《クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!》276話 ニエナ

ようやく渓谷に著いた。

「ラズリはどうするの?ここで別れる?」

「ムギ………………ムギュギュ……ギュギュ」

ラズリは悩むような様子で返事をしてきた。

(悩む……けど………でも森のがご飯多そう…………取り敢えず奧までいく)ね。

「了解。」

私とラズリとで會話をしていると橫から聲が掛かる。

「ちょっと待ってください!もしかしてラズリちゃんと別れて行するつもりですか!?」

「その予定だけど…………?」

「幾らなんでも大樹海でただのスライムであるラズリちゃんを1人行させるのは酷すぎます。魔を使役する以上はむやみやたらに殺すような事をしてはいけません!」

ラズリならぶっちゃけた話、仮にssランク級の魔が來ても余裕で逃げれるだろうし、相次第ではSランクの魔でも倒せるはずなんだけどね。

「はぁ。まあ、ラズリの実力に関しては渓谷を抜けるまでには理解できるようになるわ。…………そして一つ言うと、私はラズリのご主人様じゃないし、ラズリが死ぬような目には合わさない。仲間だもの。」

私のはっきりした言葉を聞きニエナは口ごもる。

っ!

急に何かの気配をじた。

このじは魔ね。

………ギギギィ!

音の方向………ニエナの後ろの方を見たら、なんか巖がいているのが見えるわね。

それにだんだん近付いて來てる。

「この聲は樹海ロックモンキーです。巖に擬態しているので辺りを注意深く観察してください!」

へぇー猿ね。

ならラズリにお願いしましょ。

「行くよラズリ?」

「ムギ。」

おもむろに頭の上のラズリをラズリを摑み、猿に投げる。

「ヒスイ!?こんなときに一何を!?」

 

ギギギィギィ!?

ヒットね。

そのままラズリは猿のを覆っていく。

「これは樹海ロックモンキー?…………貴これに気付いてて?」

「ふん♪謝しても良いのよ?」

「待ってください!………樹海ロックモンキーは質な巖石質の土とが混合して固まった天然の鎧でを守ってます。スライムの消化能力で直ぐに溶かせるようなものではないです!それに筋力値等も高く……て……………えっ?」

ニエナがラズリの方を見て呆ほうけている。

「ムギュ♪」

そこには既にめの天然鎧以外全ての部位を消化しきったラズリの姿がある。

その天然鎧も目に見えて分かるほどの速さで消化している。

因みにラズリは(……うまうま♪………)と言っていた。

「だから言ったでしょ。私達はこう見えて強いって。」

その後樹海ロックモンキーの、群れもやって來たが味を覚えたラズリが大化させて群れごと包み込み消化した。私達はただ歩くだけ。

「樹海ロックモンキーはDランクの魔なんですが……それを群れって………とても普通のスライムとは………。」

「因みにニエナならやれるの?」

普通に気になる。

Bランク冒険者ってことは【先見の瞳】のフエルミナ、あとはそれとそこそこ互角だったスィヨン辺りと同格ってことになるけど………?

「ふむ。全員一瞬でと言うのは無理ですが………一分あれば15は仕留めれますね。」

「へぇ!どうやって?」

普通に意外ね。

あの魔………ラズリだからこそ簡単に消化してるけど、結構度ありそうなのよね。

あれを一分で15匹ならかなりのものね。

ふ~ん。……Bランク冒険者に対する評価を改めたほうがいいかも。

「それはお楽しみに次に遭遇した魔は私が殺りますよ。」

そう言った瞬間タイミングを狙ってたかの様に魔が現れる。

「お手並み拝見ってやつね。」

現れたのは四足歩行で羽の生えたようなトカゲ………羽が生えてはいるようだけど、その羽はまる鱗があるかの様に輝いてる。竜というよりは蝶に近いかもしれないわ。

そのトカゲ壁にくっ付きながらこっちに狙いを定める。

「あれは……フォレストフェリーリザード…ですね。確かCランクの魔。………こいつならこれかな?[武魔法付與《ウェポンエンチャント》麻痺]」

そう言ってニエナは服の側から取り出したナイフに屬を付與している。

確か麻痺って上位魔法屬の一つだったわね。

初めて見た。

トカゲの方も臭いでなのか、野生の勘なのかは知らないけどナイフの事を異様に警戒してる。

多分、麻痺毒ってことに気付いてるみたい。

「[ライジングスレイ]!」

短剣の軽さを生かしたスピードで斬りかかったけど、躱されたわね。

相手はどうも敏捷型の魔らしい。

ナイフじゃ短すぎて相手のを捉えられないように見えるけど?

ニエナは離れた位置に1mくらい後退したトカゲに麻痺ナイフを投げる。

當然トカゲはそれに反応して飛び退く。

その瞬間ナイフが軌道を変え空中に居るトカゲに向かっていく。

これは………念力魔法?………いや?………違う?直前にニエナが指を引くようにかしてた。

明な糸か何かで、ある程度ナイフの進行方向を作してたわけね。

とはいえ相手も羽のあるトカゲ。空中で更に羽を羽ばたきナイフの攻撃を避ける。

「[武魔法付與《ウェポンエンチャント》麻痺]、[武魔法付與《ウェポンエンチャント》麻痺]、[武魔法付與《ウェポンエンチャント》麻痺]……追加は何本でもあるわよ?」

空中で羽を羽ばたき更にバランスを崩したトカゲを見て、ニエナはさらに3本のナイフを投げる。

それぞれのナイフがトカゲのし外側に向かってから方向を変え、トカゲを包囲するように飛んでいく。

トカゲもこれは躱せないと思ったのか羽をくるみ、腹などのを隠す。

3本のナイフはその羽に刺さる。

あの羽どう見ても管が通ってないわね。

麻痺毒も大して効果無いのかもしれない。

そのままトカゲは地面に降り立ち、溜めるような作をし始める。

すると口に緑の魔力が圧され始めた。

……竜や龍と比べると大したことないけどこれは確かにブレスの一種ね。

流石にニエナに當たったら大怪我じゃすまないかも?助けたにった方が………良いのかな?

……いや?…ニエナの表は自信に溢れてる。

多分私には分からない仕掛けがあるってことね。

トカゲがブレスを放とうとする瞬間、急に勢を崩したかと思ったら、ブレスが明後日の方向に飛んでいく。

トカゲはそのままもがき苦しむようにき一分後にはピクピクするだけになった。

「すごいわね。どうやったの?」

「私は投げたナイフに予め明な線を付けておき、それを指で引っ張って方向を微調整してます。紐で引っ張ると言う質上直角90度で向きを曲げたりすることは不可能ですが、明な線が出來って止まったナイフを引っ張り、反で私向きにナイフを飛ばすことはできます。」

なるほど……ねぇ。

「なので相手を導し、羽で腹をガードさせ、がら空きになった背中に相手が警戒してないであろう最初の一本を刺したという訳です。」

相手の魔の特徴を元に計算され盡くした戦闘だったわけね。 

確かにこれは先輩冒険者だわ。

私の戦い方はこれと比べるとかなり稚拙ね。

「まあ、今回はヒスイに実力を見せつける為に敢えてあのように戦いましたが、フォレストフェリーリザードなら真っ向勝負でも倒せますからね?」

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