の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが ~2nd season~》300話 何度目の正直・・・?

日向「ちょっと待ってよ、そもそもなんで皆のうちから決めなきゃいけないの?」

由良「な、なんだとぅ!?まさか日向、これ以上にハーレム増やすつもりじゃ・・・!」

「それは心しないわねぇ。あんまり私たちを怒らせない方がいいわよ?」

葉恵「そうそう、素直にあたしらから決めな?」

日向「いや、そうじゃなくて。」

僕はいまいち理解出來ていない妹たちに、何度も説明したことを再度説明することに。

日向「まず、僕は皆にとってどういう関係?」

皆「彼氏」

日向「・・・そ、そうじゃなくてね?筋的な意味でさ。」

奈々「何言ってるの?にーは奈々達のにーなの。」

睦月「余計にややこしくないそれ?・・・とりあえずまぁ、お兄ちゃんでしょう。」

日向「うんそうだね、兄だよね。で、皆は妹な訳だけどさ。」

玖「今更そんな當たり前なことを言って、どうしたの?」

日向「その當たり前なことを、全然理解出來ていないみたいだからさ?もう1回ちゃんと言わなきゃって。」

由良「・・・?なんだかよくわからないわ。どういうことなの?」

日向「あー、つまりね」

僕はコホンと咳き込み、言った。

日向「兄である僕と、妹である君たちは、絶対に結婚できないの。これ、法律で決まってるからね。」

「兄」と「妹」を強調して。

日向「・・・」

皆「・・・」

しばしの靜寂。やっと分かってくれたのかとも思ったのだが、それは間違いであることをすぐに理解した。

由良「なんだ、そんなこと?」

日向「・・・は?いや、そんなことってお前、大事だからね。いい?結婚は絶対出來ないんだよ?」

「そんなこと、知ったこっちゃないわぁ。法律がどうとか、私たちので塗りつぶしてやるわ。」

日向「無理無理、絶対に無理だから。前もお父さんが言ってたでしょ?兄妹は結婚出來ないって。実際、お父さんと小鈴お母さんは結婚してないし。」

葉恵「法律に止められるほど、あたしらのは軽くねぇよ。無理とか言うなよ、やってみねぇと分からないだろ。」

全くもって理解していなかった。塗りつぶすとか乗り越えるとか、そんな次元じゃないことに気づいていないのだろうか。

と、ここで奈々がこう切り出してきた。

奈々「・・・ねぇ、にー。にーは、奈々たちのことが嫌いなの?」

突然のことで一瞬ポカーンとしたが、すぐに答えた。

日向「それはない、みんな好きだよ。」

奈々「奈々達も好きなの。だったら、結婚できるよね?」

日向「何故に!?」

奈々「両思いなら、問題ないでしょ?」

日向「あるよ!?めっちゃあるよ!?」

やっぱり理解出來ていなかった。だが、奈々の攻撃はそれだけではなかった。

奈々「・・・だめ、なの?」ウルウル

日向「う・・・うん、ダメだよ。これだけは、絶対に・・・。」

奈々「・・・うぅ、ぐす、うぇぇぇ・・・」ポロポロ

日向「うぇっ!?な、泣かないで?」

必殺の泣き落とし。僕が涙に弱いことを知っての仕打ちだった。

由良「あーあ、泣かせちゃった。いーけないんだー!」

睦月「いやーこれはだめですなー。責任とらなきゃー。」

玖「これは全員分の責任とって貰わなきゃだねー。」

うわぁ、すっごい棒読み。隠す気もないねこいつら。奈々はすっかり泣き止んでじーっと見つめてくるし、卑怯やろこれ!

とはいえ、過去一の危機に直面してしまった僕なのだった。

    人が読んでいる<女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが ~2nd season~>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください