《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》488話 出來ること
瑠璃さんを俺の空間魔法で作った空間の中にれてから約1時間が過ぎた。
あの空間の中では、1分が1時間だから今は60時間が過ぎていた。
瑠璃さんの時間で言うともう3日目だ。まだ出てこないとなるとよっぽど丁寧に作っているんだな。
…………ちょっと不安になってきたな。
俺にみたいに集中しすぎてご飯を食べることを忘れて意識を失っているとか。
大丈夫かな?
(大丈夫ですよ。私がちゃんと見守っていますから。)
おっ、マジか。さすがナビ!頼りになる!
(マスターの補助をするのが私の役目ですからね。)
本當にいつも助かってるよ。もし、ナビがいなかったら多分どっかで俺、死んでたと思う。
(いえいえ、お禮を言われるほどでは。まず、マスターが私を作ってくださらなければ私は、こうやって意志を持って行することなんてなかったんですから。私こそ、謝しています。マスター、私を作ってくれて。)
ああ、これからもよろしくな。
(ふふっ、はい。)
ナビとそう話し終わった時、俺の部屋のドアがノックされた。
「はい、空いてますよ。」
俺がそう返事をするとガチャっとドアが開けられる。
俺は、誰だろうと思ってドアの方に顔を出すとそこに居たのはし顔が強ばっているミラだった。
「ミラか。どうかしたのか?」
「い、いえ、その……1人でいるとし落ち著かなくて。誰かと話しをしようと思って來たんですが………大丈夫ですか?」
「ああ、俺も暇だったからむしろありがたいくらいだよ。」
「それなら良かったです。上がってもいいですか?」
「ああ、いいよ。」
俺は、ミラを椅子に座らせてお茶の準備をする。
「だいぶ張してるね。」
「見てわかるほどですか?」
「ああ、俺が分かるんだからきっとみんなも気づくんじゃないかな?」
「うぅ、そうですね。」
自然に俺が鈍って言われてしまったような。まぁ、俺が言い出したことだけど。
「竜斗は、張しないんですね。」
「俺だって張くらいするよ。でも、今回はフリルさんだからね。フリルさんは、俺のことを家族だって言ってくれたからな。家族に會うのに張はあんまりしないよ。」
「家族………ですか。」
ミラは、し申し訳なさそうな表をした。
家族という単語に俺は、フリルさんのような嬉しい思い出もあれば思い出したくないような思い出もあるからだ。
確かに家族という単語を言うだけで苦い思い出も蘇ってくる。
でも……
「俺は今、幸せだよ。」
を張ってそう言える。
「………それは良かったです。」
俺の言葉を聞いたミラは、ホッと安堵の息をらした。
「はい、お茶。」
俺は、準備できたお茶をミラに差し出す。
「あ、ありがとうございます。」
「どういたしまして。あ、そういえば聞きたいことがあったんだけど聞いていいかな?」
「はい、大丈夫ですよ。竜斗にならある程度のことは話します。」
「ありがとう。ミラってフリルさんと昔は仲がよかったんだよね?」
「はい、そうですね。私が小さい時、あそこの星に行ってはよく遊んでくれましたから。」
ミラは、過去のことを思い出すように目を細める。
「………また、そんな風にはフリルさんと仲良くなりたい?」
「それは…………もちろんです。でも、きっとフリルさんは、私のことをもう………」
「嫌いになんてなってないよ。」
俺は、ミラの言葉を遮ってそう言った。
「え?」
ミラは、急な俺の言葉に理解が追いつかず目を點にしてしまう。
「フリルさんは、ミラのこと、嫌いになんてなってない。」
その事を直接聞いた訳では無い。でも、ミラの話をしているフリルさんの表は俺らに向けられる暖かな表だった。
「………だから、ミラ、フリルさんとちゃんと話すんだぞ?」
「は、はい。分かってます。」
まだ不安な表が殘っているがしは安心できたかな?
俺ができるのはほんのしだけ不安要素を取り除くだけだ。
でも、それでも誰かの役に立てるのならそれでいいと思ってる。まず俺がそんな大それたことが出來る人間とは思っていないから。
「……頑張ろうな。」
「はい。」
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