《ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&長チート&ハーレムで世界最強の聖剣使いにり上がる語~》5章14話 最高評議會で、次の戦いの幕開けが――
國立グーテランド七星団學院――。
その最高評議會。
そこで今、1つの議題が話し合われていた。
即ち、ロイ・グロー・リィ・テイル・フェイト・ヴィ・レイクのクラスを、『ナイト』から『ロードナイト』に上げるか否か。
これについては早々に決まった。
答えは、上げる、だ。
そして會議は次の議題へ。
即ち、ロイ・グロー・リィ・テイル・フェイト・ヴィ・レイクを、『ロードナイト』から『ルーンナイト』に上げるか否か。
これについては1つ前の議題よりも慎重に話し合われた。
いきなり2つも上に昇進させていいのか?
いきなり2つも上に昇進させるのは、なかなかない事例ではないのか?
ロイについては、ケース・バイ・ケースで例外でもいいのではないか?
例外をあまり積極的に作るのはよろしくないのではないか?
しかしそれに見合った功績を殘しているのではないか?
議會は混迷を極める。
その様子を、一番奧の席で見守っている2人組がいた。
エルヴィスとアリシアである。
通常ならば、王室直屬の特務十二星座部隊がここに混じるなんてありえない。分がどうこうという問題ではなく、仮に居座ってもなにもすることがないからだ。
クラス昇進試験は國が運営しているが、実施は各々の學院で行われる。
仮にロイがこの場にいたら、(英語検定や漢字検定みたいなモノかな?)なんて思うだろう。
要するに、2人はロイのクラスに関することが話し合われると小耳に挾んで、野次馬のつもりでやってきたのである。
それはさておき、1人の男がエルヴィスとアリシアに伺う。
「ロイ・グロー・リィ・テイル・フェイト・ヴィ・レイクの扱い、エルヴィス様とアリシア様ならば、いかようにございますか?」
「あらあら、うふふ。ですってよ、エルヴィスさん?」
「オレにこの議題の答えの決定権はない。あくまでも參考程度に留めてほしい」
一拍、間を置くエルヴィス。
そして――、
「オレは気にったヤツには、強くなってほしいからこそ、厳しくするタイプなんだ」
「と、仰いますと?」
「――、この學院には、もう1人、聖剣使いが在籍していたな」
「っ、まさか……」
「そいつと戦わせて、ロイが勝てばロイはルーンナイト、負ければロードナイトのまま。それでいこう」
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