《世界最強が転生時にさらに強くなったそうです》お禮なんか、いりませんよ!
俺は今、王都から離れた街へ來ている。
なぜかと言うと、イリスがこの町なら、いい本がいっぱいあると教えてくれたからだ。
俺は、もっともっと強くならなくちゃいけない。今の俺には、絶対に守らなくちゃいけない人たちがいるからだ。
俺は、自分の力に慢心などしない。もっともっと高みへ上っていく。
そのために、新たなスキルや魔法が必要なのだ。
ちなみに今日は、俺一人で來ている。
みんな來たがっていたけど、本を探したあとは、それを試す修行をしなくちゃいけないから、もしもの事がないように今日は、一人で來たのだ。
この埋め合わせは、いつかしよう。
(イリス、どこの本屋にいい本が売っているんだ?)
(もう見えてますよ。あのし、古びている本屋さんがそうです。)
イリスの言った通り、その本屋は、だいぶ古びている。たぶん、地震がしでも起きたら壊れてしまいそうなほどボロいのだ。
俺は、その本屋にると、中は、外よりも汚かった。
これは、予想以上だな。
(で、イリス、どの本がそうなんだ?)
(えーっとですね、あ!ありました!今の本棚の3段目の右端にあります!)
イリスが言った本を取ると、それは、スキルについて書かれた本だった。
(これでいいのか?)
(はい!それです!)
この本であっているようなので、俺は、その本を買い、さっさと本屋を出た。
よし!さっそく見よう!
どこで見ようかな~。
そう考えていると、丁度いいところに喫茶店があった。
この喫茶店で読もう。
喫茶店にったら、なにかすごい騒がしかった。
「おい!早く金を出せ!!」
なんと!強盜がっていたのだ。
こんな異世界でも強盜っいるんだな。
っと、いけない。早く助けないとな。店の中には、まだ人が結構いるし。でも、みんな、腕と足が拘束されているな。
「あの、ちょっといいですか。」
「あ!なんだ、てめぇ!なんで、縛られていないんだよ!おい!お前ら、どうなってやがる!」
「す、すみません、リーダー、ですが、そいつ今、店にってきたので。」
「そんなことは、どうでもいいんだよ!早く縛れ!」
「はい!」
なんか、手下みたいなやつが俺を抑えようとしている。
「おい!怪我したくなきゃ、さっさと縛られな!」
そう言って、俺に襲いかかってきた。
だが、そのきは、とてつもないくらい遅かった。
俺は、襲いかかってきた所を、腹にパンチを食らわせた。そしたら、その強盜は、胃を吐きながら、うずくまった。ちょっと、やりすぎたかな。
(いいえ、マスター、相手は、強盜なのですよ。そんな者は、もっと懲らしめてもいいくらいです!)
(そうだよな、分かった。)
「て、てめぇ、図に乗るなよ!」
そう言って、手下全員で俺を襲ってきた。
「しゃらくせぇ!!」
俺は、一瞬で手下共の腹にパンチを食らわせた。當然手加減は、してあるけどね。
そして、とうとう1人になった強盜のリーダーが、人質を使いやがった。
「お、おい!貴様!この娘を解放してしければ、地に膝をつけ!」
はぁ、最低な野郎だな。人質に取っている娘は、もう、恐怖で泣いているじゃないか。
俺は、相手が見えないくらいの速さでき、手下たちよりもし気からを込めて腹を毆ってやった。
「なっ!」
その強盜は、人質を離し、腹を抱えて倒れた。
その瞬間、街の衛兵がってきて、盜賊を拘束し、人質たちを解放していた。
俺は、人質にされていた娘に聲をかけてやった。
「もう、大丈夫だよ。」
そう言うと、その娘は、泣きながら俺に抱きついてきた。
「う~、ひっく、こ、怖かったです、ひっく、助けてくれて、ひっく、ありがとうございました~。」
その娘は、泣きながら俺にお禮を言ってきた。
「ほら、これで顔を拭きな。」
そう言って、俺は、ハンカチを渡してやった。
「ひっく、ありがとうございます。」
その娘は、ハンカチで顔を拭くとまた、お禮を言ってきた。
「本當に助けてもらいありがとうございました!」
「いいや、當然のことをしただけだから。」
「あ、あの!お禮をさせてもらえませんか?」
「いや、別にお禮なんかいらないよ。」
「それでは、私が嫌なのです!ですから、なにか、お禮をしたいのです。」
「う~ん、そう言われてもな。」
「それでは、私の家へ來てください!」
「君の家?」
「はい!私は、貴族なのでしは、お禮もできます!」
う~ん、ここまで言ってくれるのだ。ここで斷ったら、彼の方が嫌な思いになってしまうだろう。
「分かった、なら、お邪魔させてもらうよ。」
「ありがとうございます!」
お禮を言うのって俺じゃないのかな?まぁ、いいか。
「あ!ねぇ、君名前を教えて貰ってもいいかな?」
「あ!そうでしたね。私は、オリビア・フーデル、フーデル伯爵の長です。」
「俺は、鳴上 真だ。よろしくな、オリビア。」
「はい!こちらこそよろしくお願いします。シン君!」
