「さて、靜香の親に顔を見られたくないから仮面でも付けるか！」

そして俺は無限収納イベントリから、ピエロの顔みたいな仮面を取り出して、顔に付けた。

「準備は整ったし行くか！」

準備が出來た俺は転移した。

靜香の両親はオッサンの家の地下に居るらしい。

人質を取るなら、もっと厳重な場所に監するべきだと思うが、あのオッサンは不用心なんだな。

「おい、あんたの名前は？あんたらは靜香の親か？」

「.......人に名を尋ねるなら先に自分が名乗れ.......いや、俺が先に名乗ろう。俺は天野大悟、靜香の父だ.......それよりも靜香と言ったな？もしかして靜香の知り合いか？」

牢屋の中には四十代前半くらいの男とがっていた。

そして、靜香の父親らしき人が返事をした。

「さぁな？そんなことはどうでもいい。てか、あんたほどの実力者がどうやったら、あんな雑魚に捕まるんだ？」

俺はこの男とを見た時、一瞬でかなりの実力者だと見極めることが出來た。

何故なら、纏っているオーラが、さっき痛め付けたオッサンよりも遙かに強いからだ。

「あの愚弟に捕まったわけしゃないわ.......あ、私は天野絵里よ。靜香の母だわ。」

今度は靜香の母親らしきが答えた。

「ん？どういう事だ？今回の事は、あの靜香の叔父とかいう奴の野を葉えるためだろ？だったら協力してくれそうな奴は.......いや、始まりの忍びが目的で協力してるだけか。」

「えぇ、多分そうね。じゃないと、あの人も実力も全くない愚弟に協力者が出來るわけないもの。」

「自分の弟に厳しいんだな.......」

くだらない事を考えていた奴だが、自分の実の弟のことを、こんなに貶す姉はあまりいないだろう.......

「當たり前でしょう？あの愚弟は小さい頃から、あんな腐った格だったのよ。だから、あんな奴は庇う必要は無いわ。」

靜香の母親の事を最初は、おっとりした雰囲気のだと思ったが、自分の弟には厳しいようだ。

そして靜香の父親は目付きが鋭く、つきは程よく無駄のない筋が付いていた。見るからに武闘派の忍びだ。

おっと…無駄話はここまでにして、本題にろうか。

「それじゃあ、本題にるぞ。ここから出してやる。その代わりに俺のことは靜香に言うなよ。いいな？」

「.......本當に出してくれるなら、それくらいの條件は呑んでやる。」

「そんじゃ、今出してやるからな。」

そして俺は牢屋を破って靜香の両親を助けた。その後、靜香の家まで転移して送った。