「次はどこに行こうか。」

「じ、実はな、これから行きたい場所があるんだ。一緒に行かないか？」

優希はをモジモジしながら言った。

「いいぞ。どこに行きたいんだ？」

そしたら優希は顔をパァーっと明るくさせ「緒だ！」と言って優真の手を取り、軽い足取りで歩いていった。

「優希が行きたい場所ってここだったのか。」

「う、うむ。実は一度も行ったことがなくてな。前から行きたいと思ってたから、優真と一緒に行こうと思ったのだ。」

顔を赤くしながら照れたように言った。

そしてここは園だ。優希はずっと祓魔師としての修行していて普通のの子みたいに遊んだりしたことがなかったのだ。

「なら楽しまないとな！早く行こうぜ。」

その言葉で優希は照れたような顔をしながら、嬉しそうに「うん！」と返事をした。

「おー！これがライオンか！」

「やっぱり初めて見たのか？」

「初めて見た！あのたてがみとかフサフサして気持ちよさそうだな！」

「注目するところがそこかよ.......」

と苦笑いしながら優真は言った。優希のこういう姿を見ると、やっぱり優希も普通のの子にしか見えないと優真は思った。

「次はあちに行こう！」

優希は優真の手を引っ張りながら、いろんな所を周り、いよいよデートの終わりの時間がきた。

「今日は楽しかった。そ、それでお願いがあるんだがいいか？」

「いいぞ。何でも言ってくれ。」

その言葉を聞いて安心したのか張していた顔がし和らいだ。

「それで私からのお願いなんだが、わ、私と！」

ドゴォォン！

「よぉ…半端者。」

優希が何かを言いかけた瞬間、謎の男がいきなり攻撃してきたので、その攻撃を優真と優希は避けた。

「いきなり何の用だ？返答次第では殺すぞ？」

「なんだ？てめぇには関係ねぇだろ？俺はそこの半端者を殺しにしたんだよ。」

「ん？半端者ってどういう事だ？」

優希は「半端者」の言葉を聞いた瞬間、に力がって震えていた。そしたら謎の男はニヤリと汚い笑みを浮かべ言った。

「てめぇは知らずにそのといたのかよ。なら教えてやる。そいつはな…」

そして優希は自分のを言われたくなかったので「言うな！」とび男の聲を遮った。だがそれでもやめずに言った。

「そいつはな…自分の父と母…そして自分の故郷のみんなを殺した半妖の半端者なんだよ！」

その言葉を聞いた優希は泣き崩れ、そして優真は.......

「.......半妖とか、家族と故郷のみんなを殺したとかどうでもいい。こいつは悪いやつじゃねぇ。何か理由があってやった事なんだろ。」

「はぁ？何でそいつの事を庇ってんだ？.......まさか、そいつの事が好きなのか？その気持ちわりぃ奴の事をよぉ？」

ここの空気が凍りついた。

「おい…てめぇ…今なんて言った？」

そして優真は相手をギロッと睨みつけて言った。

「生きて帰れると思うなよ？」

そして優真が無意識のに、憤怒の力を使い全力で相手に殺気を放った。