《クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!》274話 閑話 ヒス×ラズ

「よし!取り敢えず冒険者ギルドに行くわよ。報がいるわ。」

ラズリと二人で大樹海に行くことにはなったけど報が無さすぎるわね。

湖の霊ってことは判るけど、相當でかい湖みたいだし宛もなくさまよいたくないもの。

「私の頭の上にでも乗っていいわよ。その辺居たら勘違いした冒険者が攻撃してくるかもしれないし。」

ラズリの、を摑み頭の上に乗せる。

…………これ結構重いわね。

輝夜がしょっちゅうやってたから軽いのかと思ってたけど。

「あんた結構重いのね。」

そう言うとラズリは心外だと言わんばかりに震える。

「…………ッ!ムギ!」

「あらほんとに良い匂いね。」

ラズリの聲に吊られてその方向を何やら屋臺があるわね。

「ムギ」

「そうね」

早目の晝飯にしましょう。

………気付けば太の位置がかなり変わってる。

「ふう。腹ごしらえもこの辺でおしまいね。」

別に予定通りね。うん。問題はないわ。

その後冒険者ギルドまで移し、中にはいる。

「えーと?……Cランクは一番下のランク窓口ね…………。輝夜達と別の窓口と言うのもめんどくさいわね。うーん適當に何か魔でも狩ろうかしら?」

「ムギ!」

「はいはい分かったから。早く行くわよ。」

そんなに急かさなくても良いのに。

「クエスト………じゃないわよね?どこに行けば良いのかしら?」

「ム~~ギッ。」

う~ん。

めんどくさいわね。

その辺で適當なの捕まえて聞くことにした方が楽な気がしてきたわね。

「ムギ。」

「ん?相談所?………ふーん。まあいきましょうか。」

人も並んでないようだし、さっさとその相談所に行く。

「はいはい。まずはランクを知りたいからギルドカードを提示して。ランクだけ見せてくれれば良いから」

「はい。」

ギルドカードを見せる。

「Cね。それでご用件は?」

「大樹海に居るっていう大霊について、知りたいんだけど?」

「それって聞いてどうするの?」

「ちょっと用があるから會いに行こうかと思ってね。」

そういうと相談所のは手で頭をかきむしりながら答える。

「ああ!!もう!なんでこうもバカばっかり!さっきはし反省したけど、やっぱりどう考えても実力が合ってないでしょうが!」

煩いわね耳が痛い。

「Cランク以下相談所で1人欠員が出たから助っ人にっただけなのに何でこうも。」

「それで早く教えてくれる?」

「あのですね。貴がさっき言った霊は大樹海の中にあるカルナ湖の霊のカルナって存在なの!推定ランクはSSSランク級!大樹海の5強の一角なの。貴みたいなの子とスライムごときじゃ敵う相手じゃないの!」

「へぇー。面白そうじゃない。」

SSSランクね。丁度良いわ。

それぐらいの相手じゃなきゃ教わる意味もない。

「因みにその大樹海の5強ってのは?」

「はぁ、その5強っていうのは文字通り大樹海でも特に大きな存在達を括って読んでる呼び方。……単一にして最強にして最大、大樹海の中心に住まう最悪エーシェントベヒモス。當然推定ランクはSSS………………帝國と大樹海を隔てる山脈に住まう屬竜の一角……魔ランクSの風竜、そしてそれの群れを統べる竜種の頂點…こちらも當然推定ランクSSS…風竜王ウェルド………………………大樹海北方の沼地に住む二匹、詳しいことは判明してない謎。その二匹に敵対した大型の魔は骨すらもグジュグシュに溶けて無くなったってことが判明しているわ。単でも最低SSランク二匹合わせた危険ならSSSランク級と推測されてる。稀に遭遇した人間を見逃すこともあるみたいで名は瑠璃と理々………………大樹海の住人、個としての力はD,Cランク級だけど、集団としての実力は一國を相手できる強さ。種族全の危険度はちょっと他よりは落ちるけどそれでも推定SS~SSSランク獣人族。まあ、彼らは話も通じないことはないし、魔でもないけどね。……………そして最後がカルナ湖の霊カルナ。大樹海そのもの、ひいてはそこに住む全ての生きの生命の元であるカルナ湖、その莫大な信仰を持つ大霊。ここ五十年はまともな目撃例もない。かつてこの國の治水工事で、カルナ湖から無理に水を引こうとした地方領主が居たらしいけど町ごと水で流されたらしいわ。當然推定ランクはSSS。」

「ふーん。」

湖の霊以外にも強くなるための師匠になるようなやつがいるかな?と思ったけど期待はずれね。

言わないデカと………………風竜王…多分レヴィアタン程の強さじゃないと思うけど……まあ、これも私の探してる強さじゃないわね。そして、なんなの謎の二匹って?まぁ、毒っぽいしパス、そして獣人族の集団能力も私に必要な力じゃないわ。

「やっぱり湖の霊………カルナだっけ?それしか無いわね。」

「あのね!さっきの話聞いてた!?推定ランクSSS!……SSSランクには及ばないものSSランクの中でもトップの危険と言われる獣人族ですらセレン教國と戦爭できるほどの力なの!SSSランクは國を滅ぼす強さなの!SSSランクの魔ってのはSSSランクの冒険者でも部が悪い程の存在!貴には無理なの!………………そもそも貴じゃ大樹海の中を歩くことすら難しいくらいなのよ?そんな深部なんて行けるわけ無いじゃない!」

ぁぁー!もう。めんどくさいわね!

「私はこう見えて結構強いの!余計なお世話!」

「ああ!もう!これだから弱小地方ギルドの溫室育ちは!分かった私もついていくわよ!」

「えっ?」「ムギュ?」

「だから私もついていきます!Bランクがケヘランダンジョンならともかく、Cランクが5強なんて死にに行くようなものでしょ!私が著いていくから本當に死にそうになったら言うことに従って撤退すること!貴方みたいなのは一度死にかけないと分からないみたいだから付き合ってあげます!」

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