《雪が降る世界》第24話 〜テスト週間クライシスその2〜
またやってきたテスト…。
「こんにちはー!!」
「だからなんで毎度俺の家?」
「超ぴったりスペースだから?あと、いつ來ても誰もいない!」
當たり前だろ?!俺一人暮らしだよ。言ってないけど。
「そういえば…。家族がいたらこんなに統一されないよな?」
「ん?」
お、なんかやばいフラグが…。
「こまって…一人暮らし?」
加が変なこと言うから七海が気づいたじゃねーか。どうしてくれんだ。
「あぁ…まぁ…。」
「やっぱそうだよな!お前のご飯上手いもんな!」
「ご飯くらい普通にできるだろ。」
「俺の得意料理はスクランブルエッグ!」
「「どうでもいいしそんなん小學生でもできる」」
文系ツッコミさすがかよ。文系ってのには語弊があるか。
「七海、社會。」
「また…?」
「特に世界史。ヨーロッパマジで意味不明。ルネサンスってなんだ?」
「直訳してみろよ」
直訳?お、もしかして英語か?辭書挽いたら見つかるか?
「ない。」
「言っとくが英語じゃねぇよ。」
「分かるかよそんなの。」
「ちゃんと授業聞け。フランス語。」
「こんにちは?」
「それはBonjourだ。…古代の再生。」
フランス語ねぇ。なんであんなに発展してんのにわざわざ古代に戻るんだ?
「それと、ルネサンスの中心はイタリアだからな?フランスじゃない。」
「なんでフランスが急に出たんだ?」
「お前に説明しても意味分かんねぇだろ。」
すげえディスられた…。自分でもわかる気はしないけど。気になるじゃん。
「結局なんで古代に戻るんだよ今の方が暮らしやすくね?」
「…時代區分を言ってみろ。」
?時代區分とは一なんだ。あ、古代とか出てるからジェラ期とか白亜紀のことか?
「恐竜時代、ジェラ期、白亜紀、千葉、古代、暗黒、近世、現代。」
お、七海が悶絶してる…。そんなに見當違いなこと言ったかな…。
「古代からでいい。…千葉二アン知ってるのは褒めてやるがまだ正式に決まったわけじゃない。あと中世をわざわざ暗黒とか言い換えなくていい。」
俺暗黒しか知らねぇ…!
七海、図説してくれた。何これ授業よりわかりやすい。本にしたらバカ売れしそうなレベルだ。
俺の暗記嫌いもしっかり考えてくれて。こいつマジ秒で教員免許取れるよ。日本中の學校が死にものぐるいで爭奪戦するだろーな。うん。
「ねぇなんで俺たち放ったらかし…?」
「「あ。」」
ごめん、忘れてた。いやでもお前ら普通にできるだろ!
「なんでこまばっかり七海獨占すんだよー!!」
どっ…?!ちょ、ここアパートだから…!
「言い方…。2人にもちゃんと教えてあげるから。…こま照れすぎ。」
「テレテマセン。」
俺は近所に聞こえてないか気にしてたんだよ?別に嬉しかったわけじゃないよ?
つーかイケメンって男問わず取り合いが起こるんだな…。今まで大変だったねお疲れ様。
「あー疲れた…。」
さすがの七海も3人の馬鹿相手じゃ參るか…。ごめん…。
「七海ってなんか好きなご飯とかないのか?今から作れそうなら作るけど。」
「何でもいい…って言ったら困るよな。うーん…。あ、ハンバーグ食べたい。」
予想外の食…。いつも購買のパン食べてるのに。なんでハンバーグ?
「意外とガッツリ系なのな。」
「んー?こまの手料理直で味わえるものにしようかと。」
「「「へぇ?!」」」
我ながら素っ頓狂な聲…。二人とハモったのはなかなか嬉しいけど。七海は急になんてことを言い出すんだ…!
「…まぁ…いいや…。」
タネからか。ハンバーグ久しぶりかも。手がベタベタになるからあんまり好きじゃないが…。教えてもらったし。ちょっと頑張るか。
──パン、パン…
「ふー…。あつ…。」
「相変わらずエプロン似合うね。」
「?!…あの二人教えなくていいのかよ…。」
「今自主勉させてるから。俺は休憩。」
「今回も実力で1位かっさらうつもりか?」
「かっさらうつもりはねぇが…。勉強するつもりもない。」
「ってか、後ろから來るとか破壊力でかすぎ…。」
「?前からは無理だろ。」
「この天然…!暇ならこれ出來たから持ってってくれ。」
「?あぁ、分かった。」
俺が子だったら完全にアウトだ…。
「家のより好き。」
 「えーと…ありがとう。」
「七海ってこま好きなのか?」
そんなわけないだろ気悪ぃ。
「え?うん普通に。」
違う、違うだろ…!変態極まりない加が言うんだから。
「対象?」
「…?こまは男だろ。」
「あっ、はい。」
家庭科でやるだろその辺は!俺でも刺激強すぎて覚えてるって。
「こま、モチベーションの程は?」
「深海魚以下だ。」
「いいじゃんこれ終わったら冬休みだし。」
「全統。」
「そ、それは置いといて。」
このテストが終わって、模試が終わったら、冬休み…。澪がいなくなるタイムリミットの接近。今年が終わる。それも含め、深海魚以下。
「チッ、またこま1位かよ。」
「…。」
忘れていた。…瑠璃も、今年が一杯。
あぁダメだ。嬉しさの欠片もねぇ。
「七海マジ天才…。」
またトップ…。あそこまでいくとどんな気持ちなのか想像できない。こんなに賢い七海なら、俺になんて聲を掛けるだろう。
日本一の〇〇の子どもは。
「あ、こま。よかったじゃん、連覇。」
「うん…。」
今日部活休んだらバレるかな…。
【書籍版8/2発売】S級學園の自稱「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ來られてバレバレです。
【講談社ラノベ文庫より8/2刊行予定】 権力者の孫娘にして超人気聲優アイドル・瑠亜の下僕みたいな立場に甘んじていた俺。 「アタシと幼なじみなこと、光栄に思いなさい! ッシャッシャ!」 しかし、しかし……。 彼女がやった「あること」がきっかけで、俺はぶち切れた。 お前とはこれまでだ、さらばブタ女。 これまでずっと陰に徹して、ブタの引き立て役だった俺。 ようやく普通に生きられると思っていたが、「普通」はなかなか難しい。 天才が集うS級學園の特待生美少女たちに、何故か次々とモテてしまって――。 これは、隠れハイスペックの主人公がヒロインとの「絶縁」をきっかけにモテまくり、本人の意志と関係なく「さすがお前だ」「さすおま」されてしまう物語。 ※ジャンル別日間・週間・月間・四半期1位獲得 ※カクヨムにも投稿
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