《殺人狂の隣に》4話,白晝夢
事件から1週間。授業は再開された。でも、學校は靜まり返っている。木は枯れ、気溫もすっかり下がってもう秋も終わりかといったところだ。遠野の事について擔任から一様の説明はあった。遠野はクラスみんなと仲が良かったからショックがとても大きかった。しかし、どれだけ泣こうと、犯人を恨もうと死んだ人間は蘇らない。遠野はもう戻らない。おかげで授業に全く集中できなかった。しかもテストもボロボロ…。これが3日も続くなんてなあ…。ま、このあとの晝休憩で奏と會えるんだ。
「おい、明日翔。」
「ん?どうした將也。」
こいつは10年前からの友達ダチだ。いわゆる馴染と言うわけだ。
「遠野が死んだんだってな。お前の擔任から聞いたぜ…。」
「…。」
「あ…いやゴメンな!」
あ…。行っちまった。あいつだって遠野と仲良かったのに…。心ん中では泣いてんだろうな。。
「明日翔君!どうしたの?ぼーっとしちゃって。らしくないなぁ。」
「いや…」
「遠野さんのこと?まあ、ショックだよね…。ごめんね…。気付かなくて……パーカー姿だったから…」
「え?今なんて?」
「あ、何でもないの!」
「なら良かったけど。なーんか今日は食べたい気しねーなーいつもだったら死ぬほど好きなのに」
そうブツブツと歩きながら言葉を溢す。でも引っかかる。なんで…パーカー姿って言ってんだ?ニュースでは言ってなかったし、気付かなくてって…目撃者ってことか…?まずいな…。外に出ないように伝えねーと。
「悪いけど…今日は弁當いらねーわ。ゴメンな。」
「無理は良くないよ。」
やっぱ、奏は優しいな…。はは。ほんっと俺ってバカ見てぇだ。俺が…
「俺が…遠野に何か言っていたら…買いなんてお願いしなければ、遠野は死ななかったのに!俺のせいだ!俺は外に出るのが危険だと思って出なかった!だけど、遠野に行かせてしまった!俺は…俺は最低な男だ!俺が飯食って、遊んでる間に遠野は…遠野は!痛かったんだろうな…」
そうだ。俺は最低な男だ。奏の彼をしている資格もない。遠野に押し付けちまったんだ。
ポンポン
「明日翔君は悪くないよ。悪いのは殺人鬼よ。だって、あなたは遠野さんを殺そうと思って殺したわけじゃないじゃない。それに、遠野さんだって今の明日翔君をんでいないと思うわ。」
「そう言ってもらえて嬉しいよ。なら…俺は一生、殺人鬼を恨むぜ。絶対捕まえて、遠野の仇を討ってやる!」
「そう…」
奏の顔が沈んで見えた。なんでだ?殺人鬼を恨むのがだめなのか?仇を討つのがだめなのか?どういうことだ。まあイイや。奏のおかげでパワーが湧いてきた!
「そろそろ教室帰るぜ!」
「あっ…うん!」
ふふふっ。だーれか殺せそうな人いないかな?今日はちょうど雲で真っ暗。絶好のチャンス。そーだ!コンビニ帰りの學生がよく戯れてる空き地があるんだーった!そこ行こーっと!
「おっと〜誰かが來たぜ!じゃねーか。俺と一緒に…」
ぐしゃぐしゃグサッザクッ
「ひぎっ!痛い!足が!」
返りが酷い…。ちょっと舐めてみよう……。まっずい。の味って人間の格に反映されてるのね。
「不味いんだけど!あなたって…最低なやつね!」
ちょっと待てよこの顔!見覚えが…
グサッザクッグサッザクッグサッザクッ
「ぎゃああああひぎゃあ」
あ…やっちゃた。逃げないと…。
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※書籍化します! 10/1にKラノベブックス様で発売! コミカライズも決定してます! 史上最強の勇者である俺・ユージーン。 魔王を討伐した後、気づけば俺は貴族の息子・ユリウスとして転生していた。 どうやらこの世界の俺は、魔力ゼロの忌み子として、家から見捨てられていたらしい。 優秀な雙子の弟と比べられ、わがまま王女な婚約者を寢取られ、學校や屋敷の人たちからは無能とさげすまれる。散々な日々を送っていたみたいだ。 しかし別人に転生した俺は、それらを全く気にせず、2度目の人生を気ままに過ごすことを決意する。 このときの俺は知らなかった。 ここが勇者のいた時代から2000年後の未來であること。 平和な世界では、魔法も剣術も、すさまじくレベルが低下していたことに。 勇者としての最高の剣術、魔法、回復術、體術を引き継いだ狀態で転生した俺は、衰退した未來の世界で、自覚なく最強の力を振る。 周囲の悪評と常識をことごとく覆し、戀人や家族、そして俺を馬鹿にしていた弟からは嫉妬される。 けれどそんなこと全く気にせず、俺は今日も自由をただ謳歌するのだった。 ※書籍化に合わせてタイトル変更しました 舊「落ちこぼれの兄の方が実は最強〜史上最強の勇者、未來の世界へ転生する。優秀な弟に婚約者を寢取られ、家や學校からも無能と蔑まれてたが、前世の力を引き継ぎ気ままに生きてたらいつの間にか目立ってた」
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