《栴檀禮賛》無茶苦茶オブ無茶苦茶

「バイトテロとか言うんだっけ? ホントにやめてしいんだよね。いま俺が投げつけた豆腐、お前の友達がブチ壊した棚にあったヤツなんよ。」

「あのですね店長......」

「言い訳すんのか? あれだけガチャガチャやっといて、何も無かったは通用しねーぞ?」

「だから、僕は関係ないんですよ。たまたま友達が來て、そいつが好き勝手やっただけで、僕はホントに何も関與してないんですよ。」

「おめーの友達ってだけで十分関わりあるじゃねーかよ。監視カメラ見たけどよ、お前暴れる友達を止めるとかそーゆー事しねーで、ただ見てただけじゃねーか。」

このクソ店長が......そもそもれるハズの無い深夜帯に無理やり出勤させたのソッチだろ、と心の中でティファールのスイッチをれつつも、表面上はダイソンの掃除機の吸引力ぐらい変わらないじを裝った。

「そうですね。まぁ見てただけというのには、変わりはありませんね。でも見てただけというのは、加擔していないという事でもありますよね?」

「うるせーゴチャゴチャ抜かすな。どうせブッ壊された棚の修理費とかは、學生分のお前じゃ出せないだろうっつー事は分かってんだ。」

「じゃあ何ですか?」

「働いて返せ。棚の修理費とか諸々の経費の金額に達するまで、お前の給與はナシだ。」

「隨分と無茶苦茶なこと言いますね。」

「無茶苦茶だ? 筋は通ってんだろ。お前の友達がやらかした事だ。何ならお前が貰えるはずの給與を、お前の友達から貰えば良いじゃないか。」

「僕は法律とかよく知らないんで、何とも言えませんけど、たぶん店長いまスゴい事言ってますよ。僕が出るとこ出たら、店長の方が摑まる説ありますからね?」

「店のモン壊す方が悪ぃんだろうが。」

「僕は壊してない。」

「だーかーら、そら分かってんの。」

「つか、何で僕が間接的に被害うけるんですか? 僕の友達から直接カネ取ればいいじゃないですか。」

「ァん? そりゃーな、あの有名なクソ不良ショウタとやらから直接カネ取れるワケねーだろ。」

「あ、店長知ってたんですね。」

「だからオメーの給與ゼロにすりゃ、流石のアイツでも払うだろってな。」

「はぁ......どうなっても知りませんよ。」

「......というワケなのよ。どうするショウタ。」

「ほぉん......おもしれー店長じゃねぇか。」

「つか、そもそもショウタのせいだかんね?」

「いんや、あのコンビニに逃げ込んだクソ癡漢ヤローが全部悪い。」

「無茶苦茶だ......」

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