《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》新生歓迎會
魔法の授業が終わり、クラスの皆があーだこーだ言っている頃
「ヘルマン」
俺はヘルマンに話しかけていた。
「どうしたんですか?」
「先生が言ったことは気にするなよ」
兎に角、これを伝えたかった。
「えっと……どのことですか?」
言われてみればあの先生、ヘルマンにいくつもダメ出ししていたな……。
「魔力と無屬魔法のことだよ」
「ああ、それなら既に諦めているので気にしなくていいです」
今まであの先生のような言葉を言われてきたんだろうな……。
「だから、諦める必要はないんだって……」
無屬魔法は……
「無屬魔法が努力すれば使えるのは、わかっています。僕のお父さんは勇者様に教わり、無屬魔法を習得してますから」
「え!? ヘルマンのお父さんがじいちゃんの弟子?」
そんな話、聞いてないぞ!?
「はい、僕の家はお父さんが勇者様の下で働いた功績で準男爵になりました」
へ~あとでばあちゃんに聞いてみるか。
「なるほどね。でも、それならどうして習得出來ることを知っているのに諦めてるの?」
「魔力ですよ」
魔力?
「もしかして、魔力がないから諦めたとか?」
「そうです。僕には全く魔力が無いんです」
「そうなの?」
「はい。だから僕は諦めたのです」
「うん~」
どうフォローすればいいんだろう……。
困ったので鑑定してみる。
ヘルマン・カルーン Lv.1
年齢:8
種族:人族
職業:剣士見習い
力:6/6
魔力:1/1
力:8
速さ:7
運:20
屬:無
スキル
剣Lv.4 無屬魔法Lv.1
稱號
なし
ないけど……
「魔力が全く無いわけじゃないんだ」
あ、思わず口に出しちゃった。
「え!? どうしてわかるんですか?」
「えっと……なんとなく?」
「そうなんですか、でも……無いに等しいですよ」
「大丈夫。 しでも魔力があればどうにか出來るよ」
「そうなんですか?」
「そうだよ。とりあえず今日、學校が終わったら家に來てよ」
「え!? いいんですか?」
「うん。それじゃあよろしくね」
學校終わってからが楽しみだ。
ヘルマンを家に招待してからし時間が経ち
「これから新生歓迎パーティーがあるから會場に向かうぞ~」
先生に案されて、俺たちはパーティーの會場に向かった。
この學校、パーティー會場まであるのかよ……。
會場に到著すると、既に上級生達が來ていた。
「それじゃあ、他のクラスが到著したら生徒會長の話が始まるからそれまでし待ってろ」
それからしばらくして、會場に新生が揃った。
全員が揃ったことを確認した生徒會長は、初めの挨拶を始めた。
「新生の皆さん、初めての授業はどうだったでしょうか? このパーティーでは先輩達がたくさんいますので、これからの學校生活ついて聞きたいことを遠慮なく聞いてください。それでは皆さん、楽しみましょう」
こうして、パーティーは始まった。
パーティーが始まると、上級生達はシェリーの所に集まって來た。
自分より背の高い先輩に囲まれたシェリーは、何も出來ずに戸っていた。
本當、自分を売り込みたいのはわかるけど……これ、逆効果じゃないかな……。
そんなことを思いつつ、助けようかと思った時
「君達!今日はそういうのはやめようよ」
「か、會長!?」
そこには會長がいた。
「今日は1年生に楽しんで貰う為のパーティーなんだから、こういうことはダメだよ。皆、他の後輩たちと會話をしようか」
「は、はい」
會長に言われて、先輩たちはバラバラに散って行った。
俺は、一人殘されたシェリーの所に急いで駆け寄る。
「大丈夫?」
「う、うん」
シェリーは力なく頷いた。
「助けてあげられなくてごめんなさいシェリー」
リーナも來てくれた。
「気にしなくていいわ」
「すみません。先に僕が注意しておくべきでした」
會長が來たと思ったら、謝りに來てくれたようだ。
「いえ、こちらこそ助けてもらってありがとうございます」
シェリーも頭を下げた。
「とんでもございません……君は……確か、レオンス君だったかな?」
會長は、シェリーの橫にいた俺を見て名前を當てた。
「え? どうして僕の名前を?」
「あ、うん。それは……偶々學式で見かけてね。それと……フォースター家は有名だから」
なぜか、會長の歯切れが悪くなった。
そんな會話をしていると
『あれが無能だって噂のレオンス・フォースター?』
『そうみたいだね。無能のレオンスだよ』
『どうしてあんな奴が會長や姫様と仲良くしているんだ』
などなど、會長と會話している俺に聞こえるように周りの先輩達が口を始めた。
「き、君たち、何を言っているんだ!?」
會長が周りの先輩達に怒ろうとした。
ああ、そういうことか。
「気にしなくていいですよ。話の続きをお願いします」
一々気にしていても仕方がない。
「いいのか? それよりも話の続きか……」
「あ、レオ。ここにいたのね」
聲がした方向を見てみると姉ちゃんがいた。
「ね、姉ちゃん!? どうしたの?」
「弟の制服姿を見に來たのよ」
「制服姿?」
「そう。似合っているわね。ねえ、先輩?」
「う、うん。そうだね」
會長の歯切れがまた悪くなった。
それに、姉ちゃんの顔から目をそらしていた。
「あ~ そういうこと」
「な、なんだい!? レオ君?」
俺は會長の近づき
「會長、もしかして姉ちゃんのこと好きなんですか?」
と耳元でささやいてみた。
すると、會長は顔を赤くしながら
「そ、そんなことないよ!」
とわかりやすい反応をしてくれた。
SIDE:ヘレナ
「あなたがシェリアちゃんとリアーナちゃん?」
レオと先輩が楽しそうにしているので、私は二人に話しかけることにした。
「「は、はい」」
「可いわね……ニ人とも、レオのこと好きなの?」
「「え、えっと....」」
ニ人は顔を赤くしながら言いよどんだ。
うん~かわいい!
「本當、可いわね」
「「あ、ありがとうございます....」」
この後、レオは會長のことを、ヘレナはシェリーとリーナをからかっていた。
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