槍ヶ岳から北に25km、立山。　ビースト達は、かな自然の中、食事をし寢る。　そんな食って、寢て、住み心地良し。 理想の生活をしていた。

豬ビーストの子供が1匹、親元を離れ遊んでいた。　プギャっと聲がし、紫のが飛び散る。

親ビーストが、子供のいた場所の匂いを嗅ぐ。　其処には、巨大な腳が有った。

「何か啼いたかな？あ、豬型ビーストか？食料にしちゃえ」

手が空から降り、丸丸太ったビーストを摘み上げる。　もう一つの手で、優しく挾み込みでるとプギャっと聲を立てる。

「まさに、屠殺される豚の悲鳴って奴だね」

首をダランとし、を流すビーストを眺める。

「さて、安穏と生活をし牙を削がれたビースト達を皆殺よ！」

「「「「「ハイ！！」」」」

隊員達は、のんびりと草を喰んでいたビースト達を殲滅する。　中には、牙を向き抵抗していたビーストもいる。　飛び掛かるが、首を切られ永久の眠りに付く。

だが、一応の弱強食の中で生き抜いたビーストもいる。　バチバチと雷音を立てる生きは、立山名の雷鳥サンダーバード。　長は3m程で、躰中から放電している。　まさに、雷鳥サンダーバードに相応しい。

隊員達の武も金屬が含まれている為、下手に近寄れない。　1人が銃型の外裝武ペルソナで、撃つが電気のシールドで止められた。

「雷鳥サンダーバードですか……殺さず捕まてね、捕獲有ったでしょ？」

白ひゃくえが、上から指示を出す。　數名の隊員が、姿を消しバスカー砲の様なを雷鳥サンダーバードに向け撃つ。　多數の黒い糸が巻き付き、黒い蹴鞠に変える。　転がされ、何処かに連れて行かれた。

「生部に、飼わせて見せようかしら？自家発電できちゃうかも」

白ひゃくえが言っている間にも、立山の山頂はビーストので染まっていく。　豬、貍、熊、多數のビースト達が所狹しに並べられている。　何れも抜きをされ、後方の陣地へ運ばれていく。

「ようやく、立山も開放されましたか？あっけない」

足りなげに、白ひゃくえが呟いている。　そんな、呟きに呼応するかの様に、ピーピーと聲がし、巨大な影が立山を覆う。

その影は、巨大な風を作り隊員達を打ち付ける。　それは、槍ヶ岳をまるで羽休めの小枝の様に止まる。

全長凡そ85m、全幅200m。　その獰猛な猛禽類の顔をした鷹はピービーと聲を上げる。

『ウチのシマ何アランドンじゃぼけ』　『くらぁああ、わしのシマにァランス、どう落とし前つけるんじゃ我』

翻訳をするこんなじに、抗議している。

どうやら、口の悪い鷹は関西出の様だ。　決して、関西人が全て、悪いという訳で無い。　口が悪いビーストを野放しにしている関西勢が悪いのだ。

関西の悪口は此処までにしといて、鷹に目を向けよう。　巨大な、そうな翼。　立山のボスと言っても良いだろう。

「フフフ、鷹がボスとは素晴らしい！不肖、白加奈子びゃくえかなこ相手になります」

巨大な観音像が、歩み始める、　多數の観音の手が、羽の様に集まり羽を作る。

バサット音がし、全長100m程の観音像が空を飛ぶ。　鷹も隊員達も驚愕の顔をし、空を見る。

「空を飛ぶのは、アンタだけじゃない！私達も飛べる」

観音像は、空を飛んだ勢いで、鷹をぶん毆る。

「神聖な剱岳に乗るんじゃないわよ！降りなさい！」

鷹は岳から吹き飛ばされ空中で、勢を立て直す。　ビービーと何か言っている。

『オヤジにも、毆られた事が無いのに！』　『シマを荒らす人間なんて、修正してやる！』

翻訳するとこんなじの事を言っている。　どうやら、この鷹はオタクらしい。

一方、白ひゃくえは、両手の親指と人差し指を合わせこう云う。

「貴方と私の出會いに謝ね」

2100年4月17日12時00分。　親衛隊により、立山の占領完了。

同時刻、ビースト鷹ホークと観音像、異種格闘技開始。　勝者には、剱岳が副賞として剱岳が手にる模様。