グンマー校首席、至誠賢治しせいけんじ。　彼は、現在NEO埼玉に來ている。　現在は、ショートブレイクという事で休憩所に來ている。

ショートブレイクなのに、既に2時間以上経っている。

「ひまだねー」

「そうですね、首席殿」

中居屋銃子なかいやじゅうこは、素が薄い紫のツインテールを揺らす。　小さい躰のが、スーツを著ているのはし背徳がある。

部屋の中には、多數のごつい格好をした兵士達が銃を構えている。　でも監でも無く、彼等は立っているだけである。

そんな事を言っている間に、時計は13時を差した。　賢治の持っているスマホが鳴り、電話に出る。

「おお、ご苦労さん。計畫B発の承認？承認した」

目の前に、現れる【承認】コマンドを押す。

「フン、フン。イイね、こっちでやるよー」

機嫌よく賢治は、會話を終える。　橫にいる、銃子は首を捻る。

「親衛隊第1部隊が、剱岳つるぎだけ占領したって」

「本當ですか？」

「本當だよ！だけど、立山市が吹き飛んだみたいだね」

「問題は、有りますか？」

「無いかな？関西勢が出てくるけど」

そう言いながら、賢治は銃子の首に手を廻し、自分の傍に近づける。

「首席殿ッツ！近いです」

「銃子ちゃん銃を出して、持ってくれるかな？」

「ハイッツ」

銃子は、銃を出す。　瞳に彩は無く、機械の様な顔に変わっている。

賢治は、休憩所に有る角砂糖を2つ取る。　角砂糖をスプーンで削り、丸い形にした。

2つの丸砂糖を銃子に見せる。　銃子は、首を傾げている。

「ねぇ、銃子ちゃん。戦闘機の燃料は、何だか知っている？」

「神燃料のマギウス、合石油ですね」

「その通り！では、離陸前の戦闘機を止めるには？」

「縦士を殺すか、燃料に異を混する」

「ちがうなよー狙いは……」

ゴショゴショと呟きながら、丸砂糖を手渡す。　銃子は、拳銃の安全裝置をガシャット音を立て解除する。

周りの護衛達は、銃を持った銃子に構えるが遅かった。　銃子は、窓から飛び降りて行った。

「頑張っていってらー」

賢治は、左手で柄を取る。　護衛は、賢治に近づこうとしたが、眠る様に意識を失った。

銃子は4階の窓から著地、走路へ向かって腳を進めた。　通路で、出會った不幸な兵士達は意識を刈り取られる。

銃子が、辿り付いたのは在日米軍陸軍の航空基地が見える所。　走には、航空自衛隊の戦闘機が移を開始している。

「風向きよし、全てよし」

無機質な機械の様に言い、銃を構える。　弾倉には、先程貰った丸砂糖を詰めた。

「敵戦闘機の移を確認！排除する」

ダンっと一発の銃弾が放たれる。 移中の戦闘機の前が、パンと音を立て破裂する。

戦闘機は、前方の車から火花を散らせる。　ウーウーとサイレンが鳴り始め、基地が喧騒に包まれる。

消防車が姿を現し、高速で走路を走り始める。　銃子は、ダンっともう一発音をさせ撃った。

今度は、消防車両のタイヤがパンク、バランスを崩し橫転する。　しかも、走路を封鎖した。

「敵戦闘機部隊の発進を阻止、任務を完了！」

銃子は高所から飛び降り、元來た所へ戻る。　戻る時に、意識を戻した兵士は再び眠りへ墜とされる。

「お帰りなさい、銃子ちゃん」

「タダイマです」

飛び降りた窓から戻ると賢治が迎えた。　そして、銃子の手を取り、銃を取り上げる。

彩の無くした瞳は輝きを戻し、人間的なに戻った。

「ハッつ、私は何を？」

「何もボーッとしていたと思うよ」

「首席、何かしましたか？」

「何もしてないよ」

銃子は自分の服を見つめる。 そして、ある事に気がつく。

「服が、よれています。まさか……」

「ン？どうかした」

「私を眠らせ、服をがしたのですね」

「まさかー、僕は、人に興味無いんだけど？」

「それもそれで、酷いです」

「どうしろと」

銃子は、賢治の膝の上に座り、両手を首に廻す。

「でて貰えます？」

「それだけで良いの？」

「ハイ」

賢治がでているとコンコンっとノックがし人がって來た。　白人で、年配の男がって來た。

「ジョン司令、どうかされました？」

「その、何というか？」

バツの悪そうに2人を見る。　狀況的には、首席と書の逢引に見える。

「ああ、気にせずどうぞ」

頬を赤くする銃子をでながら、賢治は促す。　賢者は、かず悟らせず。　使うは、信用出來る駒のみ……。