《俺の高校生活がラブコメ的な狀況になっている件》第54話
翌日の放課後。
俺は部室で期末テストに向けての勉強をしていた。
一番苦手である數學の素因數分解をしながら、昨日の出來事を思い出す。
昨日、あの後は本當に大変だった。
酔っ払った六花を背中に背負い、周りの人からジロジロ変な目で見られながら、家に帰った。
家に帰った後は俺が著替えさせるわけにもいかず、ほとんどのことを義理の妹であるユキに任せた。
ユキは何があったのか終始聞いてきたが、酒を飲んで酔っ払ったとも言えず、適當に頭がおかしくなったとでも説明した。
それで納得するかなぁとも思ったが、あっさりと納得してしまったので六花が普段どう思われているのかし分かった気がした。
まぁ、これが昨日の最後の出來事だったわけだが……。
「頭が痛い……」
俺の隣で同じく日本史の勉強をしていた六花がこめかみを押さえながらそう言った。
たぶんだが二日酔いというやつなのだろう。
でも昨日飲んだのって、チューハイをコップ一杯だけだったよね?
酒弱くないスか?
「もう今日は家に帰ったら?」
「……そうする」
六花はゆっくりと席を立つと、長機の上に置かれていた日本史の教科書とノートを雑に鞄の中に放り込んでそのまま部室の出口へと向かった。
足取りがフラフラしていてし不安だったので俺も一緒に帰ることを提案した。
「いや……一人で大丈夫。しょーくんはこのまま勉強してて」
「……分かった」
俺は一瞬本當に大丈夫だろうかと思ったが、六花の言う通りこのまま部室で勉強することにした。
「じゃあ、あとの三人によろくしね」
六花はそう言い殘して部室を後にした。
あとの三人とは、月、ユキのことだろう。
時計を見れば、まだ午後四時。
それにしてもあいつら三人は遅いなぁ。
昨日といい、最近集まりが悪い。
いったい何をしているのだろうか。
「まぁ、サボりたい時もあるか」
俺はそう思うことにした。
俺だって毎日のように學校をサボりたいと思っている。
きっとあいつら三人もそうなんだろう。
明日は俺がサボろう。
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