《俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です》第四話 調査結果
APK は、WebView がり付けられているだけのアプリのようだ。
起してみると、裏サイトが表示されるようになっていた。それだけなら珍しくもないが、IDとパスワードが自で力されて、裏サイトにられるように作られていた。
そして、上下にアフィリエイトバナーがり付けられていて、”一日一回バナーを押してください”と、掲示板にかかれていた。
パケットを見てみると、アプリ用のアフィリエイトを行っている會社のバナーの様だ。
小遣い稼ぎをやろうとしているのか?
塾だけだと、多分、引き出せる金額になるまでにかなりの期間が必要になるだろう。絶対に、このいアプリだけじゃないだろう。アプリの質上、Android だけなのだろうか? iPhone では審査が通らないだろうけど、アプリへのアクセスを考えると、なんらかの対策を行っていると考えられる。
調べておくか?
アプリの作者から、同じ作者が出しているアプリを見てみる。
・・・あぁ駄目なやつだったのね。
學校名が思いっきりっているし、部活でのアプリも用意されているようだ。
考えように寄っては、賢いのかもしれないけど、もうし名前をひねったほうがいいと思う。
これは、今回の”いじめ”とは直接関係ないけど、何かのネタにはなるだろうから、調べた結果も乗せておく。
誰なのかはわからないけど、塾と學校と部活が別れば、ある程度人は絞れるだろう。
オヤジから著信だ。珍しい、普段ならメールやメッセージで済ますのに・・・。
「はい」
『タクミ。悪いな。今大丈夫か?』
「え?あぁ」
『パケットは見たか?』
「見た。報告書も送ったぞ」
『そうか、パケットおかしくなかったか?』
「なにが?」
『あぁそうか・・・パケットの時間を見てみろ』
オヤジに言われて、パケットの時間を眺めてみる。
これと言っておかしなところは見當たらない
「何がおかしい?」
『タクミ。パケットがログに殘される原理はわかるよな?』
「あぁ」
『それならわかるだろう。ログの時刻が等・間・隔・になっている部分が多い』
え?
言われて、時間ではなく、ログが刻まれた時刻を並べてみる。
確かに、數ミリ秒の誤差はあるが、ID・パスワードの部分や、一定間隔に並んでいる部分がある。
そうか、ログインが機械的に行われている。オヤジにはまだ言っていない報だ
「悪い。今、ユウキから聞いて、わかった事だけど、サイトへのアクセスには、アプリが使われているみたいだ」
『そうか、認証部分をアプリがやっているのだな』
「あぁ多分、そこまでは解析できていないけど、ほぼ間違い無いと思う」
『そのアプリは手元にあるのか?』
「ダウンロードしたから、端末から抜き出せば、渡せる」
『報告書に、アプリも添付して送ってくれ、こっちで調べる』
「わかった。俺は、未來さんへ報告を出しておく」
『頼む。みらいには、俺からも話を通しておく』
その後は、今日も帰ってこないが告げられて、電話が切れた。
オヤジの會社のアカウントに、報告書と一緒にAPKを送る。
後は、オヤジが調べてくれるだろう。
確かに、今までパケットだけを見ていたけど、パケットの時間にまで気を使っていなかった。人間が作しているのに、間隔が一定なのはおかしい。アクセスログを見る時にも言える事だろうな。
さて、俺も風呂って寢る事にしよう。
なんだかんだで疲れてしまった。
---
「タクミ!タクミ!いつまで寢ているの?ミクさんのところに行くって言っていたよね」
朝から、ユウキの聲で起こされた。
確かに、行く約束はしている・・・・が、夕方だ!
「夕方だから、まだ早い!」
「お腹空いた!」
「冷蔵庫の中に何か有るだろう?勝手に食べろよ」
「ええぇぇタクミが作ってよ!」
いつもこうだ・・・。
休みの日に泊まっていくと、なぜか俺に作らせる。自分でも作れるのに、なぜ俺に作らせる。
作らなければ、作るまで言い続ける。
「はぁ・・・わかった、何が食べたい」
「味しいもの!」
味しいものって言われるのが一番面倒だ
「どのくらいお腹空いている?」
「マックス!」
「米とパンは?」
「うーん。今日は、パンがいいかな」
「甘い?辛い?」
「甘い!」
うーん。朝から、甘い・・・かぁフレンチトーストでいいか
「生クリームは?」
「いらない。あっアイスがいいかな」
はいはい。バニラアイスは、まだ有ったはずだから、フレンチトーストを甘さ控えめにして、バニラアイスをつけよう。
それなら、そんなに手間がなくていい。4枚切りのパンしか無いけど、まぁいいかな。
卵と牛を混ぜて、砂糖をしなめにれて、パンを浸してから、フライパンに並べていく。
片面に焦げ目が著いたら、ひっくり返して、余った卵をパンに吸わせる。更にひっくり返すときに、バターをフライパンに落としておく。
バターの焦げる匂いがしてきたら、フライパンから皿に盛り付ける。
アイスをスプーンで掬って、パンの真ん中に置いていく。その上から、メイプルシロップをかけておく。
飲みは、コーヒーでいいかな。ユウキは、紅茶の方が好きだから、紅茶を用意しておけば文句は言われないだろう。
テーブルにおとなしく座っている、ユウキの前に出來上がった、フレンチトーストを置いていく、俺は朝から甘いはあまりけ付けない。自分用には、ただ焼いただけのトーストを用意した、バターを塗って食べる。
「味しぃい!!」
満足してくれたようだ。
「タクミ、ミクさんのところには、何時に行くの?」
「16時の約束」
「そう、タルトを買いに行く必要があるから、13時くらいに出ればいいよね?」
「は?」
「約束したでしょ?タルトを買っていくって!」
約束?
