《不老不死とは私のことです》學式編 2話
「來たか。まあまず、話を聞いてもらおうかな」
先に書斎で待っていた父は、どうやら資料の見返しをしていたらしい……なんだその厚さ。まさか今回の仕事の資料じゃないでしょうね?!明らかに厄介ごとの匂いしかしないんですけど〜ぶーぶー。
「こら、雀ちゃん。まずはそのこの世に価値のあるものは何もないとでも言うかのような顔をやめなさい」
……父よ、私の表筋はいつもどおり仕事をしている筈です。
昔から何故か、周囲の人間からはよく目が死んでいるなどと言われるが、そうでもないはずなんですよ。普通です、普通。それにもかかわらず、生気がないと言うならば、それは生気が追いつかないこの生活のせいなので、とどのつまりもっとダラダラしたい。働きたくない、私は貝になりたい。
後ね、この世のものの価値が何一つ分からないだなんて失禮な誤解はよしてくださいよ!私にだって大切なものくらいありますってば。
弟とか、おかーさんとか、弟とか……他?えーっと、うーん。スズメ、ムズカシイコトハ、ヨクワカンナイ。
「……うん。二人とも今日から始まる任務については予め説明をけていることと思う」
父の聲が、低く変わったことを合図に私の背筋はびる。お仕事したくないのは変わりませんが、メリハリはきっちりつけるべき。
……だからクロエには、この場で耳クソほじりながら話を聞く態勢になるのはマジでやめてほしいと思っている。
「二人とも、本日から國立異能高専に學してもらう事となる。任務容は事前に伝えておいた通り、我らが主たる柚お嬢様の護衛だ……二人ともそれについての打ち合わせは済んでいるだろうね?」
クロエはその長い指の先をの読めない瞳で見つめている。
人によっては憂いを帯びた表だの何だのトチ狂ったことを言いそうな表だけど、そこそこに付き合いの長い私にはよく分かった。恐らく、思っていたよりも大きなものが収穫されて戸っているのだろう。
……ちょっとクロエ、その耳クソほじった手でちょっとでも私にれてみろ、ぶち殺すぞ。
「……雀?」
「……は、申し訳ありません。クロエの手が今にもこちらへびてきそうなのがどうしても気になってしまって……先にそこの布で手を拭かせてもいいでしょうか?」
私は視線でその黒い布を指した。
「ちょっと待って?!それおとーさんの上だけど?!ねえ、それで何拭く気?耳クソ拭いちゃうの?絶対嫌だからね?!」
予想に反し、父は大袈裟なくらいに反応を示した。目の前のクロエを綺麗に無視していたので気にしないかと思ったんですけどねぇ。
……いえいえ、自分一人でツッコミをれなければならない狀況に追い込んだ父に対する意趣返しなわけではありません。
父はクロエに霊でお手拭き用の水を用意してやったようだ。何もないところに急にポン、と現れたかのような水で出來た明の球は、別に無から有が生まれたわけではなく、空気中の水蒸気を集めたものだ。
本來、このように確かな形を持たないものの形を保つことは、優雅なその見た目からは想像も出來ないほどにセンスと修練を必要とする。
そもそも、水蒸気自人間の眼では捉えきれないものなので、それを集めるということは、空間に対する相當の干渉力がなければならないし、たったこれだけのことをするために用いられた才能は非常にバラエティに富んでいるものだ。
そしてそのように才能と呼ばれるものは往々にして、私に最も足りないものであり、葉うならばこのを神様にクーリングオフしたいくらいに嫉妬を燃やしていることはのにしまっておく。
手を洗い終わったクロエは、父に溫風を出してもらって手指の想まで抜かりなく終わらせていた。
そんな景を見ながら私は話を続けた。
「……それで、何の話でしたっけ?」
今回けた任務について話す前に、主家とウチの家業についてちょっとだけれておこうと思う。
400年前の転換點の折、新たに生まれた人類と呼ぶべき異能者の扱いは人によりもしくは國により様々だった。
いくら頑丈といっても、數は非能力者が圧倒的だ。また、非能力者たちは自分たちは持たないその異形の力を恐れたのだろう。
能力者と非能力者のは深まり、やがて異能者は異能者の社會に引きこもるようになる。
異能者の仕事はもっぱら異形種討伐だ。無論そのような荒事に參加せずにのんびりとした人生を送る異能者がいることはあり得るが、それはとても稀なケースである。それくらいに異形種討伐は重要であるし、明確な決まりなんてないものの、異能者として生をけた以上、異形種と戦うことこそ譽れとまではしないけど義務として考えるのが一般的な考え方だ。
そんな中、異能者集団をいち早く自らの下にまとめ上げ、非能力者とのパイプを渡した異能者がいる。
これが、後に西園寺家の祖と呼ばれる人であり、先ほど名前の出てきた柚という名前のの子の先祖に當たる人である。
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