《學生騎士と語《パンドラボックス》》第10話 チームプレイ
「中々良い攻撃だったぞ。相手の不意を突くのは戦闘の基本だ。そこは褒めてやろう」
赤月はそう言いながらゆっくりと歩いて來る。やはり防がれていたか。
「だが、次は無いぞ!」
そう言うと、赤月の威圧はさっきのよりもより激しくなる。
間近にいるだけで足や手の震えが止まらない ︎さっきのがウォーミングアップって所か?
『亜紀斗。あいつ、さっきよりも強くなるぞ ︎気〜引き締めろ!』
「ああ。月野!あいつは俺達の想像してるよりも速くて強くなるぞ!気を引き締めて行くぞ!」
「言われなくとも!」
「威勢だけは良いな。だが、威勢だけでは何も出來んぞ!」
「來るぞ!」
「はい!」
亜紀斗と蛍は腰を低く落とし、防制にる。
赤月は接近戦では強い。恐らく俺一人では絶対に敵わない。だが、二人係なら行ける ︎
赤月の拳はさっきよりも速く、そして鋭く飛んで來る。
片方は絶対に當たる。どっちに力をれる。
亜紀斗はカウンターを狙い、赤月の攻撃を観察する。それは蛍も同じであった。
が、攻撃は二人同時に當たる。
噓だろ!?まさかの同時攻撃 ︎そして赤月の攻撃はそれだけではなかった。
赤月の攻撃をくらい、一瞬だけ地面から足が浮くつぎの瞬間、赤月の蹴りが亜紀斗と蛍の顔にる。
が、ギリギリで刀で防ぎダメージが軽減される。その代わりに、亜紀斗のクロ助は真っ二つに折れる。
「そんなの有りかよ!?」
亜紀斗はなんとか地面に倒れずにその場に立ち殘る。
蹴りのダメージを軽減出來たのは良かったものの、代償がデカイ。が、その代わりに戦えなくなった亜紀斗を無視して赤月は蛍と戦する。
武を持たない俺に攻撃する意味は無いって事か?それは良かった。今攻撃されたらもう防ぎようが無い。
「クロ助大丈夫か?」
『大丈夫な訳ないだろ。蹴りで俺の刃を折るなんてなんて奴だ!』
なくともクロ助はもうこの戦いには參加出來ないだろう。
『こうなったら出し惜しみしてる場合じゃないな』
「何か策でもあるのか!」
『あるぜ。乗るか乗らないかはお前の判斷に任せる』
「乗るに決まってるだろ!」
『そう言うと思ってたぜ!じゃあお前の持ってる魔力を全部俺に注げ!』
「わかった。じゃあけ取れよ俺の全魔力!」
「作戦が丸聞こえだ」
『何!?』
赤月は今、蛍を相手にしてるはずだが ︎亜紀斗は蛍の方を見るが、蛍は地面に背を付けている。
クソ ︎もうやられたか。こうなったら、
亜紀斗はクロ助に魔力を注ぐのを辭め、クロ助を腰に納め、拳を構える。
「何のつもりだ!?」
「は結構得意何だよ!」」
「この私にで挑むつもりか!?」
たしかに。赤月にです挑めば確実にやられる。どちらにせよ不利な狀況だ。だからこそ勝負は面白い ︎
「命知らずの奴は死ぬぞ!」
「命知らずで結構!命を賭ける事が出來るのは、信頼した仲間がいるからだ!」
「この時を待ってた!」
亜紀斗に毆り掛かろうとした瞬間、赤月の後ろに蛍の姿が現れる。
「何!?」
「あんたがどんだけ強かろうが関係ない!俺はただ、仲間を信じる!」
「これで終わりです!」
縦に振り下ろされる蛍の太刀は赤月の肩に見事當たる。
「グッ!」
赤月は急いで亜紀斗と蛍から距離を取る。
「赤月!?」
レイラに集中していた神咲が初めてレイラから目を離した。
「やっぱり凄いな。亜紀斗や月野さんが頑張ってるんだ。僕も一撃ぐらいれてやる!はぁぁぁぁ!」
そして、レイラの放った一撃は見事神咲の脇腹にあたる。
「クッ!やられた!」
神咲は急いでレイラから距離を取る。そして、赤月の元へ近づく。
「やっぱりやるわね〜自分の教え子だからし油斷したわね」
「そうだな。こればかりはどうしようもない深傷だな」
赤月は片腕を負傷。殘っている腕だけではあの二人を相手にするのは不可能。そして、神咲もまた脇腹を負傷している。そこまで深くないが、レイラの速さを前にしてはし武が悪い。
「こっちもそろそろやる?」
「そうだな。相手に取って不足無しだ」
そう言うと赤月は亜紀斗達にこう言い放つ。
「貴様ら、死にたくないなら全力で來い」
「先生達ちょっと本気になるからね。さぁ〜さっさとかかって來いや ︎」
すると、さっきまでの威圧が噓見たいにデカく、そしてさらに激しくなる。それと神咲の口調も変わる。
「ここに來て本気かよ。てことはさっきまで本気じゃなかったって事か?」
「そう見たいだね。こっちはボロボロだよって二人よりかマシか」
「そうですね。多分月影さんは次の一撃で終わるでしょう。私も後二か三撃で終わりそうですけど」
「そうか。まあそれくらいあれば十分だ ︎」
『おい亜紀斗。俺も忘れんなよ?』
クロ助。悪い忘れてた。
『それよりもあいつらさっきよりも強くなるって事だが、多分お前らの目では追えない速さになるだろう』
「そうか。お前らよく聞け。あの二人はもう俺達の目では追えないくらい速くなると思う」
「噓でしょ!?」
「それはまずいですね」
『だからお前らには特別プライスであいつらのきを見れるように能力を上昇させてやるよ』
「出來るのかそんな事?」
『任せろよ相棒』
いつの間にか相棒扱いかよ。
『技能アップ三段階とべ』
「何で!?」
『良いからべ!』
「ああもうわかったよ ︎技能アップ三段階!」
すると、三人のに異変が起こる。
「これは…!?」
「が軽い!」
「力が溢れてくるな!?」
『テメェらのステータスを底上げしたぜ。なくともあいつらと同じぐらいかそれ以上の力をやった』
「それは凄いな」
『ただし、一時的なものだ。永遠に続かない。効果は個人差はあるが持って十分だ。良いなそれまでにはこの戦闘を終わらせろ!』
十分。かなり短いな。それまでに何としても決著を付ける ︎
「ああ。二人ともよく聞け」
「何?」
「何ですか?」
「この力は一時的に上げたものだからは永遠には続かない。持って十分」
「十分…」
「短いね」
「だからそれまでに決著を付けるぞ!」
「「おう!」」
「作戦會議は終わった?」
「終わりましたよ」
「では行くぞ!」
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