《腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが》エピローグ そんな語
「わぁー!綺麗なところだね〜!!」
ミーシェは窓を開け放ってぶ。
「まあ結構な田舎だからな…。」
「ふふふ…ここが私たちの新しい家かぁ…。」
ここはタイアリア帝國北部の村。
湖の麓にある小さな村。
そこに一軒家を建てた優とミーシェは引っ越しを始めていた。
「ベルちゃん最後まで粘ってたねぇ…。」
「あ、ああ…あれはな…。」
優とミーシェの前に立ちはだかったベル。
結局サラが登場し宥めるという名の大罪魔法、宥めるヴィーナスフラッシュを使い、なんとか抑えた。
「ま、いつでも會いに來れるだろ。それにお前も姉さんに會いたいだろ?フラン。」
「あう…。」
「ああ…可いな…フラン…。」
「そうだねぇ…。」
優はミーシェの抱いているフランの頬をぷにぷにる。
「むぅ…」
「ん?どうした?ミーシェ。」
「なんかユウ…最近ずっとフランばっか…。寢る時だってフラン寢かしつけるって言ってずっとフランの隣にいるし…。」
「…妬いてんのか?」
「…」
「そういやあ俺男の子しいんだよなぁ…。」
「え?」
「フランも弟か妹がいれば楽しいだろうしな。」
「え?それって…」
「夜…覚悟しとけよ?」
ミーシェの耳元で囁く優。
「っ〜!」
「さーて!引っ越し終わらせちまうか!」
「ん〜!ユウのバカぁ!」
ミーシェは優の肩をポカポカと毆る。
「悪かったって。ま、新しい生活が始まるんだ。々あるさ…。2人で…いや、3人で乗り越えようぜ?もちろんマシュマロもな?」
「わふ!」
「うん!」
「ま〜ぱ…」
「「!」」
「パパって言った…?!」
「ママって言った…?!」
またしても火花を散らす2人だった。
ピルーク王國
「いやぁ…副団長が引退なんて…悲しいなぁ…。」
「俺らのアイドルだったのに…!」
「誰が誰のアイドルだって?」
「「!」」
「だ、団長…。」
「ど、どうも…。」
「そうだな…君たちの訓練は2倍にしておくか…。」
「ひ、ひい…!」
「ご、ご機嫌麗しゅう…!」
「…陸、程々にね?」
「なに、この程度僕の部下なら朝飯前だろう?」
「…それに私の場合引退じゃなくて産休。間違えないで。戻ってきたらばしばし扱いてあげるんだから。」
「ひ、ひい…!」
「ご、ご機嫌麗しゅう…!」
「…たく…。相変わらずね、あなた達は。」
「「あ、ははは…」」
「さて、早速訓練と行こうか。君たち、とっとと準備しろ。しっかり扱いてやるからな。」
「ご、ご勘弁を〜!」
「マジか…!」
「僕の由希を口説こうとしたんだ…當然だろう?」
「「ひ、ひぃ〜!」」
神界
「姉さーん…フランがいなくなっちゃった〜…。」
「あの子たちの娘なんだから…。あなたもフラン離れしなさい。」
「だってぇ…フラン可いんだもん…。」
「それは分かるわよ。でもいつでも會えるじゃない?」
「う〜…私は一何時でもフランを見てたいの!」
「まあ確かに…あの可さは反則よね。」
「拐しようかな…。」
「あなた今とんでもない事言ってるわよ。」
「だってぇ〜!!」
「はいはい、分かったから。たく…あなた気にったものは直ぐに自分の手元に置いときたがるんだから…。」
「だって…。」
あからさまに拗ねるベル。
「私も赤ちゃんしいな…。」
「あら?まずはお相手を見つけなきゃじゃなくって?」
「そ、それを言わないでよ〜。」
「あなたなんか人なんだからすぐに見つかるわよ。」
「そうかなぁ…。そう言う姉さんはどうなの?」
「私の人は魔法よ。」
「うへぇ…。」
「何よ?その反応は。」
「いや、ねえ?姉さんも綺麗なんだしさ、相手探そうよ。命の恩人とか居ないの?」
「うーん…ユウ?」
「え?姉さん…まさか…」
「妹の旦那を奪うわけないでしょ…。」
「あはは…そうだよね〜。それよりさ!アギリシに味しいケーキ屋さん見つけたんだっ!今度ミーシェとユウとフランもって行きましょ?」
「へえ…ケーキ…。それは楽しみね。」
そんなこんなで子會を楽しむ2人だった。
???
「ハーディス、朝ごはんできたよ。」
「んん…エーテリア…もうしぃ…」
「たく…君はいつまでもお寢坊さんだね…。」
「うぅん…。すぅ…すぅ…」
「さて…」
バチィッ!
「のわぁー!!」
エトはハーディスに小さな雷を落とす。
「な、何するの?!」
「だって君…こうでもしないと起きないだろ?」
「うぅ…最悪の寢覚めだよぉ…。」
「とっとと起きない君が悪い。ほら、起きて。朝食にしよう。」
「ん…。」
名もない小さな集落。
そこの小さな家でひっそりと暮らす2人。
互いにんだ…
…普通の生活。
それから…7年の月日が経った。
「「っ…おぉ…どりゃぁあああ!!」」
椅子に座り腕相撲をする2人。
「しゃおらぁ!!俺の勝ちぃ!」
「どわぁぁ!!手が…手がぁ!」
「はっはっはっ!武神に勝とうなんざ100年はえーんだよ!ばーかっ!」
「ぐぬぬぬぬ…アレス…てめぇ…。」
「てか妻が出産中に何やってんだ…てめぇは。」
「し、仕方ねえだろ…落ち著かねえんだから…。」
「たく…せっかく來てやったんだ…しは靜かにしてくれ…。」
「小宮…て言うかなんでお前いんの?」
「仕方ないだろう?由希と一希イツキがミーシェさんとフランに會いたいって言ってるんだ。」
「…いいでしょ。私だって赤ちゃん見たいもの。」
「へいへい。」
今年で5歳になるの子を抱えた由希が言う。
「…ほら、一希。フランのところに行っておいで。」
「…うん!フランちゃーん。あっそぼ!」
「うん!ベル叔母さん、いーい?」
「もちろんよ。…ああ…可い。これは絵になるわねぇ…。」
じゃれ合う二人を見てそう呟くベル。
「當たり前だろ…。うちのフランは天使だからな。」
「何を言っている?一希の方が可い。」
「あ?」
「は?」
「…たく…2人は相変わらず親バカね。」
「「親バカ(じゃねえ!)(じゃない!)」」
すると部屋の中から産聲が聞こえる。
「っ!」
優は急いで部屋に飛び込んだ。
「ユウ…。ふふふ…可い男の子だよ?」
7年前とは違い、髪をばしたミーシェが我が子を抱きながら言う。
「そ、そうかぁ!男の子か…!ははは!やったな!フラン!おいで。弟が生まれたぞ!」
「おとうと…?」
「ああ…!お前は今日からお姉ちゃんになるんだ。」
「おねーちゃん…。私…が?」
「ああ!」
「ふふ…ふ…おねーちゃん…。」
フランは恥ずかしくも嬉しそうに何度も繰り返す。
「お疲れ様…ミーシェ。」
優はミーシェの頭をでる。
「ん…。」
「上手くいったみたいでよかった…。」
そこに陸と由希もってくる。
「陸くん由希ちゃん…來てくれたの?ありがとう…!」
「俺もいるぞ〜。」
「アレス…。」
「おめでとう、ミーシェ。2人目も元気そうな子ねぇ…可い。」
「…渡さねえからな?」
「………分かってるわよ。」
「今の間何?!」
「ふいぃー!なんとか間に合った〜!」
!
そこにいつの間にかサラが現れる。
「お姉ちゃん!」
「上手くいったみたいねぇ…良かったぁ…!」
「んふふ…男の子だよ。お姉ちゃん。」
「そう…男の子…。ま、名前も考えてなさそうだし私が…」
「あ、ううん!私今考えたの!」
「え?ミーシェが?」
「うん!」
「ほう。」
「…どっちの名前?」
「ユウの世界の。この子は沢山の人に囲まれて生まれたでしょ?そんな幸せないと思うの。だから…この子にこれからもたくさんの幸せがありますように…。そんな願いを込めて…
…幸人サチト…。あなたは…幸人。私とユウと、フランと…みーんなの幸せを願って…
…サチト。」
〜Fin〜
             ───────あとがき───────
皆様どうも。
けん玉マスターです。
約1年この小説にお付き合い下さり本當にありがとうございました。
この話をもって、この語、「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが」は完結致します。
と言ってもアフターストーリーや、ifストーリーは書こうかなって思ってます。
この1年皆様に支えられてばかりでした。
フォローがび悩んだり、一時期ランキングからこの作品が消えたりと々ありましたねw
それでも読者の皆様、そして書く場を提供してくださったノベルバ運営の方々のおかげで完結まで來ることが出來ました。
この作品と共に作者である私自も長できたと思っています。そして今ではノベルバが誇る(笑)名作品(←調子乗んな)になることが出來たと思いますw
ここまで約4500のフォロワーと2.5萬のいいね、約2000のコメントを貰うことが出來ました。もちろんまだ上には上がいます。それでも満足行く結果になりました。コメントなんて多すぎて作者ノベルバ1位じゃね?とか調子乗ってますw
正直書き始めた時は自信なんかなくてこんな駄作をノベルバに出していいのかと不安になりました。それでも皆様はしっかり評価して下さり、「面白い!」「続きが楽しみ!」などの嬉しすぎるコメントを沢山頂きました。…アンチもあったけどw。それでも評価していただけるのはとても嬉しかったです。
長々々言ってますけど何が言いたいかと言うとここまで來れたのはみんなのおかげということだ!
☆ここまでこの作品と優、作者自の長を見守ってきてくださった皆様、並びにノベルバ運営様、謝してもしきれません。本當にありがとうございました☆
最後に私!けん玉マスター!約1年間お疲れぇ!!私ぃ!!
…あ、人気キャラ投票6月15日まででw
…あ、ifストーリーや、アフターストーリーこんなのが見たいってのを募集しようと思います。こんな話がみたい!ってのがあったらどの話でもいいのでコメント欄によろしくです。そして特別編とクレイジークラスルーム投稿再開致します。クレイジークラスルームなんて休載しすぎて作者も忘れてますがw
お楽しみに!
フォローorコメントよろしくお願いします!
Thank you!
世界がゲーム仕様になりました
『突然ですが、世界をゲーム仕様にしました』 何の前觸れもなく世界中に突然知らされた。 何を言っているかさっぱり分からなかったが、どういうことかすぐに知る事になった。 普通に高校生活を送るはずだったのに、どうしてこんなことになるんだよ!? 學校では、そんな聲が嫌という程聞こえる。 外では、ゲームでモンスターや化け物と呼ばれる今まで存在しなかった仮想の生物が徘徊している。 やがてそれぞれのステータスが知らされ、特殊能力を持つ者、著しくステータスが低い者、逆に高い者。 ゲームらしく、勇者と呼ばれる者も存在するようになった。 そして、 ステータス=その人の価値。 そんな法則が成り立つような世界になる。 これは、そんな世界で何の特殊能力も持たない普通の高校生が大切な人と懸命に生きていく物語。 ※更新不定期です。
8 192Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜
全校集會で體育館に集まっていた人間達が全員異世界に召喚された!? おいおい冗談はよしてくれよ、俺はまだ、未消化のアニメや未受け取りのグッズを元の世界に殘してきてるんだ! え、魔王を全て倒したら元の世界に返してやる? いいよ、とっととやってやるよ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 學校関係者全員が勇者召喚されたとある高校。 〜元の世界に殘してきた、あなたの大切な物の數だけ、代わりにチートスキルを付與します〜 神のその言葉通りに全員が、それぞれ本當に大切な所持品の數だけチート能力をもらうことになる。 全員がだいたい平均2〜4くらいしか付與出來なかったのだが、重度のコレクション癖のある速水映士だけは1000ものスキルを付與できることになっていて!? しかも最初に極運を引いたことで、後に付與されたスキルが超再生、超成長、更には全屬性特攻etc,etc……というあからさまに強そうな能力たち! 元の世界ではただのヲタクソ野郎である彼がこの世界では英雄! しかし、彼は英雄の座には興味を一切示さず!? 「魔王なんてサクッと全員倒してやる。俺には、さっさと地球に戻って未消化のアニメを消化するっていう使命が殘ってるからな!」 ギャグ要素強めな情緒不安定ヲタクソ野郎×チート能力の組み合わせによる、俺TUEEEE系異世界ファンタジー! ※小説家になろうにも投稿しています 《幕間》噓つきは○○の始まり、まで改稿済み 2018/3/16 1章完結 2018/6/7 2章完結 2018/6/7 「いや、タイトル詐欺じゃねぇか」と指摘を受けたため改題 第63部分より3章スタート 第2章まで完結済み 2月3日より、小説家になろうにて日刊ランキングに載せていただきました! 現在作者都合と病弱性により更新遅れ気味です。 《番外》は一定のテーマが當てられてます。以下テーマ。 2018バレンタイン→初めてのチョコ作りをするシルティス 2018ホワイトデー→理想の兄妹の図が出來上がるエイシルコンビ 2018エイプリルフール→策士な王女様と騙された勝気少女 ◇◇◇ ご不明な點がございましたらコメントかTwitterのDMにどうぞ 7/9 追記 公開しようと予約した一括投稿のうち最終話のみ、予約ではなく後悔にしてしまっていたので削除しました。 全體的な更新はまだ先になります。
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