《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》484話 瞳の奧に

朝起きて窓から外を見てみる。

朝日が綺麗な緑を照らしている。

昨日だけでだいぶ緑が増えたものだ。

「うん、やっぱりこっちの方が気分的にいいな。」

朝見るのが荒れた土地より朝日に照らされた緑だとなんだか気分が上がるもんだ。

さて、いつもより早く起きちゃったし二度寢する気にもなれないから木の様子も気になるし散歩でもしていこうかな。

俺は、そう思い部屋著から著替えて外へ向かった。

その途中、ミラと廊下で出會った。

「竜斗、おはようございます。こんな朝早くからどこか行かれるのですか?」

そう聞くミラの言葉は優しいものだったがミラの目は完全に俺がまた何かしないか疑っているような目だった。

俺、そんなに毎回なにかしてる………な。

「たまたま朝早く起きたから木に何か起こってないかの確認をしに散歩に行くだけだよ。」

「そういうことですか。……なら、私も同行してもいいでしょうか?」

「ああ、いいよ。なにか準備することある?」

「いえ、大丈夫です。」

「そっか。それじゃ、早速行こっか。」

俺とミラは、一緒に王城から出て行った。

「そういえば急にこんなに木を生やしてミルド様たち、怒ってなかった?」

「そんなことありませんよ。だいぶ驚いてはいましたが私から説明しておいたので問題ないです。」

「それならよかった。なんの許可もなくこんなことしちゃったから怒らせたらどうしようかと思ってたんだ。」

「ふふっ、気にしすぎですよ。私たちの星のためにしていただいたんですから怒る理由なんて何もありません。」

「そっか。それじゃ、これからも頑張ろうかな。」

「私にもできることがあれば遠慮せずに言ってくださいね。何でもしますから。」

「ありがとう、期待してるな。」

「はい、任せてください。」

そんな會話をしつつ俺たちは、散歩を続ける。

「すぅ〜………はぁ〜………」

その途中、ミラは急に立ち止まり深呼吸をした。

「ん?どうかした?」

「いえ、やっぱり緑があると空気が味しくじるなと思いまして。堪能してました。」

「あ〜、確かにそれはあるかもな。俺もこっちの方がだいぶ落ち著く気がする。」

「ふふっ、ですねぇ〜。」

俺たちは、クスクスと笑い合いその場で深呼吸を數回繰り返した。

そうしてる時間は本當に無心になれた気がした。

まるで空間魔法で作った何も無い空間で1人いる時みたいだった。

「…………うん、だいぶリフレッシュ出來たな。ミラの方はどうだ?」

「はい、私も大丈夫です。」

「それじゃ、そろそろ戻ろうか。木にも何も異変はなかったからな。」

「そうですね。………今度、避難者の皆さんにもここに連れてきたいです。」

「ああ、そうだな。もうし落ち著いてから。」

「はい。」

ミラのその瞳にはしの悲しさが殘った。だが、その次に見せた瞳は避難者のみんなをここに連れてきてみんなが楽しんでいるような風景を描いた期待の瞳をしていた。

その後、俺たちは王城へと帰り手洗いうがいをしてから食堂へ行った。

その事を瑠璃さんに話すと「私もってよぉ〜」と、し拗ねていた。

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