《俺を嫉妬させるなんていい度だ〜曹司からの過度な溺〜》の関係【3】

これから仕事だというのに、一気にテンションが下がる。重い気持ちを抱えロッカーで著替えをし、目立たない芹の姿でシンジョーテックのフロアへ足を踏みれる。

いつもよりし早めだが、社は月曜ということもあり、出勤している者も多い。

芹も、いつも通りの小聲で目立たないように挨拶をして、自席につく。席には、金曜の定時後に置かれた書類やメモで溢れている。これもいつもの事。ひとつひとつ片付けていく。

始業時間になる頃には、週明けでほぼ全ての社員が揃い活気づいている。

そこへ…

『ザワザワ』と口付近の席から順にざわつき出す。

「何々?」芹の後輩の和が興味津々だ。

芹の所屬する企畫開発部は、オフィスでも奧の方に位置するため、何が起こっているのかは見えない。

だが、芹は何か嫌な予しかしない。

ここ最近の芹は、ハプニングに巻き込まれてばかりだ。関係ないことを祈りたい。

だが、嫌な予は當たるものだ。

ザワザワが近づいてくる。芹も部署のメンバーも気になり見てしまう。

そこには…

背筋がびピシッとスーツを著こなした長イケメンの暁と、一歩後ろにがたいのいいイケメンの駿が歩いてくる。

社長室に向かっているようだが気が気じゃない。芹がシンジョーテックで働いてから初めてのことだ。それは、他の社員にとっても同じで、注目を集めている。

一応気遣いはあるのか、芹をあからさまに見ることはなかったが、一瞬目が合った。そして、後ろを歩く駿からは、呆れなのか苛立ちなのか、負のオーラをじる。

きっと、駿が暁を必死に止めたが聞かなかったのだろう。なぜここに現れたのかはわからない。

気にはなるが、週明けで仕事は待ってくれない。定時で帰れるように、芹の中では一瞬で暁の存在を気にするのを止めた。考えても芹には理解できない。

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