《豆腐メンタル! 無敵さん》薬袋水無人傍若無人⑥
「ゆりゆりも、於菟兄様にはお願いしたことがあったのです。けど」
「けど?」
「遅刻させちゃ悪いのです。続きは放課後、また來てもいいいのです?」
「……それ、やっぱり無敵さん関係?」
「はいなのです」
やっぱり。いくらゆりゆりに無垢な笑顔を向けられても、俺の心は沈んでいた。それはもう、深海五千メートルにまで達するような勢いで。俺の心は圧潰寸前。大王イカまで巻きついてる。
「そういや、無敵さんは出てこないな。そろそろ遅刻するんだろ? 寢坊でもしてんのかよ?」
「さぁな。でも、多分、今日は休むんじゃないかって思うけど」
「なに? なぜだよ?」
「そんなに睨むなって。俺のせいじゃないんだから。昨日、熱を出して倒れたからな。多分風邪だろうと思うけど、すぐに良くなるってじじゃなかった」
「なんだと!」
薬袋は一聲吠えると、インターフォンの呼び出しパネルにかじりついた。その指が、超高速で五階のボタンを目指している。
「ま、待て! まだ寢ているってぇ可能だってある! せっかく靜養しているところを、これで起こしていいものか? し、しかし、もしも一人じゃ起きることも出來なくて、中で苦しんでいたとしたらっ……? ぐおお、一、どうしたらいいんだっ! どうしたらっ……!」
それを寸前で思いとどまった薬袋は、跪いて頭を抱え、激しく悶えし始めた。事を知らない人が傍から見れば、完全に危ない人だった。普通にしてても危険な匂いが漂ってんのに、こうなると警察に通報されてもおかしくない。てか、もし知らない人だったら、俺が通報している。ギリギリで知り合いになれて良かったなぁ、薬袋よ。
「おお、神よ!」
両膝を床についたままで天を仰いだ薬袋を殘し、俺とゆりゆりは「じゃあ、後で」とその場を後にした。あいつ、いっそのこと捕まってくんないかな。存在が條例に違反してるような気がするし。
「はぁー……。朝からこれかよ……」
俺は盛大に嘆息した。
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