《突然不死という最強の能力に目覚めちゃいました》學園トーナメント予選開幕
「昨日あの後大丈夫だったの、凄いことになったみたいだけど」
學園トーナメント予選當日、玲が校にるなり待ち構えていたかのように乃明が話しかけてきた。
「おはようございます。大丈夫ですよ現場にいた人達は直ぐに逃げたので大怪我した人は1人もいませんでしたから」 
玲は今朝のニュースで言っていたことを乃明に話した。白石姉妹以外玲の能力を知っている者がいない今抗爭に混ざってたなんて知れたら大騒ぎになってしまう。
「は〜、良かった。昨日帰ってから速報見てビックリしちゃって不安で一睡もできなかったんだよ」
乃明は玲の話に安心しをで下ろした。
「それはご心配をかけたようですみませんでした」
「いいのいいの私が勝手に心配してただけだから、それより予選期待してるから頑張ってね」
乃明はそれだけ言うと校舎の方へと走って行ってしまった。
予選か、正直言ってイマイチ乗り気にはなれない。自分を狙うグループの規模も能力も分からない理戦では負ける気はしないが神攻撃をしてくる能力者が1人でもいればかなりやりづらくなる。
「はあ〜、面倒くせ」
つい憂鬱な気持ちが言葉に出てしまう。
玲は重い足を校舎に向けかした。
*     *     *     *
「全員大育館に集まれ!これからトーナメントの説明會するからな、しっかり聴いとけよ」
教室に著くとかるいHRだけ済まし直ぐに大育館に移になった。それは玲のクラスだけでなく全生徒同じだ、大育館に集まるよう放送も流れた。
大育館に著くとそこには既に大半の生徒が集まっており、それら生徒達は落ち著き無くざわざわしている。
「なぁ、神谷、トーナメントで優勝すれば學校が一つだけ可能な範囲の願いを葉えてくれるんだってよ、良いよな強い奴らは俺みたいな非戦闘向きの能力じゃ予選すら通過出來ないのに」
隣にいたクラスメイトの戸田とだ彰人あきとが話しかけてきた。彰人とは集會がある毎に隣なので自然と話すようになっていた。
「優勝したらそんな特権有ったんだ。でもお前そんなこと誰から聴いたんだよ」
「ん?ああ、うちの姉ちゃんから聴いたんだよ姉ちゃんここの卒業生でその年の優勝者と友達だったんだぜ」
「なんだお前の姉ちゃんが優勝したわけじゃないんだなw」
「ないない、俺の姉ちゃん俺と同じで、ただほんのし先の未來が見えるだけだから逃げることくらいしか出來ないしw」
「ボンッ!・・・」
そんな話をしていると育館にマイクのる音が響いた。
その音にざわついていた生徒の大半が靜かになる。
そしてステージの上に1人のかなり大柄の膨よかな男教師が上がった。
「全校生徒諸君、おはよう」
その教師はゆっくりと聞き取りやすい話し方で挨拶をしてからトーナメントについての説明を始めた。
「トーナメントの管理をしている太田です。今からトーナメントのルールを説明します、このルールを破ったものは後日、私の方から罰を與えるのでくれぐれも破らないようお願いします」
「1.対戦を申し込まず相手に攻撃をする行為
トーナメント中は常にこのデバイスを付けて行して貰います」
ステージの後ろのスクリーンに腕時計のようなが映し出された。
「対戦をする場合はこのデバイスを対戦相手に向け畫面の対戦ボタンを押して下さい。そうすると相手のデバイスに表示され「申し込み」完了になります。対戦をする場合は始めに必ず行うようお願いします。
2.時間外での対戦
15:30を回ってからの対戦は認められていません。時間を超えるとデバイスからアラームが鳴るので対戦中でも5分以に終了して下さい。
3.過剰な攻撃
トーナメントでは四肢のどれか一部の切斷及び崩壊、又は自己申告による降參・デバイスによる戦闘不能警告が行われた場合それ以上の追撃は止されています。絶対に行わないで下さい。
4.殺人行為
殺人行為が行われた場合即座に拘束しその後重い罰が與えられます。
以上の4項目これらの行為が行われた場合即座に退場になるので必ず守って下さい。以上太田からでした」
太田は一禮しステージから降りていった。それと同時にアナウンスによる説明の補足がった。
「デバイスにつきましては各教室で配布されます集會終了後速やかに教室に戻るようお願いします。又はその他ルール詳細はデバイスの中にっていますので各自ご確認下さい。
続きまして學校長挨拶森山校長お願いします」
  
そこから先はただただ長い話が続き説明會は終了した。