それよりも、さっきは、すごい泣いていて顔がグシャグシャだったから分からなかったけど、今見てみると、とても綺麗な人だ。髪は、クルルよりも、し淡い水だ。そして、は、シルフィと同じくらいかな。
「それでは、行きましょうか。」
「ああ、そうだな。」
そして俺らは、數分歩き、オリビアの住んでいる屋敷についた。
結構大きいが、今、俺が住んでいるグレイさんの屋敷に比べると結構小さい。
まぁ、グレイさんは、王族だからな。當然だろう。
「シン君、ってください。」
オリビアは、そう言って玄関のドアを開けた。
「お邪魔します。」
そう言って俺は、中にった。
「あ!オリビア様!大丈夫でしたか!?オリビア様の行かれた喫茶店で強盜が起きたと聞いたのですごい心配しました!」
中には、メイドらしき人がいて、オリビアの姿を確認すると、すごい心配した顔でこちらに詰め寄ってきた。
「リン!落ち著いて!私は、大丈夫だから!」
「そうですか、良かったです。ん、ところでその方は?」
リンさんという方は、オリビアが無事だと聞いて心の底からホッとしていた。そして、ようやく俺の存在に気づいたのだ。
「リン、この方が私を強盜から助けてくれたのよ。名前は、シン君って言うの。」
「どうも、鳴上 真です。」
「あなたが、オリビア様を助けてくださいましたのですね。本當にありがとうございます!」
「いえいえ、當然のことをしたまでですから。」
「ところで、リン。お父様は、いる?」
「はい、いますよ。今は、リビングにいると思います。」
「分かった、ありがとう。シン君、リビングは、こちらです。」
そう言って、オリビアは、俺を導し、リビングまで連れていってくれた。
そして、リビングにつくと、オリビアの父は、さっきのリンさんと同じように詰め寄ってきた。
「お父様!私は、大丈夫です!この方が、私を助けてくださいましたので!」
「君が助けてくれたのか!」
そう言って、オリビアの父は、俺の手を握り、泣きながら、「ありがとう」と連呼してきた。
「お父様!落ち著いてください!」
「お、おう、そうだな。私は、カルロス・フーデルだ。君の名前は、なんというのかね?」
「俺は、鳴上 真です。」
「シンか、分かった。娘を助けてくれてありがとう。禮は、何がいい?」
「いえ、別にお禮なんかいりませんよ。俺は、オリビアがどうしても來てしいというので來ただけで、お禮をもらいに來たわけでは、ございません!」
「そうは言っても、こちらとも面子というものがある。なんか、貰っては、くれないか?」
そんなことを言われても、困る。今は、別にしいものなどないのだから。
(マスター、ここにある本を貰いましょう!)
(ん?本を?)
(はい!ここの本は、先程購された本に載っていないスキルがあります!ぜひ、貰っておきましょう!)
(分かった。)
「それでは、本をもらえませんか?」
「本か?どんな本がいい?」
「えーっと、……あ!あそこにある本がしいです!」
俺が、指さしたところには、本が多く重なられており、それを紐で結んでいた。
「ん?あの本か?あの本は、もう処分する予定だったのだが、あれでいいのか?」
「あの本の中にある、ひとつの本がしいのです!」
「ひとつの本?おい、あの本の束を持ってきてくれ。」
そう言って、カルロスさんは、使用人を使ってその本の束を持ってこさせた。
「で、どの本だ?」
「あ!それです!そのスキルについて書かれている本です!」
「これか?変な本が好きなんだな。」
そう言って、カルロスさんは、俺にその本を渡してくれた。
「ありがとうございます!」
「もともと、処分する本だったからな。ん~、それが禮とは、認められんなあ。よし!シン!今日は、うちに泊まっていけ!」
「え!?さすがにそこまでは、できませんよ!」
「いいから、いいから、気にすんな!」
もし、俺が帰らないと知ったらシルフィが、また怒るかもしれないな。あの初依頼をこなした後のお説教なんて、ほんとやばかったからな。
「シン君!泊まっていってください!」
うっ!オリビアの瞳がキラキラとしている。これは、また、斷れないパターンだな。仕方ない、腹をくくるか!
「分かりました。それでは、1日お世話になります!」
「よし!決まりだな!リン!今日は、ご馳走を作ってくれ!」
「かしこまりました。」
そう言って、リンさんは、キッチンへと向かった。
「あの、家に連絡してもよろしいですか?連絡なしで帰らなかったら心配すると思うので。」
「分かった。それなら、家の通信気を使ってくれ。」
「ありがとうございます。」
そう言って、俺は、王都にある屋敷に連絡をした。連絡にでたのは、エルベルトさんだったから、すぐに了承をしてくれた。でも、エルベルトさんと話している最中、後からシルフィの聲が聞こえて、すごい心配しているようだった。
明日、お土産買って帰ろう。
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