車に積んであった荷を玄関まで運んでくれた駿は、あっさり帰っていった。

寢室を覗くと芹はよく眠っている。この分なら朝までぐっすりだろう。

シャワーを浴びラフな格好をした暁は、仕事部屋へ向かう。

中には…

そう、俺様曹司様の仕事部屋は、仕事一割趣味九割の部屋なのだ。廊下からはごく普通の扉なのだが、実は巨大な防音室になっている。

巨大モニターにありとあらゆるゲームが繋げられ、更にはeスポーツを含め世界各國とオンラインで繋がり、自宅に居ながら対戦や配信も出來る。

ゲーム會社の社長だが、ここは會社ではなく自宅なのだ。完全に自分の趣味の部屋だ。仕事の試作品を試す事もあるが、時間があればここに籠もって時間を忘れゲームをしてしまう。

子供の頃は、ゲーム會社の曹司とはいえ、ゲームをしても良い時間は決められていた。だが、自立して忙しい日々の中、唯一の癒やしでリフレッシュできる時間が、暁にとってはゲームなのだ。

今日は芹を寢室に寢かせているし、時間を忘れるわけにいかない。しかも、あのストーカー男のせいで恐怖心が心配だ。だが、あの男のおで芹がうちに來ることになった事実には謝だ。

駿から言われていた新しいゲームのチェックをしていく。今回は子供に人気の可い達のキャラとコラボしたパズルゲームだ。同じキャラを揃えて消していく。

子供でも簡単にできるモードから、激ムズと言われるモードまで試していく。

キャラは人気が高く注目されること間違いない。ただ、暁がじたのは、大人のにも人気のキャラなのに、大人がするにはし足りなさをじるのではないかと思う。

すぐに、芹の顔が浮かんだ。この部屋のを暴して、今すぐにでも芹に意見を求めたい。なぜか、芹なら的確なアドバイスをくれそうな気がするのだ。

芹にけれてもらいたい。

まだまだ課題はたくさんある。

先ずは、芹を悩ます男達の迷行為を解決しなくては…