「ミル、今日は優希が來てないけど、どこに行ったか知らないか？」

俺にどこに行ったか聞かれたミルティアは教室を見渡した後、「そういえば文化祭が終わった後から見かけませんね。」と言って、「心配ですね。」と言った。

「.......何かあったのか.......！？」

俺がポケットからスマホを取って優希に連絡しようとしたら急に外が暗くなった。そして學校からし離れたところから、かなり強い気配をじた。

「こ、これは.......まさか！？先生！用事が出來たから俺帰る！」

「え？.......え！？優真君、まだ授業中だよ！」

姫に何か言われているが、それを無視して俺は走って教室を飛び出した。

「.......優希に何かあった？」

「んー、向こうの方から結構強い気配をじるねー。」

「私達も向かった方がいいんでしょうか。」

そしてミーシャ、アルテ、ミルティアの3人は顔を合わせて言った。

「「「まぁ、いっか！」」」

優真の嫁達は意外と薄者のようだ。

いつ優希は攫われたんだ？俺にすら気づかれないなんて、相手は何者なんだ。

優希が攫われたと思った理由は単純だ。急に強い気配をじたから、優希の中に封印されてる妖怪を狙っている組織が攫ったと思ったのだ。

「クソがっ！.......俺のに手を出したヤツらは全員八つ裂きにしてやる。いや…それだけじゃあ、足りねぇ。俺が新しく作った拷問魔法で永遠に苦しめてやる。そういえば、姫の授業サボっちまったな。後で埋め合わせするか。」

と言ってし笑った後、走るペースをし上げた。

1分ほど走っていたら、急に殺気をじたので、後ろに飛び引いたら、クレーターが出來ていた。

そして俺は優希を助けに行く邪魔をされてイラついたので、し強めの殺気を含んだ聲で言った。

「てめぇ誰だ？.......俺の邪魔をしたから、もちろん死ぬ準備は出來てるんだろうな？」

「くっくっく.......めっちゃ速いスピードで走ってる奴を見かけたんでな？ちょっくら見に來たんだが、なかなか面白そうな奴じゃねぇか。」

そして男は「これは楽しめそうだぜ。」と言って、邪悪な笑みを浮かべた。

「【黙れ】」

その一言で世界は凍りついた。そして俺は怒りに任せて憤怒の力を使いながら、周りにいる敵全に殺気を放った。

「俺は全く楽しめねぇな。こんなくだらねぇこと直ぐに終わらせてやる。」

常人がけたら確実に死ぬような殺気を込めながら言った。そして俺は走るのを再開した。