『終わり良ければ全て良し』

そんなことわざが日本にはあるが、僕は々納得することが出來ない。

例え終わりが良くてもその道中にあったことは決して無下にすることは出來ないし、その過程があったからこその全てだと思うのだ。

実際に僕は道中をなくした• • • • • • • 

果たしてそれは「良し」と言えるものなのだろうか......

結局、僕は事の詳細を話すことにした。

とは言っても當然過去についての話にはれず、僕が転校してきたばかりの朱莉に校舎案を頼まれたからだと言った。

最初は納得のいかない様子の二人だったが、今回は納得。そして、後の話になるがどうやら二人は神崎に、

「の子と教室でいちゃいちゃしてる」

と聞かされ、怒っていたようだ。

まぁ、僕がきちんと説明をしておけば良かったと、まとめることは出來るが.......多なりとも腑に落ちないものがあるのは否めない。

この一件の真相を知ったのはあくまで後の話であり、この時の僕はまだ元兇である神崎の策略に気づいていなかった。

一神崎は、何がしたかったのかよく分からないまま、その日の僕は、おそらく人生初とも言える人による恐怖。そして後悔を味わった......。

それからというもの、何もない日が暫く続いた。

例のとも勿論出會えず、ただ淡々と學校生活に勤いそしむ毎日。

學校生活にも完全に慣れ、それなりに自分のアイデンティティを確立することも出來始めていた。

ーとある休日。

語が、進みだそうとしていた。