《朝起きたら、馴染が悪魔に取り憑かれていた件》#11 張 (アクア・ロドニーの場合)
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
アクアは心の中で呪文のように唱える。
著々と自分への番が迫る中、前の席の
友達、ちぃちゃんに話しかける。
『ねぇ…。ちぃちゃん張しないの?』
焦りの顔一つ浮かばないちぃに疑問を
ぶつける。
『え…?だってたかが自己紹介だよ?
何回もやってるし…。それに…。』
ちぃは言いにくそうに頭をポリポリ
掻きながら、
『高校生にもなって、自己紹介で
張って…。ね?』
その言葉にアクアはショックを隠しきれ
なかった。
『そ、そうだよね…!』
必死に誤魔化すが、さすがに無理がある。
と、思った時、
ガタリと椅子を引く音が聞こえ、
『あ、えーっと、松葉 ちぃです。
よろしくお願いします。』
ぺこりとお辭儀するちぃに拍手が
送られる。
ーー次は私の番。
ふぅー。ふぅ〜。小さく深呼吸をし、
席を立ち上がり、
『み、み、宮園 アクアです ︎。』
し詰まってしまったが、これくらいなら
大丈夫だ。私は一拍おき、
『よろしくお願いしまふぅ!』
噛んだ。クラスの數秒間の沈黙のあと、
ハハハっ!あはははは!と笑い聲が
聞こえる。私の顔はトマトよりも、
梅干しよりも赤くなる。
笑いが絶えないので、どうしようかと思い、
ふと徳馬の方を見ると、涙目になりながら
腹を抱え、笑っていた。
その景に私は腹がたち、
手のひら一杯に、雷を溜めて徳馬に向ける。
アクアの手のひらを見た瞬間、徳馬の
顔が引きつり、一瞬にして前を向き
ビシッと姿勢を良くする。
あまりの恥ずかしさに、私は
ぼそっと催眠魔法の呪文を唱えた。
「宮園 アクアは極々普通の自己紹介を
した」
一件落著!私は何事もなかったのように
靜かに座った。
そして、無事最後の人の自己紹介が
終わり、恐怖の自己紹介は幕を閉じる。
『はい、これから皆さんと仲良くなれるよう
頑張るから、みんなも頑張りましょう!』
はーい。みんなの返事が聞こえたのを
確認し、
『では、學式の準備に取り掛かりましょう。』
先生がパンっと手を叩くのと同時に
皆んなは席を立ち、學式の隊形に
並び始めた。
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