ん?
「あぁ・・・わかった、13時じゃ早くないか?」
「ううん。早くないよ。その前に、街中で買いしよう!」
「買い?」
「うん!だって、今回の報酬は、タクミからもらえって、おじさんに言われたし、ミクさんからも、タクミが払うって言われたよ?」
フレンチトーストを口に頬張りながらとんでもないことを言い出す。
まぁ確かに、報酬を払うくらい問題は無いが、なぜ付き合わなければならない。現金で渡せばいいだろう?
”ぶーぶーぶー”
メールが著信した。暗號化されているメールが。開くと、2通來ているのがわかる。
「ユウキ。ちょっとまって、メールが來た」
「うん。わかった」
ユウキは、食べる事に集中するようだ。
メールは、桜さんと和さんからだ。暗號メールとは珍しい。手元の端末だと復號できないから、部屋に戻って復號する事にした。
何か重要な事でもわかったのか?
まずは、桜さんからのメールだな。
『タクミ。この後、和からメールが行くと思うが、無視していいからな!』
え?これだけ?
和さんからのメールを復號する。
『タクミ。今日、ユウキとデートするそうですね。話はユウキから聞きました。しっかり、ユウキのエスコートをお願いします。多遅くなっても構いません。ユウキは、素直になっていないだけです。現金を渡して終わりにしないように、タクミは、旦那や克己くんの悪いところを真似しないように、ユウキは、あなたと買いに行くのが報酬だと思っています。いいですか、今日一日、ユウキに付き合いなさい。返事は不要です』
なんだかな・・・。デートを勧める母親・・・。買いくらい付き合ってやるよ。面倒だけど・・・。
リビングに戻ると、ユウキはフレンチトーストを食べ終えて、冷凍庫に有ったアイスを取り出して食べていた。
「タクミ。メール何だったの?」
「あぁ桜さんと和さんから、今日ユウキに付き合ってくれってさ」
「へぇーーなんで、タクミにいうのかな?」
「知らないよ。俺に聞くなよ。それでどこに行く?」
「うーん。秋がほしいかな。しまむらとかに行きたいけど、車が無いと難しいよね?」
「そうだな。先輩呼び出してもいいけどな。向こうも、昨日の話を聞きたいだろうからな」
「いいの?」
「あぁ聞くだけなら”ただ”だろう?」
すぐに、連絡を付けた
間髪れずに返事が來て、會長がOKなら迎えに行くという事だ。
10分後に、著信があり、會長だ。
『タクミくん。どういう事?』
「おはようございます。どういう事とは?」
『え?あっおはよう。そうね。落ち著かないとね。それで、梓から電話が有って、タクミくんからのおいだっていうことだけど、なんでなの?』
「ユウキに報酬を払う約束をしていて、そのための買いに付き合ってほしかったのですよ。晝ごはん程度ならおごりますし、この前の話も気になっているのでしょう?」
『そう言われると、斷りにくいわね。いいわ。梓と行きますね。お晝ご飯と、おやつで手をうちましょう』
「ありがとうございます。お待ちしております」
『えぇタクミくんの家に行けばいいの?』
「えぇお願いします。ユウキも居ますので、近くで連絡いただければ、ユウキが迎えに行きます」
『へぇ一緒なの?へぇぇぇ梓!聞いて!』
「そういう會長も、副會長と一緒だったのですね」
『え?あっそれじゃ後でね』
逃げたな。ま、一緒だと思ったのだけど、10分って時間はし微妙だな。
気にしてもしょうがないか、仲良くやっていると思う事にしておこう。財布の中を確認して置こう。し心もとないから、し補充しておくか、たしかオヤジから渡されている分が有ったはずだ。
「タクミ。優先輩から、近くまで來たって連絡がったよ」
早いな。
もうしかかると思ったけどな。
「わかった。ユウキ。悪いけど、導してくれ、オフクロ居ないから、駐車場空いていると思うからな」
「了解!」
なぜ、俺の家に、ユウキの”外に出られる”格好の服が一式置いてあるのかわからないが、すぐに著替えてきている。
俺もちゃっちゃっと著替えて、服のセンスに一切自信がないから、マネキンが著ていたを引っ剝がして著る事が多い。今日も、夏用のジャケットに、下は7分のズボンを履いて、インナーにTシャツを著たラフな格好になる。どうせ、未來さんのところで著替える事になるのだから、これでいいだろう。
