《狂的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執著〜》鳥籠から出るために⑤
様々なショップやレストランを始め、オフィスにホテル、屋外にイベントスペースや広大な緑地に館までが集っている、お灑落で洗練された複合都市。
そのシンボルであるタワー棟の一角にオフィスを構えているというのだから、さすがは今をときめくIT企業の経営者としか言い様がない。
けれどもそれだけではなかった。
なんと、施設にある、世界の名だたる賓客をも魅了するという、五つ星ホテルで有名な『インペリアル東京』のゲストルームを仮の住まいにしているというのだから、驚きすぎて、最早言葉も出ない。
因みに、兵藤とヤスは、極心會の構員であるらしく、IT企業にはまったく関與していないのだという。
今日は、極道組織である極心會の関連で優太郎に用があったために、構員であるふたりを護衛として伴っていたらしい。
兵藤は寡黙なのか、余り言葉を発することもなかったので、どういう話し口調なのかは知らない。けれどヤスの口調からして、確かにそうだろうなと、々失禮かもしれないが、かに納得したのだった。
駐車スペースに停車してすぐ、桜が尊の後に続いて降車した頃には、ちょうど夕暮れ時を迎えており、辺りはすっかり明るいオレンジに染まっている。
桜は、その様をノスタルジックだななどと思いつつ呑気に夕焼け空を眺めていた。そこに尊のやはり素っ気ない聲音が響き渡る。
「ヤス、後は頼む」
「へい。任せてください」
その聲に目を向けてみる。これから仕事のことで一時間ほどオフィスに戻る必要があるらしく、尊はヤスになにやら指示を出しているようだった。
夕焼けに照らされた尊の佇まいは、恐ろしく整っている容貌とスタイル抜群の長のせいか、とても様になっている。一枚の絵畫でも眺めているような錯覚に陥りそうだ。
なんというか、とても洗練されていて、大人の香も相まって、知らず視線が惹きつけられる。
ーーそばに居るときだって、微かに漂うふんわりとした甘い香りに、クラクラしたし。きっと、凄くにもモテるんだろうなぁ。
桜がにツキンと不可解な痛みをじつつも、その様子をぼんやりと見遣っていると、會話を終えた尊がこちらに背を向け、タワー棟のエントランスへと歩き出してしまった。
桜のことなどしも気にかけていないというように、一度も振り返らずに離れて行ってしまう。
途端に言いようのない寂しさがに込み上げる。
そんな風にじてしまう自分に戸うばかりだ。
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