《ノアの弱小PMC—アナログ元年兵がハイテク都市の最兇生兵と働いたら》70話-背に乗る守り神
態度こそ問題なさげに裝ってはいるが調子の悪さが挙に出ている。
それも致し方はないだろう。
どれ程の時間かはわからないが、おそらく相當な時間無抵抗のまま嬲られ続けていたのだから。
「仕方ないな……ほら、背負ってやるから來い」
「え、え?  どうすればいいのぉ?」
背中を見せて屈んだ雛樹に対し、何故か大きく揺しあわあわしだすガーネット。
「たまに飛びついてくるだろ。その要領で來ればいいんだよ。運んでやるから俺の気が変わらないうちに早くしろ」
「なんか恥ずかしいんだけどぉ……」
「お前やっぱり最近変だな。歩けるならいいんだぞ」
「乗る、乗るからちょっと深呼吸させてぇ」
俺はいつまで屈んでればいいんだと小さくため息をつく雛樹を橫目に、ガーネットは高鳴る心臓を抑えるように軽く握った右手をの谷間に埋めさせて2回ほど深呼吸をした。
そして……。
「……いくわよぅ」
「ん」
おずおずと雛樹の背中に覆い被さるようにしてを預けた。
預けたが、何故かが雛樹の背中に當たらないようし上半は起こしてある。
「そら行くぞ。変にしがみつかなくていいから自然にしてろ」
「ん……」
立ち上がる際、自分のお付近に回ってきた雛樹の手に揺しながらガーネットは返事した。
自分でも何故こんなに揺しているのか全くわからない。
思考も視界もぐるぐるする。
「腳! 腕! しがみつかなくていいって言ったろ!死ぬわ!」
「ど、どうすればいいのよぅ」
「力抜いて背中にもたれてくれ。余計な力がってると持ちづらいんだよ」
「こ、こぉすればいいんでしょぉ、こうすればぁ……」
ガーネットは意を決して上半をぴったりと雛樹の背中に預けることに。
必然的にハリと弾力のあるが潰れ、形を変えながら押し付けられる。
(なんでこんなに恥ずかしいのよぅ……)
ガーネットは頰を紅させ……、さらにはを預ける雛樹の鼓をじてさらに顔を赤くほてらせた。
(しどぉだって張してるくせにぃ。バレバレなんだからぁ)
腕を雛樹の首に回して自分のをある程度固定し、ボソリと呟く。
「心臓の音早ぁい」
「……。疲れてる中荷を持って歩いたらこうなる。當たり前だろ」
「どぉだか」
「…………」
しばらくこつこつと雛樹の足音だけ響く格納庫。その靜寂をあらかた堪能した後ガーネットは言う。
「すっけべぇ」
「……落とすぞ」
「その前にしどぉを落とすわよぉ」
にひひといたずらに笑いながら、ガーネットは雛樹の首に回している腕に優しく力を込めた。
「はいはい……バカやってないでさっさと帰るぞ。デブリーフィングもあるしな。急がないと」
「しどぉ真面目ぇ」
「今回の件で隨分引っかかることが増えたからな。さっさと整理する必要がある」
「……そうねぇ。あたしが読み取った6年後のしどぉのことも話さないとだしぃ。どうするぅ?それ、あたしとしどぉだけのにするぅ?」
ガーネットのその問いかけに対し、雛樹はしばらく考え込んだ後……。
「報の容次第だとしか。話すのは先に俺に頼む。他に共有する報かどうかは俺が判斷するから」
「かしこまりぃ」
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