「優真.......助けてくれ.......」

希が打ち砕かれた私は弱きになり、優真に助けてしいと言った。

だが、優真はここには居ない。どこに居るのかすらも分からない。

普段はこんなけない姿を見せない優希だが、冷靜に事を判斷出來ないほど追い詰められているのだ。

「今の私を優真が見たら何と言うんだろうな。多分けなくて見ていられないほどだろう。」

何も出來ず、知らないうちに敵に捕まって、相手のいい様に実験の道にされた。

その事を考えるとしずつ自分に対して怒りが湧き、心が追い詰められていくのが分かる。

「優真ならこんな鎖、簡単に壊せるんだろうけどな。」

完全に私が諦めようとした時、頭の中から聲がした。

────私が何もしなくても優真が何とかしてくれるだろう。

────いつも優真に頼ってばかりでいいのか？

────私は無力だ.......いつも守りたいものを守れない.......それが私の運命なんだ。

────だったらその運命にもう一度抗えば良いではないかのう？

────だが私に力はない。

────いや、ある！主は強い！

────強いのは私ではない.......このに流れる筋だ。

────こんな姿を優真が見たらなんて思うのじゃろうな？

────けないと思うだろうな.......もしかしたら嫌われるかも.......

────だったら立ち上がるしかないじゃろう！

────だが、私に力はない.......

────主は昔、父と母になんと言ったのじゃ？

────たしか…いつかお母さんを越えて1番凄い妖怪になる。だったか？

────そうじゃ。その夢を諦めるのか？そしてまた何もせずに、全てを失うのか？

────私には力がない.......だが、もう失うのは嫌だ.......また、あんな思いをするのは嫌だ.......

────だったら諦めるでない！立て！立つのじゃ、久野優希！

────だが…無理だ.......もう…無理だ。

────だったら、そのは儂が貰う…主には勿ない。

────何を言って.......

その時、私は真っ暗な場所に居ることに気がついた。そして上を見上げると、金に輝く9本の尾が生えた大きくしい狐が座っていた。

「お、お前は一.......」

「儂はお前の中にいる九尾の始祖だ。主のは儂が貰う。拒否権はない。」

それを聞いた私は急いで逃げようとしたが、九尾の狐に食われてしまった。

そして現実の世界では優希の姿が大変な事になっていた

優希の見た目が変わったのだ。髪と目が金になり、腰からは9本の尾が生えてきて頭からは狐の耳が生えていた。