《俺を嫉妬させるなんていい度だ〜曹司からの過度な溺〜》の関係【5】

そんなやり取りがあり、暁一人で行かせるわけにも行かず、シンジョーテックに朝から赴いたのだ。

シンジョーテックの社長室の手前には、社長書用のデスクがあり、付を兼ねた空間になっている。フロアとはパーテーションで區切られただけなので、フロアからのざわつきは、書の木村まで聞こえていた。

月曜の朝の始業時間すぐに、何が起きてるのかと訝しく思った瞬間、原因がわかった。

パーテーションを軽くコンコンと叩いた後、いきなり姿を現したのは、新城堂の社長の暁だ。同じビルとはいえ名取社長が出向くことはあっても、こちらに來ることはない。

木村は名取社長について新城堂に出向くことがあるので、二人とはもちろん面識はある。

「し、新城社長おはようございます」慌てて立ち上がり挨拶した。

「おはようございます。朝からアポ無しですみません」返事を返し謝罪するのは、暁ではなく駿だ。

「名取さんは?」暁は挨拶もなく切り出す。

「えっ、はあ。出社しております」

「わかった」

訳の分かっていない木村を置き去りに、奧に進んでいく。

『コンコン』「はい」

社長室には外の喧騒は全く聞こえていなかった。いつも通り書の木村がスケジュールの確認に來たのだろうと、顔も上げず書類を區切りのいいところまでと読んでいた。

「名取さん」ではなく男の聲が聞こえ驚く。

「えっ!?」

顔を上げ相手を見て更に驚いた。ポカンとしてしまう。

「おはようございます。朝からすみません」

する駿の聲で、我に返るが週明けの朝に勘弁してほしいと思ってしまう。今度は何だ?というのが、名取の正直な想だ。

「はあ、おはようございます。珍しいお客さんで」

嫌味も言いたくなる。先日は呼ばれ、今日はアポ無しで現れる。

「ああ、來てもらっても良かったんだが、芹の無事な姿を確認したくて」

「…で?」

「ああ、出社していて安心した」

「お前は宮さんの保護者か?」

を知らない名取が突っこむのも最もだ。

「何言ってる。芹は俺のだ」

「「はあ?」」

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