《僕はまた、あの鈴の音を聞く》2章 No.4 初めまして○○○です...
「それじゃあ、しん君、朱莉ちゃん。また明日」
ー15:00分ジャスト。
その時刻に意味はないが、僕が帰り際に、時計を見ると偶然その時刻だった。
これはツイてるというやつだろうか。
そしてそのまま、僕らは家へ徒歩で帰る。
「あ、しん、朱莉ちゃん。ちょうどいい所に帰ってきたね」
家へ帰宅すると、ドタバタと足音を鳴らしながら茜が現れた。
「ちょうど良いところと言いますと?」
木霊が尋ねる。
「今ね、しんにお客さんが來たんだ」
「僕に?」
「とにかく、早く上がって」
茜に手を引かれ、僕はリビングへとむかう。
そこにいたのは、見覚えのない人• • • • • • •。
制服を著た、學生だった。
そして、僕に気づいた彼はこう挨拶した。
「初めまして• • • • •。私、嬉野紬と言います」
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