《栴檀禮賛》結構しっかりしてる
「いやぁ今日の特別補講も中々良かったね。」
などと言いながら、僕はアミと帰り道を歩いた。しかし、し気な僕とは違って、アミはちょっと難しい顔をしていた。
僕はそのムッとしたへの字口をマジマジと見つめた。こんなにムスッとしていても、何故かアミは可い。
「今日はケンジ先輩とアキバ先輩にキチンと教えられなかった。」
ちょっと子供っぽい言い方も、何故かしっくり來る。野球部の先輩達の前じゃピシッとしてるのに、僕と居る時だけ何故かこんなイタズラっ子というか子供っぽい一面を見せるのだ。
「なーんだ、その事か。別に大丈夫だと思うよ? アキバ先輩ケッコーしっかりしてるし。」
アミはその言葉を聞いた途端、ムッとした表でコッチを見てきた。
「あのさ、その『ケッコーしっかりしてる』って言うやつ、案外ストレスなんだよ? 私もよく『貴はしっかりしてる』とか言われるけど、そんな事言われたらシッカリしてないといけないみたいで、息苦しいじゃないか!」
とプンスカプンスカ可く怒ってきた。への字口に頬っぺた赤くして、まるで小みたいだ。
「ごめんごめん。」
「ちぇっ......ハヤテだけはそーいうコト言わないと思ってたのに、やっぱりハヤテもそーいうコト言うんじゃん。」
「ごめんて。」
プンスカ可く怒る彼を宥めながら、僕はふと、あの事を思い出した。こんなに明るく楽しく生きてる彼の、暗く辛い過去を。
なんで當人じゃない僕の方が気にしてるんだと思ったが、あの事を聞いてから彼を見て、思い出さざるを得ない。
「どうしたのハヤテ? 気分でも悪い?」
「あぁいや、別に何もない。」
「ハヤテさ、何か私に隠してない?」
「ん? 僕がアミに何を隠すのさ?」
アミはいつもはパチクリした目を、薄ーく細めて僕をジーッと見てきた。
「ま、別にいいけど〜。ハヤテは私に何か隠し事できるようなタマには思えないし、そもそも私にするような隠し事も無いか〜。」
「そーだよ。」
「で〜も、ハヤテが私に一つも隠し事してないなんて思えないんだよな〜。」
「まぁ隠し事の一つや二つ、フツーあって當然だもんな。とりま詳しいのはノーコメントで。」
「ハヤテの隠し事なんて、どうせ下らない事だろうから聞かなくて言いや。」
「きょうめよ! もうちっと俺にきょうめよ!」
「ふふっ、分かった分かった。きょうむよ。」
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