《狂的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執著〜》それぞれの覚悟①
箱への新婚旅行からもうすぐ一月が経とうとしている。
初の相手が尊だったとわかり、お互いに想い合っていることもわかった。ずっと傍にいてくれるとも約束してくれた。
尊は、結婚してから相変わらずのスパダリぶりを発揮してくれてはいるが、一度も『好き』だとは言ってくれないままだ。
はじめは照れているだけだと思っていたけれど、なにか違う意図がある気がして、スッキリしない。
いずれは桜の元から離れていってしまうのではないかと、桜は気が抜けない日々を送っていた。
ハッピーフラワープロジェクトの監修としての仕事を始めてもうすぐ四ヶ月、ようやく慣れてきたところだ。
今や桜は『若き人華道家』として注目を集めるまでになっていた。
そのため一月前と変わらず多忙を極めているが、尊の配慮によりスケジュール管理をしてくれている樹里のおで、仕事の方も滯りなくすことができている。
だが今年の梅雨は一どこへ行ってしまったのだろうかと思うほど雨の日もなかったし、八月にってからはうだるような猛暑が続いているのもあり、近頃の桜はいささか夏バテ気味だった。
尊と樹里との関係に関しては、樹里と近で接しているうち、その懸念もしずつ薄れつつあった。
樹里はショートカットのよく似合うスレンダー人という見かけ同様、とてもサバサバした格で面倒見もよく、姉質で、今では桜のことを『桜ちゃん』と呼び、妹のように可がってくれている。
言葉では上手く表現できないが、樹里には、さすがは極道組織・極心會の會長である櫂の娘だなと思わせるなにかがあった。
そういう意味では、『尊の妻に相応しいのは樹里のようななんだろうな』なんて思ってしまうこともあったが、それはどうしようもないと、幾度となく自分に言い聞かせてきた。
この日も朝から気溫が高く、気象予報では、今年一番の夏日になりそうなので、水分補給と調管理には注意が必要だと報じられていた。
いつもの桜なら樹里の気遣いに素直に応じていたのだが、この日はどうもいつもと違っていた。
「桜ちゃん。今日はお弁當にもあんまり手をつけてなかったし、なんだか顔も悪いようだけど、大丈夫?」
「……あっ、はい。ただの夏バテなんで大丈夫ですよ」
「でも、最近ずっとそうよね。今のところ撮影も順調だし、ちょっと休憩挾んだ方がよさそうね」
「いえ、本當に大丈夫ですから」
「本當に?」
「はい!」
ただの夏バテで樹里に余計な心配をかけたくない。という気持ちと、樹里に無意識に抱いていた対抗意識から桜はつまらない意地を張ってしまったのだろうと思う。
もしかすると桜にこれ以上無理をさせないための、からのサインだったのかもしれない。
その日の夕刻。撮影を終えた桜が樹里に伴われて控え室に戻ろうとしていた道中。控え室まであと二メートルほどというところで突然グニャリと視界が揺らいだ。
ーーあれ? 目が回る。
そう思ったときには強烈な目眩に見舞われ、桜はそのまま意識を手放してしまう。
「ちょっと桜ちゃんッ!? 大丈夫!? ヒサ、早く救急車。ヤスは至急尊に連絡してッ」
周辺には、桜の異変に気づいた樹里がし離れたところで待機していたヤスとヒサらに指示を飛ばす大きな聲がやけに鮮明に響き渡っていた。
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