《転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~》第十七話 説明
謁見が終わり、ガルムとカインは王都にあるガルムの別宅へ戻ってきた。
屋敷にはサラやレイネが待っていた。
「待たせたな二人共。これから話しておきたいことがある」
一緒に歩いているカインは疲れた表だった。
応接室に家族が揃う。今は執事のセバスもメイドのシルビアもいない。
部屋にいるのは、ガルム、サラ、レイネ、カインの四人だけだ。
「まずはカインが敘爵された。本日の謁見にて男爵となった。あと屋敷と金が褒としてとらされた」
「まぁすごい!王様を助けたのがそこまで評価されたのねっ!」
「カインくんすごーい!これで人しても安心だねっ」
喜ぶサラとレイネであったが、ガルムの次の言葉で凍りついた。
「これが問題だ。まだ極だが、カインがテレスティア王殿下とシルク嬢の婚約者となることが決定した」
カインが下を向きながらピクっとした。
「どういうことかしらカインくん」
レイネから冷たい聲がかかる。
「どうやら二人とも、カインが助けた武勇を見ておりそのまま惚れてしまったらしい。これは陛下もエリック公爵もすでに認めている。変えられることではない」
「いつかは結婚するんだから、早く決まったってことだけよね。それにしてもあの二人とはねぇ」
レイネとは別にサラはご機嫌だ。自分の腹を痛めて産んだカインが敘爵され獨立したのだ。しかも王家と公爵家からの婚約者が決定しているという。母親としては嬉しいらしい。
「馬車で何かあったのかしら」
サラの何気ない一言で、カインはピクっとした。
「宿の部屋が一緒だったのは知っているとは思うが、馬車でカインは両手に花狀態でいたらしい。二人と腕を組みながら王都まできたそうだ。それを王と公爵より指摘されてな、未婚のがそこまでしたのだ、他にはもう嫁にだせないから引き取るようにとのことだ」
ガルムは続けて言う。
「そこでカインは了承してしまったものでな、當分は公表することはないと思うが一応婚約者として決まったということだ。私はその前に陛下に呼ばれて「お前の息子はスケコマシか!?」とか責められたぞ」
レイネは相変わらず不貞腐れている。
「ただ、お披目會が終わってから、領地に戻る予定だったがカインは屋敷を領されたことで、落ち著いたらそこに移ることとなる。王都にいることになるからレイネはいつでも會えるぞ」
その一言でレイネはご機嫌となる。
「いつでもカインくんに會えるってことなのね!それならご機嫌直してあげる」
「それでだ、カイン、その強さはなんだ?家庭教師をつけたといっても最初はレベル1だったろ?オーク三十も倒すとは信じられないのだが」
カインが冷や汗を流す。
「カインのステータスを見せることはできるか?どれくらいレベルを上げたんだ?」
さすがの家族でも今のステータスをそのまま出すわけにもいかない。
「すいません父上、今はステータスを見せることができません。ただ、加護の影響で人より大幅な上昇率だと思います。たしかに一人でこっそり狩りをしたこともあります」
ガルムに向かって頭を下げる。
「まぁ良い。今日は々とありすぎたからの。夕飯時にはマリアやジン、アレクを紹介しよう。まだカインはみんなと會ったことがないだろう?」
「そうですね。ジン兄様やアレク兄様はずっと王都にいらっしゃったので初めてです」
「そうよね~。私だって小さい時に會った記憶しかないもの」
「夕飯までゆっくりするといい。部屋に案させる」
王都のシルフォード家のメイドに連れられて、部屋に案される。
ベッドに飛び込み天井を見上げる。
「さすがにこのステータス見せるわけにもいかないよなー」
『ステータス』
【名前】カイン・フォン・シルフォード
【種族】人間族 【別】男 【年齢】五歳
【稱號】辺境伯家三男 転生者 神の使徒 魔の森の天敵 自然破壊者
【レベル】248
【力】3,692,240/3,692,240
【魔力】82,639,240/82,639,240
【能力】SSS
ー筋力 SSS
ー力 SSS
ー知力 SSS
ー敏速 SSS
ー魔法行使力 SSS
【魔法】
創造魔法Lv.10
火魔法Lv.10
風魔法Lv.10
水魔法Lv.10
土魔法Lv.10
魔法Lv.10
闇魔法Lv.10
時空魔法Lv.10
生活魔法
複合魔法
【スキル】
鑑定Lv.10
アイテムボックスLv.10
武Lv.10
Lv.10
理耐Lv.10
魔法耐Lv.10
【加護】
創造神の加護Lv.10
生命神の加護Lv.10
魔法神の加護Lv.10
大地神の加護Lv.10
武神の加護Lv.10
技能神の加護Lv.10
商業神の加護Lv.10
どこから見てもやりすぎたじだ。
隠蔽で隠しているが、父上含め疑われてる。そのうち誤魔化すのも難しくなるだろう。
人まで隠しておけばいいと思ってたけど無理そうだな。
今度、教會に行って神様たちと相談してみよう。
部屋がノックされる。
「そろそろ夕飯の時間になります。マリア様、ジン様、アレク様もおかえりになってます」
シルビアが呼びにきてくれた。
「うん。わかった。行くよ」
起き上がり部屋を出て食堂へ向かう。
食堂にはまだサラとレイネしかいなかった。
し時間が経ち、ガルム、第一夫人のマリア、長男のジン、次男のアレクがってきた。
「カインは初めてだな。長男のジンと次男のアレクだ」
ガルムが紹介してくれる。
「ジンだ。學校では四年になるよ。赤ちゃんの時に會ったのが最後だったから大きくなったね」
「アレクだよ。學校では二年になる。カインのことは々と聴いてるよ。これからよろしくね」
二人とも笑顔で答えてくれる。
「カインです。しの間ですがこちらでお世話になります」
食事をしながら、今回敘勲されたこと、屋敷が與えられたことが伝えられた。五歳で敘勲されるなんてありえないことなのでみんな驚いていた。さすがに婚約のことは黙っていた。王家、公爵家が関係することなのでまだ言えない。
「じゃぁカインは屋敷が與えられたらそちらに住むのかな?」
「その予定です。人の手配も王家からしてもらえるとのことで」
「近くだったらすぐ會えるから安心だね」
こうして初めて家族全員が集まって食事をしたのだった。
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