著替えて、リビングに戻ると、ピンクのフリル一杯のワンピースを著た會長と、男裝を著こなしている副會長と、ボーイッシュな格好をしているユウキが待っていた。
「へぇキミは休日はそんな格好なんだね」
「おかしいですか?それなら、電車の終著駅にあるビルの5Fにっている店の店員に文句を言ってください」
「梓先輩。タクミは、マネキンの服を真似しているだけですよ」
「そうか、どうりで、服は合っているのに、キミに合っていない、チグハグなじなのだね。よし、キミの服もユウキと見繕ってあげよう。いいよね」
「はぁ構いませんが・・・それよりも、會長はどうしたのですか?」
さっきから一言も発していない。
「あぁキミ。気にしないでくれ、優は、僕が選んだワンピースが気にらないようなのだ」
「へぇぇぇそうなのですね」
「タ、タクミくん。別に、私が普段からこんな格好していると思わないでね。今日はその・・・そう、特別なだけだからね」
「はい。はい。わかっていますよ。制服しか著るものがなくて、しょうがなく、副會長が用意したワンピースを著てきたって所でしょう?」
「なっなっなんで」「ほぉキミ。なんでそう思う?ユウキが同じだからか?」
俺と副會長は目線をあわせて、笑った。笑ったつもりだが、お互いに引きつっていたのだろう。ユウキは何を言われているのか気が付かない雰囲気だったが、會長は耳まで赤くして、うつむいてしまっている。
副會長が、會長を抱き寄せて、耳元で何か囁いてから、さらに赤くなってしまっている。何か思い出したのだろう。
「それで、キミ。どこに行きたいのだね」
「そうですね。ユウキへの報酬なので、ユウキが行きたいところですが、ユウキはしまむらでいいの?」
「そういう事なら、ユウキ。僕に、任せてもらえないか?君に似合いそうなブランドが有るのだが?」
「タクミ。いい?」
「副會長。いいですか?一般的な高校生が著てもおかしくないブランドですよね?間違っても、會長が著ているようなブランドではないですよね?」
「おかしいかい?」
「いえ、すごくお似合いだとは思います。思いますが、高校生が著るブランドではないと思いますよ?」
「ほらぁぁ梓!タクミくん。もっと言ってあげて、梓。下著まで・・・あっ」
盛大に自している。
「大丈夫だよ。キミなら、払える金額の店だからね。それに、ユウキなら著こなせると思うし、し大人っぽい服も持っていていいだろう?」
「はい。はい。何を言っても駄目なのでしょう?」
ここで言い爭っていてもしょうがないので、移する事になった。
副會長は、軽快に目立つ車を走らせている。會長は何もいわないで助手席に座っている。
連れて行かれた場所は、ショッピングビルだ。っているブランドを見てみて、検討をつける。1階にある、スペインのアパレルメーカーが展開する店なのだろう。駐車場に車を止めて、店舗に向かう。想像通りの店に連れて行かれた。確かに、ここなら高めの値段だが、ユウキに似合いそうなは有るだろう。
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***マイクロマガジン社様にて、コミカライズと電子書籍化が決定しました!応援してくださった皆様、本當にありがとうございます。*** シルヴィアには、幼い頃に家同士で定められた婚約者、ランダルがいた。美青年かつ、魔法學校でも優等生であるランダルに対して、シルヴィアは目立たない容姿をしている上に魔法の力も弱い。魔法學校でも、二人は不釣り合いだと陰口を叩かれていたけれど、劣等感を抱える彼女に対していつも優しいランダルのことが、シルヴィアは大好きだった。 けれど、シルヴィアはある日、ランダルが友人に話している言葉を耳にしてしまう。 「彼女とは、仕方なく婚約しているだけなんだ」 ランダルの言葉にショックを受けたシルヴィアは、その後、彼に婚約解消を申し入れる。 一度は婚約解消に同意したものの、なぜかシルヴィアへの執著を隠せずに縋ってくるランダル。さらに、ランダルと出掛けた夜會でシルヴィアを助けてくれた、稀代の光魔法の使い手であるアルバートも、シルヴィアに興味を持ったようで……? ハッピーエンドのラブストーリーです。 (タイトルは変更の可能性があります)
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