《俺の得能は「平凡」だった。》十一話 図書館にて
チャイムが鳴った。四時間目が終わり晝休みの時間だ。部室に行かないといけないと思うと足が重たくなったが、いつも一人で食べるよりは楽しいのでまあいいと立ち上がった。黒姫の席を見るとそこには誰もいない。先に行ったらしい。俺は弁當をもって部室に向かった。
「こんにちはー。」
俺は部室のドアを開け部室にいるみんなに挨拶をした。
「おーす!後輩くん!今日も元気か、楽しいかー!」
「子さん…今日も元気ですね。」
この人の元気はどこから湧いているのか…
「白鳥くん。こんにちは。まあ、子は無視して座ればいい。」
「近藤さんこんにちは…って、あれ?花垣は?」
「花垣くんは、仕事の都合で今日は學校に來ていないぞ。」
「仕事?」
「花垣くんはゲームを作っているのだ。確か…ギャルゲーとかいった部類のものだったか…俺はあまり詳しくなくてな、すまん。」
「そういえばあいつ、初めて會ったときギャルゲーしてたっけ?そう言うことか…」
でもすごいな。まあ、得能持ちとはいえまだ高校一年である。同い年とは到底思えない。
そんなじで、花垣のことを軽く話したあと、俺たちは晝食の方に集中した。子さんと近藤さんは仲良く話しているが、俺と黒姫は無言のままただ晝食を口に運ぶだけ。てか、この人たちどう言う関係?付き合ってるのかな?馴染とは聞いてるけど、こんなに続く馴染なんてそう多くはいないだろう。こんど近藤さんと二人きりになったときに聞いてみるか。そんなことを考えていると、黒姫から聲をかけられた。
「白鳥くん。今日はしだけ家が開かないの。あとで連絡するから今日は學校の図書館で勉強しておいてくれないかしら。」
「いいけど、用事か?」
「ええ。しだけ姉さんと外に行かないといけないから。」
「あな。わかった。用事終わったら連絡してくれ。」
図書館か…俺あんまり使ったことないんだよなー。勉強場所に最適とは聞いたことがあるがまず勉強なんてしなかったからな。まあ、いってみるか。
「後輩くん?黒姫っちとそんなに仲良かったけ?」
子さんが不思議そうな顔で質問してきた。
「はい?いつも通りですけど…なんか変でした?」
「あれ?そうだっけ?忠もそう思うよね?」
「ん?ああ。まあな。なんか距離が近くなったみたいなじかな?」
「そうですかね?なあ、黒姫。変わったところって…黒姫?」
黒姫の方に話を渡そうとしたら黒姫はモジモジと下を向いている。トイレか?
「え、べ、べ、べ、別に変わったところなんてないわよね。うん。絶対そう。」
「黒姫さん?キャラ変わってますけど…」
「うるさいわね。家にれてあげないわよ!」
「ごめんごめん!許してくれって。」
「許さないわ…ええ。絶対に。」
こんなじで喧嘩?らしきものをしている俺と黒姫を見て、近藤さんと子さんは笑いながら見ているのであった。いや、助けてー!!
「はぁ〜、死ぬかと思った。」
俺は黒姫から逃げるために部室を抜け出してきた。そういや、図書館行けっていってたな。はぁー。帰ったらなんて言われるか分かんねーな。帰りたくねー。
俺はそう思いながら教室に帰るのであった。
午後の授業も終わり図書館に向かった俺は、何気に初めて図書館の中にったため広すぎてビックリしていた。
「こんな広かったのか…さすが國が作ってるだけあるな。」
得能育學校は國が作っている學校なので、大の學校よりは施設がとても豪華だ。図書館もその中の一つだったらしい。
だが、こんなに広い図書館には周りを見渡したけど誰一人…いや、一人しかいなかった。
その人は、の子である。しかも結構人だ。人…いや可い系の方が強いか。眼鏡をかけてカウンターで一人本を読んでいる。ショートヘアーの頭のてっぺんのアホがぴこぴこいてるのが印象的であるそのの子は校でも有名な人だった。
「あいつが、中沢未來なかざわみらいか。」
彼がなぜ有名なのかというと、黒姫と同等に男子からの人気が高いのだ。まあ、あのルックスだ。人気は出るだろう。だが、黒姫と同様に人に対しての接し方が異常に悪い。例を挙げると、聲をかけると必ず無視される。誰とも話さない。いつも一人で行している…とまあ、こんなじだ。そんなことから彼にも近づくなという謎の盟約ができていたのだが…まあ、俺が喋ることはないだろう。うん。絶対そうに違いない…と思っていた。そう。思っていたのだ。だけど…
「なんであいつ俺の方チラチラ見てくるんだ?」
常備してある席に座って勉強をしていたのだが、視線をじて集中ができないのだ。
(聲をかけるべきなのだろうか…)
はぁぁ…っとため息をついて俺は中沢未來の元へと向かった。
「あのー。なんか用ですか?さっきからこっち見てたような気がしたんですけど。」
俺は中沢未來の前に立ってそう言った。言ったのだが、俺がきた途端中沢未來は、本で顔を隠してしまった。ん?ちょっと待て。この本って…
「お前これエロ本じゃねーか!!」
俺は衝でんでしまった。どうやら中沢未來と言うは変態だったらしい。
ニジノタビビト ―虹をつくる記憶喪失の旅人と翡翠の渦に巻き込まれた青年―
第七五六系、恒星シタールタを中心に公転している《惑星メカニカ》。 この星で生まれ育った青年キラはあるとき、《翡翠の渦》という発生原因不明の事故に巻き込まれて知らない星に飛ばされてしまう。 キラは飛ばされてしまった星で、虹をつくりながらある目的のために宇宙を巡る旅しているという記憶喪失のニジノタビビトに出會う。 ニジノタビビトは人が住む星々を巡って、えも言われぬ感情を抱える人々や、大きな思いを抱く人たちの協力のもと感情の具現化を行い、七つのカケラを生成して虹をつくっていた。 しかし、感情の具現化という技術は過去の出來事から禁術のような扱いを受けているものだった。 ニジノタビビトは自分が誰であるのかを知らない。 ニジノタビビトは自分がどうしてカケラを集めて虹をつくっているのかを知らない。 ニジノタビビトは虹をつくる方法と、虹をつくることでしか自分を知れないことだけを知っている。 記憶喪失であるニジノタビビトは名前すら思い出せずに「虹つくること」に関するだけを覚えている。ニジノタビビトはつくった虹を見るたびに何かが分かりそうで、何かの景色が見えそうで、それでも思い出せないもどかしさを抱えたままずっと旅を続けている。 これは一人ぼっちのニジノタビビトが、キラという青年と出會い、共に旅をするお話。 ※カクヨム様でも投稿しております。
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