《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》93話 暗い顔をしてる理由

「あいつ絶対になんか隠してるよな。」

學校が終わった後、俺は考え事をしたかったから、みんなとは別の道から帰っている。

考え事とは靜香のことだ。いつもは堂々としていてクールな彼だが、今日はずっと浮かない顔をしていた。

何があったのか聞きたいが、自分からは何も言わないので聞かない事にした。

だが、俺の経験上.......これは絶対に面倒事だ。しかも絶対に俺も巻き込まれることになる。

だから、靜香に無理矢理でも聞き出してやるつもりだったが、ミーシャに「まだ嫁増やすつもり?」と言われてしまったので聞けなかった。

「まぁ、バレないように探ればいっか!」

てことで、俺はバレないように靜香が隠していることを探ることにした。

俺は帰り道の途中に引き返して、靜香の跡を追った。

そして俺は靜香が自分の家に帰った後、直ぐに転移をしたところを見た。

「忍びの一族って全員が転移できるのか?」

俺はし驚いた。何故なら、転移はかなり難しいだからだ。

転移を使うには、転移先の位置や風景、今いる位置を正確に把握する必要があるのだ。だから転移を使える人は、この世界でも多くはない。

「まぁ、俺は簡単に出來るけどな。」

俺は靜香の転移先を探知して調べた。

そして、靜香の転移場所が分かった。その場所とは、忍びの里だった。俺が殺し屋時代、行ったことは無いが、仕事容が似ていたから覚えていたのだ。

「そんじゃ、俺も転移するか。」

俺は忍びの里に転移した後、靜香の跡を追った。そして、行き著いたのが、古い一軒家だった。

その後、俺は誰にも気づかれないように屋裏に潛って気配を消し、隠れた。

ん?.......靜香の目の前に誰かいるな。

「分かっているな?靜香よ。」

「はい.......叔父様。」

どうやら、靜香の前にいるオッサンは靜香の叔父のようだ。だが、この雰囲気は叔父と姪がするような會話ではないことが予想できる。

「我ら忍びは今まで力が劣り、小賢しい手しか使えない弱者として祓魔師や魔師に馬鹿にされてきた。だが、それも今日で終わりだ.......何故なら、お前がいるからな。」

このオッサンは自分に忍びの才能が無いのがコンプレックスなのか.......だから代わりに才能がある靜香に自分の野を果たさせようとしてる訳だ。

.......くだらんな。

「意図的に異世界召喚に巻き込まれ、異世界の力を得た最強の忍びだ。」

それにしても異世界召喚を利用して、靜香を異世界に飛ばすとか正気の沙汰じゃないな。

話は終わって靜香も外に出たから、そろそろ俺もやる事やるか。

「私の野があとしで果たされる。くっくっく.......靜香は乗り気じゃなかったが、家族を人質に取られればどうする事もできん。」

しイラッとした俺は屋裏から降りて、このオッサンとお話拷問した。

忍びは拷問慣れしているから、口が堅いと思ったが、そうでも無かった。多分、荒事に慣れていないんだろう。

だが、おかげで簡単にこの男の目的が分かった。それは始まりの忍びを呼び出し、靜香のを依り代にして憑依させることだった。そして、その始まりの忍びを奴隷化させ、自分の気にらないものを全て壊すつもりだったようだ。

本當にくだらない奴だな。.......とりあえず靜香の親を助けるか。

靜香の叔父の家から出た俺は異空間を作り、しずかの跡を追った。

「はぁ.......本當はあんな人の言う事なんて聞きたくないんだけどなぁ。」

だろうな。だけど、あのオッサンの神はぶっ壊れたから、もう野を果たすことは出來ないぞ。

「私が力を隠さなくても、優真達には勝てる気はしないわね。というより、私が力を隠してることくらい優真達なら気づいてるわよね。」

そして靜香が転移した後、俺は自分で作った別空間から出た。

「もちろん気づいてるぞ.......後は靜香の親を助けるだけだな。」

そして俺は、靜香の親が監されている牢屋に向かった。

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