありがとうございました。 2022年2月17日 書籍化に伴いまして、タイトルを変更しました。 舊タイトルは「ロリババアと愉快な仲間たち ――転生したら幼女だった!? 老害ロリ魔女無雙で生き殘る!! ぬぉー!!」です。 2022年2月23日 本編完結しました。 長らくのお付き合いに感謝いたします。ありがとうございました。 900萬PVありがとうございました。こうして書き続けられるのも、読者の皆様のおかげです。 この作品は「カクヨム」「ハーメルン」にも投稿しています。 ※本作品は「黒井ちくわ」の著作物であり、無斷転載、複製、改変等は禁止します。
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