教室に戻るとアナウンス通り生徒たちにはあのブレスレット型デバイスが配られた。
玲はさっそくデバイスにはを付け機能の確認を行った。
 ルール説明書・マップ・生徒名簿・時計。デバイスの機能はざっとこんなじだ。
この中でも生徒名簿はかなり重要な機能だ。全校生徒の名前、能力、顔寫真まで載っている。これさえあれば警戒すべき相手をあらかじめ把握できる。
「トーナメント開始30分前、中庭にゲートが開かれました。準備のできた生徒は速やかにゲートの中へお進み下さい」
アナウンスが流れクラスの何人かは席を立ち廊下へと出ていった。
玲はまだゲートには向かわずひたすら生徒名簿に目を通す。
時間が経つにつれ玲のクラスも段々と減っていく。殘り5人ぐらいになった頃再びアナウンスが流れる。
「トーナメント開始10分前です。繰り返します。トーナメント開始10分前です。校に殘っている生徒は速やかにゲートの中へお進み下さい」
玲は名簿を閉じ中庭へと向かった。
中庭に著くと後ろから追いかけてきた凜が聲をかけてきた。
「凄いよね理事長、こんなの作っちゃうんだもん」
「ビジョンワールド」この學校の理事長が所有する能力だ。
ある一箇所に幻想世界へと繋がるゲートを開く能力。
幻想世界とは能力者の想像した世界が現化したものだ。そして今までのトーナメントで確認されている世界は「最果ての孤島」「天空城」「歴戦の跡」「始まりの大地」の4つだ。どれも特有のギミックがありそれぞれ立ち回りを変えなければならない。
「そうだ、なこんなん作っちまうんだもん凄いよな理事長は・・・・。時間もないしそろそろ行こうか」
玲はゲートに向かい歩き出した。凜もそれに続き歩き出す。
ゲートに向かいゆっくりと手をばす、そして手がれた瞬間ゲートに吸い込まれ気付いたら目の前には半壊したビルや家屋が並び立ち、緑は無くまるで砂漠のような場所だった。
そしてすぐに凜があとを追って転移してきた。
「凄いねここ」
「そうだね、多分これは「歴戦の跡」だね地面に骨や武が転がってる。戦爭の果を模した世界だと思うけど・・・・どうする?ここから先は敵同士だけど一緒に來る?」
トーナメントが始まれば全生徒が敵同士だが別に協力が止されてるわけではない、玲は子1人置いてくわけにもいかないので一応聴いてみた。
「うん、そうするウチ1人でいても始まってすぐ狙われるの分かってるし」
その言葉は玲の心に強く突き刺さった。
玲を潰すグループがあるくらいだ凜とは比較にならないほどの多勢に狙われているはずだ。
もしかしたら俺と一緒にいた方が狙われる可能高いんじゃないのか。でもな自分からっちゃったしここで斷るのもあれだよな・・・・。
開始までまだ5分程殘っている玲はグダグダ考えるのをやめ拠點を探すことにした。
「とりあえずどっか隠れようか、俺たちみたいのは標的にされやすいし下手にかない方が良いからね」
玲はなるべく壁が殘った廃ビルを探し歩き出した。その途中落ちている武になりそうなは拾って行った。
そしてある程度まともな狀態のビルを見つけるとその中へっていき地下ピットの蓋を開け凜を先にその中にれ自分もり蓋を半開きにし奧へと進んだ。
「この辺で良いかな」
半開きになったり口からのが見え、柱があるところで足を止め凜に途中で拾った銃を渡した。
「はいこれ、相手がってきた時応戦出來なきゃ意味ないだろ」
「ありがとう」
凜はそれをけ取るが戸っている。銃なんて使ったことないのだ戸って當たり前だ。そんな凜に玲は一聲かけた。
「トーナメント中は能力で俺をトレースしといて」
「え!良いの?ありがとう」
凜は一瞬驚くがなんの躊躇もなく玲の背中に手を當てトレースを始めた。
凜の能力「トレース」は相手のデータを読み取り自分の中へコピーをする能力だ。だがあくまで経験値や頭の回転速度などをコピーするだけで能力や超能力はコピー出來ない。
しばらくして手を離した凜は玲の考えを理解しそれが合っているのか確かめてきた。
「あそこからろうとしてる人を撃てば良いんだよね」
「そ、よろしく、俺は別のり口の警戒してるから。あと弾無くなったり何かあったらこっち來てその時は場所変えるから」
「うん、分かったじゃあその時はよろしくね」
「これよりトーナメント予選を開始しますビーーーッ!!」
ちょうど話がついたところで腕についた端末が予選の開幕を告げた。
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