《小さなヒカリの語》108ページ目
「うん!」
ヒカリは本當に幸せそうな顔をしている。見てるこっちまで幸せな気分になってくる。
「俺が一番おいしいと思ったのはやっぱ貝かな。しょうががだけでなく心まで溫めてくれた」
俺もヒカリに対抗して、記憶してる限りのデパ地下食材をピックアップし、日本のデパートのこれからの試食方針について熱い議論をし合った。ちょうど白熱してきた時に、朝來た時に降りた場所の、反対側のバス停にたどり著いた。帰りのバスの時刻を確認して、俺らは長い列に並んだ。
「……ん?」
どうしてかバス停の空気に違和をじた。
「どうしたの、こーちゃん?」
違和というより、俺らがその違和みたいな……? 気のせいかなと一瞬思ったが、いや、間違いなく人々の視線は俺らに向けられていた。ちらちらとたまに目が合って、皆が皆あまり芳しくない表を浮かべている。なぜだ? 不審に思いながら人々の視線を正確に追ってみると、
「あっ」
デパートから出てもまだ俺らは手を繋いだままでいた。視線が錯する意味がようやく分かった。カップルのいちゃつきは公害の一つだと言われるが、どうやら人々には俺らがそういうことをしているように見えるらしい。もともと手を繋いだのは、はぐれないためと転ばないためだったので、今もそれを続ける理由はないのだ。
「もういいよな、これ? 今更だけどし恥ずかしくなってきた」
言って離すが、ヒカリの手がすぐにまた俺の手をつかみ直した。
「せっかくだし帰るまで繋いでいようよ。次はいつそういう機會があるか分からないんだから。ねっ?」
ヒカリは俺に説得するように強く腕を引っ張った。手を繋ぐ理由もないが、確かに、繋いだ狀態の手をわざわざ離す理由もない。離そうとするのは周りの目が気になるからであって、俺自はたぶんこうしてヒカリとれ合うことを、心のどこかでんでいる。
抑制と求、どちらを選ぶべきか。その二つを天秤にかけると、結果は驚くほど簡単に出た。揺れいた心は一時の恥ずかしさをけれることで、満ち足りた溫もりと、神の安定を再び手にれることが出來た。
手を繋ぎ直してからすぐにバスは來た。流石にまた離すのは気が引けて(単純に離したくなかったのもある)バスの中でも俺たちは手を繋いだままだった。
不思議なじがしたが、悪くはなかった。それどころか、だ。
い頃二人で手を繋いで、んなとこに行ったことを今更ながら思い出して、懐かしさがじわりと込み上げてきた。あれからお互い長がびて、お互いに違った価値観を手にれて、あの時と見える景はおそらく変わっただろうけど、変わってないものも確かにある。急ぎ流れていくような窓の外を見て、俺はなんとなくだがそう思った。
バスから降りても手は繋いだ狀態。もう別に恥ずかしさはなくなった。自分でたまに思うのだが、俺
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