《雪が降る世界》第9話 〜梅雨〜
「やばい、傘學校だ…」
4回目くらいの梅雨の時期、未だに慣れていないのか、學習能力がないのか、よく傘を忘れる。存在すら覚えていない。そして折りたたみすら持ってない。しかも持ってる傘は1本。外は結構な大雨。
…頑張って走るか。
一応バスとかで通ってるけどそこまで便利じゃない。ほぼ徒歩。
「お、こま。びしょ濡れ。」
「うるせえ」
走ってる途中に力盡きた。力もだしなんか服が張り付くじが…。
結果このみてくれだ。濡れ貓みたい。
「おいおい、こまもともと人気あんのに…。そんなスッケスケじゃ1限目までに子が數人死ぬぞ。」
「夏服ってつらいよな…。今更室空いてる?著替えたい…。」
「さすがー。運部とかも使ってるだろうから。」
俺運部と一緒に著替えるのか…。あんまりいい思い出がない。
「梅雨って気すごいよな…。毎度ながら思うけど。」
「そんなん當たり前じゃん!」
「??當たり前、なのか?」
「もちろん。」
俺、覚が変になったのかもしれない。いや加が変なだけだ。
「七海、梅雨ってこんなに気すごいのか?」
「うーん…。東北より上くらいになると梅雨とか関係ない、と思う。」
あーなるほどね。加が間抜けだったみたいだ。
「それより6月って何にもないよな。行事もなければ祝日もない。」
「それなー」
ただ期末試験を待つだけという地獄の月。
なにがジュンブライドだ。雨だ雨。…ごめん偏見。
部活が終わって七海は塾、他2人はバイトに行った。なんで俺今日れてなかったんだ?
「あれ、誰かいる。」
多分靴下の的に同級生かな?あ、靴下がカラフルなんじゃなくてマークね。
「帰らないの?」
あ、やべ、他のクラスの人だ。
「わ…!なんだ1年生…。ってうわあああ駒井君?!」
なんでそんなに驚く?!つかなんで知ってんの?
「あ、えーと今日お母さんと喧嘩しちゃって、家に帰りたくないのもあるんだけど、いろいろあって傘壊した…。」
ツッコミどころが多すぎる。お母さんと喧嘩。まぁよくあるな。JKあるあるだ。家に帰りたくない。家ほど素を出せるところはないだろ。いろいろあって傘壊した。何をした。関係ない傘がめちゃくちゃ可哀想だな。
「…なんで喧嘩したかわかんねえけど、帰ったらいつも通りだろうよ。それより無駄な心配かけない方がいい。傘、どうなったんだ?」
「人間の膝みたい。」
「はぁ?!」
「私剣道部…!」
ごめん、それは予想してなかった。つまり折れたを通り越して曲がったってことだよな。流石に修理できない。
「…あーちょっと待ってろ。」
確か近くにコンビニが…。あ、俺には送ってあげるっていう考えはないからな?そんな勇気ない。
「はい、これ使っとけ。」
「えぇ?!そんな、悪いよ!」
「俺傘2本もいらねえ。」
そんなわけで、なんとかなった。
という流れを誰かに見られていたらしく、次の日にはすげえ噂されてた。…趣味悪すぎだろ。まぁ今後関わることはないだろうしそこまで気にする必要はない。
あんなこと絶対やめよ…。
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