《彼たちを守るために俺は死ぬことにした》5/18(月) 虎蛇會①
玄関のドアを開けるとふわっとの香りがして、目の前の堤防の向こうには大きな空と青い海が広がる。
朝、海を眺める習慣はわりと気にっていた。
俺が住むこの小さな町、朝ヶ浜あさひがはまは、數年前から観地としてまちおこしに力をれていた。
主に夏、海水浴の家族連れやサーファーが訪れる、近辺ではし名の知れたリゾート地なのだ。
うちも父親が5年前にサラし、1階をカフェ、2階を住居に改裝したばかり。多分まちおこしに便乗している……んだと思う。
さて、今日も元気を出して學校に行きますかー。
くるりと向きを変えると、スマホをポケットから取り出していつもの番號にかける。
コール音を聞きながら隣の家の2階を見上げた。
その剎那、
「ふわあああああ!!!?」
ほんわか可らしい洋館風の一軒家から、完全にミスマッチなの子のび聲が聞こえてきた。
すうっと息を吸い込む。
「おーーとーーわーーちゃーーんーーまーーだーー!?」と、俺も絶。負けずに絶。
すると家の中から聞こえていた聲がぴたりと止まり、2階のベランダの窓が開いた。
顔をのぞかせたのは、パジャマ姿の小柄なの子。
せっかくのきれいなサラサラボブヘアも、朝は寢癖で鳥の巣狀態だ。
電話かけるまで睡してたなコイツ。
「おらァクソチビ。さっさと降りてこいやアア!!」
毎日毎日、人を待たせるのが趣味なのか。たまにはビシッと言ってやらんといかん!
「……」
そいつは丸い目をごしごしこすりながら大あくびをして見せたあと、なぜかベランダをさまよいはじめた。
そしてそのまま手すりを乗り越え、當たり前のように……って、飛んだああああ!!!?
「ちょ、誰が早急に飛べと行ったぼけがああああ!!!」
いくらが小さいからってね! 落ちてくる人間を下でカッコ良く抱きとめる……なんて、現実のいち男子高校生にできませんからねーー!!
「ぐごおおおおっ!! ぶふっ……」
著地點までの數メートルを一生懸命駆け寄った結果、珍妙なうめき聲を発して下敷きになることで、どうにかの子をけ止めたイケメンな俺……。
い、痛ぇ……。
「朝から元気だね」
上から聞こえるのんきな聲。
「おい……ほかに言うことがあるだろ……」
こみ上げる怒りを抑え、腹の上の音和に笑顔で威圧した。
俺をぼーっと眺めていた穂積音和ほづみ おとわは「ああ」と小さくつぶやき、まるで蚊をつぶすかのように俺の頬を両手で思いっきり挾んだ。
「起・こ・し・て・よ!」
「違うわ! 朝イチから起こった漫畫のようなバイオレンスをまず詫びろ!!」
子力の前に人間力を形してしいもんだね!
「あっ! て、ちこく!! すぐ著替えてくるから待ってて!」
がすっと軽くなり、ようやくけるようになった。立ち上がると、ちょうど音和が家に駆け込んで行く背中が見えた。
スルー? 俺、スルーされたよな??
マジ大事にされてない!
悲しい!!
それでもため息ひとつつけば怒りは終了。黙って玄関前で出待ちする。
俺と音和は小さいころからずっと一緒に過ごしてきた。だから許す許さないとか、そーいうものを越えた関係だってお互いに思っているんだ。
…………だよな?
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