長野県上空、數機の機影が雲の上をる。　5機は護衛の戦闘機は最強の制空戦闘機、F-15イーグル。　護衛されているのは米國空軍の報収集機、RC-135。

「グンマーの方から、電子報は得られているか？」

「イヤ、得られていない」

「もうし寄って、空中から撮影をするか？」

「イヤ、辭めとく。撃墜デッドボールは勘弁だ」

「野球ボールで、撃墜とか空軍中で、笑いものにるのは勘弁だ」

暗い部屋の中で、ディスプレイを見ながら彼等は言い合う。

彼等が、言っているのは先月の事。　同じ編の部隊が嬬周辺を強行偵察し、撃墜された。　撃墜と言っても、その場で墮ちたわけでは無い。

F-15イーグルは、エンジン部に被害をけたが、NEO埼玉の基地に帰投。　RC-135は機の尾翼、エンジン、右翼が破壊され、航行不能で帰投不能。　巣鷹の峯に激突し、搭乗員全員が死亡。

國連軍は直ぐ様、グンマーを非難するべく調査をした。　調査の結果、驚くべき事が分かった。　エンジン部にっていたのは、野球のボールだった。

ただ、野球ボールは普通のとは違い鉄球で有った。　しかも、米國の公式野球ボールで有った。

米國の野球リーグには、2種類有る。　一般人男が、試合をする大リーグ。　それ以外の者が、試合をする鋼の神アイアンメンタルリーグ。

大リーグは、ビーストに襲われてない街で市民の娯楽に開催されている。　鋼の神アイアンメンタルリーグは、ビーストがいる所で開催される。

普通の野球は、選手・観客が主。　鋼の神アイアンメンタルリーグは、選手・観客・ビーストで構。

勿論、人気が有るのは、鋼の神アイアンメンタルリーグ。

この時代の大リーグは糞ゴミで、拝金主義である。　試合中、外野は飛んで來たボールを取るだけ。　投手やバッターも自分の仕事をすれば良いから、ブクブク太っている。　キャッチャーとバッター、ピッチャーの3人で試合をした方が良いと言われている。

鋼の神アイアンメンタルリーグは、楽しい。　試合中にビーストが、襲ってくる。　油斷をしていると襲われる。　油斷が出來ないので、全員が引き締まった躰をしている。　試合中に大量のビーストがし、全員での戦闘も有る。

人気なのは、鋼の神アイアンメンタルリーグ。　大人の試合會場は、危険なビーストが多數生息している。　子供の練習場は、郊外の弱いビーストが住んでいる所が選ばれる。

鋼の神アイアンメンタルのルールは、自己責任。　練習や試合中に、死んでも文句は、言わないルール。　ファールボール等で、死んでも文句を言わない相互ルール。

っという公式ルールの為、米國及び、國連軍は文句を言えない。

「このままでは、ラチがアカねーぞ！」

「分かった、アサママウンテンまで、行こうか！」

「分かった」

報収集機、RC-135は向きを変え淺間山に向かってき出す。　淺間山周辺機に來たとき、畫像を見ていた1人が聲を上げる。

「オイ、なんだ！此れは」

1人が聲を上げ、全員が覗き込む。　其処には、黒に金の服を來た姿の何かが寫っていた。

「人間だな、マギウス値は？」

「全員が、高度な練度の適合者フィッター」

「登山でも、しに來たのか？」

「非常に高い、マギウス反応を確認」

淺間山山頂の映像が、拡大される。　其処には、超大型の砲塔が置かれいる。　周りには、多數の謎の機械で、囲まれている。

「本部に、急電だ！グンマーがくと0959ッツ！！」

突如、後方がり、機が揺られる。

「一何が！」

「後方で、大発です！噴煙が舞い上がってます」

「機の高度上げ、退避だ！」

機が、ガタガタと揺れる。　カツン、カツンと石の様なが當たる。

「もっと高く！巻き込まれるぞ限界高度まで上げろ！」

「何だアレは！」

1人が外を指差し、雙眼鏡で見る。

「鳥、イヤ、戦闘機、イヤ、人間だ！」

ノイズが走る映像に映るは、両腳の裏から炎を出し飛ぶ赤髪の。　中々に、シュールな景である。

「マギウス波から確認、業火の神ヘルフレイアです。グンマーの副首席です」

「あれが、業火の神ヘルフレイア……ふつくしい」

彼が、そういうのも分かる。　朱音副首席は、躰から炎を出し、巨大な炎鳥と化している。　その様は、不死鳥フェニックスの様に綺羅綺羅と何かで、溢れている。

朱音は、立山方面へ向かって飛んでいく。